パイルドライバー (fukkan.com)

著者 :
  • 復刊ドットコム
3.82
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本棚登録 : 144
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835441009

感想・レビュー・書評

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  • 評価がかなり分かれるだろうけど、☆5つで登録。
    初恋の甘酸っぱさを男の子の視点で描いているのだが、文も絵も
    非常にシュールな上、展開の意外性で群を抜いているのだ。
    そして、読み終えたとき妙な爽快感(笑)もある。

    「文も絵も」と上に書いたが、登場人物は「ブンくん」と「エッちゃん」。
    ね?この名前もちょっとした隠し味。
    そして絵の中には「???」がいっぱいある。
    お話しを読み終えた後にそれをもう一度観ても楽しいだろう。
    そして、文はと言うと、手書き風の決して綺麗とは言えない文字。
    まぁ、作者の長谷川集平さんは大変なロック好きでもあるので、
    この本の評価は挑発的で過激な部分を楽しめるかどうかにかかっている。

    ところで、タイトルになっている「パイルドライバー」は、強烈なプロレス技。
    一番最後に「ご注意」という一ページが現れて、そこに「むやみに使うべからず」の言葉が出ている。
    でも影響を受けやすい子どもが真似するかもしれないね。
    なので、心配性のお母様や、女の子のお母様はこっそりひとりで読みながら
    「まぁ・・・!男子って・・・!」とくすくす笑っていただきたいな。

    帯に忌野清志郎さんの紹介文が書かれていて、これがなかなか素敵なのだ。
    それから、高学年の男子には大ウケでありました。約4分。

  • はっきり言って、めちゃめちゃな展開。
    こんな女の子、いるのかな。

    超ドSなの、それとも天然。
    それくらい好きってこと?

    なのになんか惹かれてしまう。
    そんな物語。

  • 2023.1.18 6-2

  • 「パイルドライバー」プロレスのワザだったので、どんな絵本なのかなと読みました。読んでなるほどとは思いましたが、プロレスを知らない人には子どもがまねしないかと悪書扱いにするかもね? 

  • 2022.12.1 6-1

    2021.5.6 6-2

  • 恋する気持ちが微笑ましい。
    展開が意外でシュール。
    画面を隅々まで読み込んで楽しんだ。

  • こんなパンチのきいた絵本、なかなかないだろう。面白すぎる。

  • 私は、こういうパンチの効いた絵本が好きなのかも。
    図書室に来てくれる6年生男子たちに読み聞かせてみた。
    ラストに衝撃を受け、「こんなんあり〜!」と大笑い。
    教室にいって堂々と読むのにはちょっと勇気が要るかも(笑)

  • 恋の話しの中に、背景は戦争を思わせるものもあって、実に示唆的。

    好きな子に意地悪する、っていう設定が実は分からない私。だから、感情移入はできなかったが、プロレス技で返す女子っていうオチは、ぶっ飛んでて面白い。

  • [ 内容 ]
    ブンくんの頭の中はいつも同級生の女の子エッちゃんのことでいっぱい。
    なのにいじわるばっかりしてしまう。
    好きだから、ちょっかい出すのは、甘酸っぱい初恋の味。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

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著者プロフィール

1955年、兵庫県姫路市に生まれる。
絵本、小説、評論、翻訳、作詞作曲、演奏など多様な表現を試みる。長崎市在住。
1976年第3回創作えほん新人賞を受賞した『はせがわくん きらいや』(すばる書房/現在、復刊ドットコム)でデビュー。
森永ヒ素ミルク中毒事件(長谷川自身もヒ素の入った粉ミルクを飲んだ)を扱いながら、日本人の生活や心理を大胆に切り取り、斬新な絵本作法で鮮烈なデビューを飾った。
『見えない絵本』(理論社)で、1990年第20回赤い鳥文学賞。
『石とダイヤモンド』(講談社)、『鉛筆デッサン小池さん』(筑摩書房)で、1992年第14回路傍の石文学賞。
『ホームランを打ったことのない君に』(理論社)で、2007年第12回日本絵本賞。
ジャンルを問わず作品多数。2012年、第34回姫路市芸術文化賞。
2013年『およぐひと』、2014年『アイタイ』(解放出版社)を刊行。原発災害に向き合った視点を貫く。
2002年から京都造形芸術大学客員教授。

「2015年 『あなに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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