ひと皿の小説案内

  • マール社
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本棚登録 : 383
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837307457

作品紹介・あらすじ

物語に描かれた50の食事シーンが今よみがえる――読書家も、くいしんぼうも、写真ファンも大満足。どんな名作にもつきものなのが、印象深い食事シーン。ハイジがおじいさんに焼いてもらう黄金色のチーズトースト、『失われた時を求めて』のマドレーヌと紅茶、『ライオンと魔女』のターキッシュ・ディライト……。いったいどんなだろう? 見てみたい! ――これはそんな夢をかなえてくれる本(アンソロジー)です。とりあげられるのは『不思議の国のアリス』『ガリヴァー旅行記』『グレート・ギャツビー』など古典から現代ものまで海外小説の50篇。食材から盛りつけ、食器のチョイスにいたるまでデザイナーである著者が徹底的にこだわって、それぞれの食事シーンを自由に写真で再現しました。これに食べ物をめぐる楽しいミニ知識や作家のあっと驚くエピソードをくわえ、作品世界との出会いを演出する気軽な案内に仕上がっています。本好きにも、料理好きにもたまりません!
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感想・レビュー・書評

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  • 村上ライブラリーで配架されているのをみて読んでみたかった。物語の中でもとりわけ食事の描写が大好きなので、そこだけ抜粋して、再現料理まで添えてくれているお得な一冊。
    私も自分の好きな料理描写いくつかあるのでまとめてみたいな。
    それにしても、まだまだ手に取ったことのない名著はこんなにあるんだなと痛感した。メモがわりに羅列しておく。

    ロリータ/ウラジーミル・ナボコフ
    風と共に去りぬ/マーガレット・ミッチェル
    百年の孤独/ガブリエル・ガルシア=マルケス
    二つの心臓の大きな川/アーネスト・ヘミングウェイ
    ドラゴン・タトゥーの女/スティーグ・ラーソン
    灯台へ/ヴァージニア・ウルフ
    人形の谷間/ジャクリーン・スーザン

  • これぞ飯テロ!緻密に構成された写真、物語のチョイスはもちろん、なにより「小説に出てきた食を実際に作ってみよう!」ってコンセプトが素敵。読み終わったあなたは思わず「ごちそうさま」と言ってしまうでしょう。という訳で、ごちそうさまでした。

  • 小説読んでると、よく分からない食材とか料理って出てきますよね。そんな料理を完全再現してくれているのがこの本です!カフカの変身とか、ガリヴァー旅行記の料理とか「なるほど!」と唸りました。たまに想像していたものと違っているものもあったりして、面白いですよ♪

  • 日本の小説版があったらいいな。

  • あの物語の主人公は、こんな食事をしていた。
    海外の古典、児童、現代小説50冊の50の食事シーンを再現。
    作品の食事シーンと囲みでエピソードやミニ知識、食材の話。
    右ページが食の写真という構成。
    ・作品について・・・タイトル、初版年、簡単なあらすじ
    ・参照文献・・・書籍、記事、ウェブサイト、ラジオ
    ・日本語版付録・・・翻訳者あとがき
        邦訳書を読みたい人へ・・・2015年2月現在、入手可能な本
    物語の中の食事シーンを選び、写真で再現した内容です。
    食事の場面が重要な場合もあり、こういう形で表現されるのは、
    なかなか面白いし、本の紹介にも一役かっている感じがします。
    ただ、著者のイメージの写真はキレイなのですが、
    纏まり過ぎていて、私のイメージとは微妙なズレを感じてしまう。
    「レベッカ」の食卓、「太陽がいっぱい」の皿の盛り付け、
    「ハイジ」のパンの姿、「ボヴァリー夫人」のお菓子など・・・。
    まあ、本を読んでのイメージは人それぞれですからね。

  •  有名作品に出てくる食事だけでなく、食器や盛り付け方までもこだわって再現したもので、見開きで左側に食事シーンの出てくる小説の一部を抜粋し、右側で小説の食事を真上から撮影紹介する。
     この本を読んでいると、食欲がそそられることもあるが、「百年の孤独」の「土」までも紹介されており、これをチョイスするセンスも中々である。
     確かに小説において、食事シーンはよくあり、その示唆することや、これからの展開において重要なところとなり得るのであるから、特に外国文学において、どういったものか想像できないところ(例えば「ライオンと魔女」の「ターキッシュディライト」は、どんな食べ物すら想像が難しい)を補ってくれる本書は素晴らしい。
     肩張らなくても、案内というだけあって右側の写真だけでも食材や小物の配置の妙も味わえる。
     

  • 白鯨から不思議の国のアリスや若草物語や失われた時を求めてギャツビーなどいろんな小説の食事が美しい写真と一部の引用がありパラパラと読めます。オリバーツイストのお粥が想像以上に切ない写真でしたが日本の小説版も読んでみたいです。

  • さらっと流し読みした。小説に出てくる食事のシーンにその食事に見合った料理写真をのせている。
    ただ食事ではないものも載っているのが面白さ。アルコールとかお茶だけのものもあるし、なんなら残飯とか土とかもある。私もお気に入りの本のお気に入りの食事シーンを思い出したりしてしまった

  • 図書館本。とにかくどの食卓も写真がお洒落で綺麗。カフカの「変身」の残飯でさえも。自分が読んだときは、もっとえげつない残飯を想像していたな…と思い出しました。他に記憶が蘇ってきたのは、三びきのクマと秘密の花園。食事のシーン目当てに読み返してみるのもアリだと思いました。

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