- Amazon.co.jp ・マンガ (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835448473
感想・レビュー・書評
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大、大、大好きな「夢見る惑星」の前日譚でもある『星の丘より』が読めてシアワセ♪復刊してくれてありがとう!懐古的な雰囲気のあるサスペンス風『青い犬』は無駄な贅肉のなさもラストの落ちも良かった。『金星樹』はSFと純愛が融合し、切なく美しい。創世神話を基にした『レギオン』。どの作品も短編ながらどうしてこうも深く読ませるのだろう。もう新しい作品が読めないかと思うと実に悔しい事だ。
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早世された佐藤史生氏の復刊。
コミックはもってないものの、当時プチフラワーを毎月きっちり買ってたのでしっかり読んでいた。が、つい買ってしまったのは、まぁ、これも年のせいかもしれん。
って、ことで改めて、佐藤氏の独特の世界観にひたる。
彼女の描く世界は、暗い。絵柄が、余計のそう感じさせるんだろうけど、濃厚な闇って感じがする。
なのに、そこで終わらない。
闇を振りほどく力というか、光というか、優しさというか、結局、世界はそういう美しいものに昇華されていくのだ。
世界を、信じていたんだね。
…復刊、感謝いたしますm(__)m -
小説でも映画でもアニメでもない、漫画でしか作り出せない「間」ってあると思うんですが、佐藤史生作品はその顕著な例の一つだと思います。(最近好きな作家で、漫画ならではの「間」が絶妙な方というとよしながふみ先生かなーと)
繊細な絵と骨太な設定と儚げな口溶けと傷跡のような読後感。これがあと数回は味わえる(復刊ドットコムさんGJ!!)と思うと幸せです。
本作では「青い馬」と「レギオン」が好き。