私立探検家学園1 はじまりの島で (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834086836

作品紹介・あらすじ

わたしは、松田コロン。小学5年生。この春、家から離れた山奥の、ちょっと普通じゃない学校に転校した。名前は「私立探検家学園」。探検家を目指すための学校みたい。学園には色んな国から子どもたちが集まってきている。授業はわたしが知ってるふつうの国語、算数,理科、社会とはかなりちがう。そし迎えたはじめての「実習」。わたしたちに告げられたのは驚きのミッションだった。おもしろいこと全部入り。心躍るシリーズ開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 光村国語に載っている斉藤倫なので読む。主人公は小学五年生で、一年前に消息を絶ったおじいちゃんの手続きで山奥にあるペス(プライベート・エクスプローラ・スクール)に転入する。そこは5年生から入学する探検家育成学校。とにかくこの学校が自由でそれに対する主人公松田コロンの考え方が面白い。押し付けがましくないし、不思議な探検授業も面白く読めた。…てか、この表紙、それから割とたくさん挟み込まれたイラストの既視感すごいんだけど?あ~~空挺ドラゴンズの桑原太矩じゃん。すごい!
    多分挿絵も内容も小学生に受けると思いました。…受けるといいな。


  • 正直この表紙にわたしは戸惑いました。
    え?斉藤倫さんの本だよね?と二度見。とてもいまっぽくて、びっくりしています。
    今の子どもたちが好きそうな、手に取りやすそうな表紙です。

    しかし
    面白そう❣️と手にしたら、
    とんでもなく考えさせられる事ばかりで驚いてしまうよきっと(*´艸`)

    松田コロン、せんべい屋のむすめ。
    小さな頃に預けられていた探検家または"ふうらいぼう"のおじいちゃんの勧めで、
    5年生から 私立探検家学園に転校することになった。
    この風変わりな学園に、世界中からやってきている生徒たち、普通じゃない先生たちとの出会い。
    探検家の実習がはじまります!

    物語から一歩二歩より道したような気持ちを味わえるコロンのひとりごとが好きです。

    _保守的っていみが、わかってないのかもしれないけど、いま流行ってるから、みたいなことに合わせちゃうほうが、ほんとは保守的なんじゃないのって、わたしはおもう。_

    _むしえびを、わたしは、いつも、さいしょに食べる。おかあさんは、いつも、さいごに食べる。ふたりともむしえびが、いちばん好きだから。
    してることが、ぎゃくに見えても、りゆうはおなじってことは、あるんだろう。_

    The斉藤倫
    これがあるから普通じゃない。

    文中に出てくる作家や本や、探検家たちの名前、
    きっと気になって仕方がないはず。
    不思議の国のアリス、宮沢賢治、ムーミンのミイ☺️
    読んだ時はスルーしても、日々の生活のどこかで気になって…そしてまんまとたどり着いて欲しいな、ムーミンの原作も

  • これは面白い…!!
    ローファンタジーとしてリアルな現代が舞台でありつつも、メインイベントである『実習』はしっかりファンタジー。
    学園内の授業は現実に近く、こういう学校あったらいいなと思わせてくれる。
    キャラクターも個性豊かではあるけど、こういう人周りにもいるかも?と思わせてくれるような等身大さがあり、本当に現実の延長線上という感じがして、そこが好きな所かも。
    ファンタジー好き層にも好きじゃない層にもアプローチできそう。
    次巻も楽しみ〜

  • 小学5年生のコロンが通うことになった学校は、なんと私立探検家学園!
    探検家になるためのあらゆることを習う学校のようで、設定がとても綿密に作られている。
    楽しく読めた。けど、文章に読点が多すぎてちょっと読みにくかった(特徴?)

  • えっ斉藤倫さんの作品?!とタイトルを見て意外に思ったし、読み始めてもしばらくほんとに斉藤倫さん?と思ったのだけど、次第にシビアなところが見え出して、おおやはり斉藤倫さん…と納得。
    壮大な話になりそうなので、かなり長いシリーズの予定なのかな。
    続きを読むのが楽しみ。

  • これは集めたくなる!

  • 探検家の子孫たちがたくさんいる。
    設定が少し判断しにくくて、現実なのか、バーチャルなのか、不思議な力がある世界なのか、今のところ分からない。
    1 と表記あるから、続きが読めるのかな?
    これから人物や設定に慣れてきたら、もっとスムーズに世界に入り込んで、楽しめると思う。

  • 色々ぶっ飛んでいるけど、価値観を揺さぶられる。

  • タイトルでおもしろそうと手に取る。
    舞台は5年生から入学できる探検家養成学校。日本にあるけど、色々な国からきている生徒。翻訳してくれる貝などオリジナルのアイテムもたくさん。

    入学から一緒だった実習のリーダーが年上だったり、学園関係者っぼい男の人が実習の世界にでてきたりと続きが楽しみ。

  • 児童文学に漫画家さんが挿絵をつけるの、良いですよね! 手を伸ばしたくなる表紙でした。また、探検家というのが、子どもたちには、たまらないテーマだし、SFチックなアイテムにもどきどきわくわくした。授業や実習内容も、大人が読んでも「へー」となる内容で楽しかった。ただ、読点の多さと、妙なひらがなが読みにくいのが難点でした。

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著者プロフィール

斉藤倫 詩人。『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で、第48回児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな作品に『せなか町から、ずっと』『クリスマスがちかづくと』『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』『さいごのゆうれい』(以上福音館書店)、『レディオワン』(光村図書)、『あしたもオカピ』(偕成社)、『新月の子どもたち』(ブロンズ新社)』絵本『とうだい』(絵 小池アミイゴ/福音館書店)、うきまるとの共作で『はるとあき』(絵 吉田尚令/小学館)、『のせのせ せーの!』(絵 くのまり/ブロンズ新社)などがある。

「2022年 『私立探検家学園2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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