運命は「口ぐせ」で決まる: 望みを叶える人に学ぶ 思考を現実化する法則 (単行本)
- 三笠書房 (2014年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837925521
作品紹介・あらすじ
うまくいっている人にはやっぱり理由がある!
◆人は誰でも「口ぐせどおりの人生」を歩む
◆「望む人生」を口に出した瞬間から……
◆思いどおりの人生をつくる「脳のメカニズム」
◆驚きの効果! 短期間で人生はここまで変わる!
◆運をつかむ人の24時間
人間にはもともと、どんな人の体にも、「望んでいること」を達成するしくみが
備わっている。
問題は、その働きをどのようにして実際に生かすことができるか。
そして、それを実現可能にするキーワードが、「口ぐせ」なのです。
いい言葉は人生をあなたの望む方向へと導き、いい結果をもたらします。
実行すればするほど効果も加速する、思考が、話したことが現実化する
――最も効果的な方法をあますことなく教えます!
感想・レビュー・書評
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この本の著者の佐藤氏の本は以前に読んだことがあり印象に残っています。先日図書館に立ち寄った時に新着本コーナーに並んでいて手に取ってみました。
この本では、自分の行動を決めているのは「口癖」であると強調しています。個人的には口に出す前に心の中で呟くことも、この本で定義するところの口癖に入ると私は思いますが、毎日多くの思い付きがなされていています。
それらは殆ど同じ内容の繰り返しが多く、口癖の通りの行動を取っている様です。自分を変えようと思ったら口癖を変えることが重要の様ですね。
特に印象に残ったのは、成功者は語彙が多くイメージ力が強い(p72)、脳内コンピュータには人称がなく、言葉を全て自分の事として読み取る(p94)、どんなことであっても、言葉に出したことは全てそれを発した人間に返ってくる(96)でした。
以下は気になったポイントです。
・人は誰でも、いつも口にする「口癖」どおりの人生を送っている(p1)
・有名な人の生き方論、成功論にはどれも大きな限界がある、それはどれも精神論ばかり、その理由は人生50年という時代に生きてきた人だから(p3)
・誰でも様々なことを考えながら生きている、その思い描く力には限りがない(p17)
・人間は頭で考えた通りに行動を起こすので、思い込みが強ければ強いほど行動にも表れてくる(p18)
・行動の原動力になるのは、男性の場合は「能力」女性の場合は「容姿」に対するイメージ、ここで大切なのは他の人と比べる必要はない。これらは人生を支配する重要なキーワード(p22)
・身だしなみに気を配るのは大事、オシャレをせずに自分をよくしたいと思ってもダメ(p28)
・古い脳(自立心経系)と新しい脳である大脳は全く働きをしているが、唯一これらを結び付けているのが想像力、古い脳は新しい脳が想像したものに対しては反応できる。ポイントは古い脳は、事実と想像とは区別がつかない(p38)
・人間というのは、快の状態でないと目標も希望も持てない。快の状態にするには、ジョギングが有効。ベータエンドルフィンという脳内麻薬が発生する、3か月もやれば自然の摂理に従って「快」の状態をつくれる(p51、53)
・目的や希望を口に出すと、それは大脳の側坐核にある部分に伝わる。側坐核は、目的達成機構であり、送られてきた目的や希望を実現すべく、ここから脳全体に向けて伝令が出される(p54)
・本当に幸福な人というのは、自分と取り巻く環境に対して、本当に数多くの感謝の対象を発見することができる(p58)
・目的達成機構というのは、ひとたびその目的を入力したら取り消さない限り、必ずそれを実行するようにできていて、人間のすべてを支配している。それを上手に使えるかで人生は決まる(p72)
・大事なのは、設定した目的が全部視覚化され、映像にならないとダメ。自分の頭の中に絵として明確に想像できるものしか目標にならないのが特徴(p73)
・多くの言葉(語彙)を知っている人のほうが想像力の幅が広がって、質的に高い人生を表現できる。つまり成功者は失敗者よりも語彙が多い。更に、人間が言葉で考えているからこそ、脳のコンピュータは言葉を読み取れる(p79)
・脳内コンピュータには人称がなく、言葉の意味を全部自分のこととして読み取ってしまう(p94)
・喧嘩をすると腹が立つのは、相手の言葉ではなく自分が発した言葉に腹を立てている(p95)
・どんなことであっても、言葉に出したことは全てそれを発した人間に返ってくる(96)
・人生が充実した実りあるものになるかどうかの分かれ目は、自分の言葉にある。そのために大切なのは、自分が挑戦してみたい分野の言葉を、意識的に習慣として使う。それにより少しずつその道が開ける(p102)
・できるだけポジティブな言葉を使う、ネガティブなことを言いそうになったら、それをどうポジティブな表現にしていくかを考える。どの様に断るかではなく、脳のコンピュータにどんな言葉を入力するか(p108,110)
・継続(1~2か月)→変化→自信→確信、私達の姿は習慣の産物、行動も顔の表情も口癖も、つきつめてみれば習慣をしてやっていること(p115)
・失敗を決定的なダメージと感じてしまうか、失敗を次のステップへの布石だと思えるか、ここが大きな違い(p122)
・イメージするのに必要なのは、自分がした経験、知識及び情報、知らないことは想像できない(p128)
・普段の生活とは違う空間を意識的にもつことができるかがポイント、これが発想の転換である(p168)
・一人時間をいかに過ごせるかが大事、一人のいい時間が持てなければ他人とのいい時間など持てない。自分自身が充実できる時間を持つには、お金をかけて少し贅沢をしてみることも大事(p172)
・60歳になったときにやりたいことを探しても見つからない、それは自分が本当にやりたいことは、その動機が子供のころに作られているものだから(p194)
・究極の口癖は「これでいいんだ」、この一言だけで、人生はだいたいうまくいく(p200)
・一つの話を6回すれば自分の身についてくる。話すときに注意は、悪いことはけして言わないこと(p203)
2015年1月25日作成詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、医学と農学の博士号を持つ著者が「日頃口にする言葉」や「考えていること」がいかに私たちの「現実」に影響を与えているのかを説いた上で、私たちが日頃から前向きな言葉を発し、前向きな思考を心がけることの効果、重要性を教えてくれます。
誰しも、なんとなく「言葉の持つ力」「思考の習慣」が前向きである方が良い、ポジティブ・シンキングが良いということはわかっていると思います。
私もそうなのですが、繰り返しそれを見聞きするだけではなく、本書のようなものから、「論理的に説得されて」はじめて、それが習慣へと落としこめるということがあると思います。
繰り返し、同じような本を読むなかで、少しずつ納得を積み重ねて、行動が変わるというのも、読書の醍醐味です。
中でも、「いい言葉は「言われた人」より「使った人」に効果がある!」というチャプターは良いこと書いてるなぁと思いながら読んでました。
つまり、人間の脳は、発した言葉の「人称」までは判断ができないため、「相手のことを褒めた」のに「自分のことを褒めた」と、「勘違い」するのです。
面白い論理です。
茂木健一郎さんも、私が読んできた本でこのようなことを述べてなかったと思いますが、なんででしょう。もしかして、ウソっぱち?
まぁ、いずれにせよ面白いです。それに、褒めて悪いことはないです。すくなくとも、否定するより何倍も良いですから。
あと、私なんかは過去の失敗や嫌なことに縛られがちなのですが(過去にそれも相まって自律神経失調症に苦しんだ笑)、本書は
「過去のこともいいことしか思い出さない、未来のことも楽しいことしか想像しない。(82頁)」と述べており、私のような人間には大変ありがたい言葉です。
その理由も脳科学的に書かれていて、「大脳で想像したことを、自律神経系は、すべて本当のことと受け止め、体に影響を与えます。ですから、大脳と自律神経系の両方をもつ人間は、ストレスという病気をもつはめになったのです。(81頁)」とまとめています。
本書はこうしろ!だけでなく、理由まで書いてくれて、説得してくれますが、さっきのような言葉だけでは、「とはいえ、過去のことを反省しないと…」なんて反論するネガティブな自分がすぐに顔をひょっこり出しますからね。
いつも、ネガティブな自分をもぐら叩き状態です。
とはいえ、反省をしないわけにもいきませんから、「反省はささっとすませて、引きずらず」終わったら「良い未来」に思いを馳せてワクワクするようにしたいものです。
そういえば、かの有名なナポレオン・ヒルは『思考は現実化する』という本を出していますね。
ではでは、もう一冊レビューを残しているのでこの辺で。 -
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ちょっと暗い気持ちになっていたので読みました。ほっぺたのあたりがじんわりと温かくなっていい気持ちになりました。
今回読んでみて参考になったのは、良いイメージをするには心だけじゃなく身体もよい状態にないとダメだということです。身体をよい状態にするには15分程度のランニング必要だそうです。寒いからといって引きこもりすぎるのもよくないなと思いました。