- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837673026
作品紹介・あらすじ
★心臓外科の名医が語る現代の怪異譚。
死を告げる音、廊下を歩く亡くなった患者、どこからとも漂う線香の香り……。
生と死が交差する場所、病院。
そこでは科学では説明のできないことがしばしば起こる。
それらを「あり得ないこと」と片付けるのは簡単だろう。
しかし、現代科学で説明できないものを、
「それゆえに存在しない」と判断するのは、
決して科学的なスタンスとはいえない。
さまざまな非日常的な体験を通して見えてきた
死とは? 生とは? 意識とは?
事実をありのままに綴った一冊。
感想・レビュー・書評
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興味深く読めた。
テレビにも出演されている心臓外科医が語る数々の不思議話。心臓の話題から始まったところは意外だったけれど、最後まで興味深く読めた。
時折挟まれる不思議話はどこかホッと心が安らぐものばかり。
人の想いというもの、それは時にはそのままで、時には姿を変えて、残ったり見守ったりするものなんだろうな。
絶えず心臓、命に携わる医師としての不思議な出来事についての見解はもちろん、心臓には記憶が宿るのか、意識について…これらも興味深く面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間の見えないところで、色々起きているんだと思う。
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医師が体験した病院での不思議な話です。
「見えない世界」について医師という立場ながらフラットな言葉でつづられておりとても良かった。
人が生まれ、人が死ぬ場所である病院ならばこの本で書かれているような不思議な体験は医師の皆さんはいっぱいしているんじゃないかな。
そういうのを沢山集まて本にしても面白そうです。
蛇足だが、この本は装丁だけ見ると怪談集のように見えてちょっと残念。 -
決してオカルトチックなものでなく人間としての尊厳を持った、至極当然な感覚なのだろうと感じる。
否定するという心ではなく、そのようなこともあるのではないかという風に常に心に言い聞かせることも必要になることだろう。
その結果、どう自分がとらえられるかが一番大事であり、その捉え方がで間違えることで手痛いしっぺ返しが来るのだろう。