人生の教養が身につく名言集 (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837926429

作品紹介・あらすじ

ビジネス界随一の読書家が、古今東西の名作、名著の中から「人生の教養が身につく名言」を一挙紹介!

「名言」とは、教養を一言にシンボライズしたもの。歴史の風雪に耐え、今の時代まで生き抜いてきた「本物の知恵」、
それが名言なのです。そこで語られていることは、あらゆる人生の「本質」を突いている――。

・人生の楽しみは「喜怒哀楽の総量」
 「人間は死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも
 幸福な人と申すのは差し控えなければなりません」(ヘロドトス)
・誰もが、そこそこに善良で、そこそこにずる賢い
 「不思議なものは数あるうちに人間以上の不思議はない」(ソフォクレス)
・「偶然」を大切にする人を運がいいと呼ぶ
 「すべての真の生とは出合いである」(マルティン・ブーバー)

人間関係、仕事、遊び心、家族、別れ・・・・・・人生を「愉しく、味わい深く生きる」知恵が凝縮した1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 出口学長によって選ばれた名言集。

    初めて出口学長の本を読んだが、
    要所要所から、人生を達観されてると感じた。
    変に期待せず、着実に物事を前に進めていく考え方がいろんな場面で見受けられた。

    今はまだ達観する時期じゃないと感じてるので、
    成長し続ける自分に期待し、全力で走ってみようと思った。

    人生は喜怒哀楽の総量である。と言う言葉に感銘を受けた。

  • 世界史をライフワークとされ、また人生経験豊富な出口さんらしい「引き出し(名言)」の数々。

    でもあくまで「引き出し」であって、視点、考察の取っ掛かり、ツカミみたいな位置づけ。

    出口さんのような方に飲みの席で諭していただいたような読後感。

  • 2021-2-18 amazon 499-

  • 出口さんの歴史観、穏やかな話し方が好きで著書はほとんど読ませて頂いております。
    中でもお気に入りの一冊。

    81ページの李世民に仕えた魏徴の話しが好きで何度も読み返しております。
    立場が上がるにつれ周りに置く人間も自由に選べ使い易くつまりはイエスマンばかりになりがち。
    己と違う意見を言ってくれる直言居士は避けたがる。
    これでは駄目なんですね。

    私もやらかす時は周りが静か過ぎる時。
    唯我独尊になり易いので常に己の考えは間違ってるかもしれないと
    振り向ける自分を持って置く。
    心に刻み込んでます。

  • 「自分の辞書 」が豊かでなければ 、選択肢も少なくなり 、自分が楽しめる範囲も狭くなってしまいます 。
    ■ダンテ
    この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ
    →現実をリアルにみよ
    →★なぜ自分だけ、とは思わない、様々なことがうまくいくのは幻想

    ■偶然を大切にする人を運がいいと呼ぶ
    運がいいというのは、適切な時に適切な場所にいること
    →例)ホモ・サピエンスは、平地で生きれた
    →ネアンデルタール人は森林が減ってしまって生きる場を失った


    →風がないときは何をやったってダメ

    ■笑いは人間が持つ唯一の武器だ
    宗教とは不幸な人たちの心を癒すためのもの
    →この世では不幸だけど、神様を信じればあの世では救われるよ
    笑いはそれを凌ぐパワーがある
    →スッキリするから
    →スッキリしたら宗教にすがらなくてもいい

    仕事でもプライベートでも、深刻にならないほうがいい。


    世界経営計画のメインシステムを担えるのは神様だけ
    人間ができるのはサブシステムを担うこと
    つまり自分が今のポジションで担える部分を受け持ち世界を変えることに貢献していく

    北京の1話の蝶の羽ばたきが、地球をぐるりと回って数年後ニューヨークで暴風雨を呼び起こすかもしれない

    ■すぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ
    →オセロー(シャイクスピア)

    「たら」が好きなら魚屋で買え。
    「れば」が好きなら肉屋で買え。

    明日に持ち越せば1日年を取ります。
    今のあなたが、一番若いのですから。

    辛抱強さは良いものだが、それが順風満帆の時であればなお良い
    →成功しているときは傲慢になりがち

    ■人脈はあくまで結果

    ■自分を知ることは難しい
    →人に忠告してもらうことが大事
    →自分の姿は鏡でも左右対称だし、声も自分の耳と他人が聞いてるものは違う

    ■コミュニケーションをサボらない、手を抜かない。「言わなくてもわかってもらえる」という幻想を捨て、誤解が生じないようにきちんと言葉で丁寧に伝えていく。

    ■人生を無駄にする3つのこと
    ・愚痴を言う
    ・他人を妬む
    ・誰かに評価してほしいと思う

    →対策は人生のいろいろなことを面白がる


    裁判官は
    心証形成が、あってそのあとに法律論による論理形成
    →裁判員制度は法律を持っていない人の心証形成を重視する


    マキャベリ 君主論
    統治者は最初に衝撃的な大事業を行うべき

    ■ラディカル(根本的)であることは、
    物事を根本において把握することである

    ■景気回復による税収増加のピーク
    バブルの時60兆円くらい
    →今55兆円

    国債費と地方交付税交付金だけで
    39兆円
    →削れない

    その他社会保障費だけでも
    32兆円

    無理。
    →増税しかない。

    国語で語らず、算数で語る
    →夢ばかり語っている人は国語で考える人が多い
    数字とファクトをロジックでつなげば適切な答えが出る

    ■古典を読んでわからなければ自分をアホと思いなさい
    新書を読んでわからなければ著者をアホと思いなさい

    古典が難しいのは昔と現在では「言葉の定義」が違うから
    →例えば桜、と言っても、現代はソメイヨシノ、昔は山桜
    →ソメイヨシノは品種改良によって作られ、明治時代に各地に植えられたものだから


    考えるとは、なにが枝葉でなにが幹かを見極めること

    ■縦と横で考える
    豊かな発想の源は膨大な知識の量
    縦は時間軸 歴史の軸
    横浜空間軸 世界の軸

    ■読書したらアウトプットが大事

    言語化して自分の中で腹落ちさせタンス(辞書)を整理しておく
    →引き出しやすくなる
    →自分の血肉になる

    ■行動することの重要性
    哲学者たちは世界を様々に解釈したに過ぎない
    しかし大切なことはそれを変えることである
    (マルクス)
    →成功する人は行動した人の中でも1パーセントくらい。みんな1パーセントにかけて挑戦してきた(歴史から見ると)


    ノートルダムは英語にするとour lady (聖母マリア)


    彼が重視したのは伝統であり経験
    長い時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら今まで生き残ってきた慣習
    →一人一人の人間は愚かでも、何千人、何万人の人の手を介して発展してきたものであれば、完全ではないにしても決して間違ったものではないでしょう
    →?マイグレーションにも言える、ホストをばかにしてはいけない。

    ■デカルト
    旅好きだった
    彼の思想によって、人々は「わたし」という個人を自覚する
    →神から離れて、近代の哲学が始まった

    ■なんでも見てやろうの精神
    →安宿や高級ホテルに泊まる
    →→天と地を見ておく
    →地元のものを食べる

    プルースト「失われた時を求めて」
    真の旅の発見とは、新しい風景を求めることではなく、新しいものの見方を得ることだ。
    →半生をかけてめっちゃ長い小説を書いた

    旅を通して様々な座標軸を得ることができる
    →★これは人も同じ。Iさんは、人にウケる趣味を言おうとしたが、僕が求めていたのは自分と違う視点、誰かと同調させる意味はない

    海外では迷ったらいく、迷ったら買う
    →たいていが一期一会になるから
    日本では逆
    迷ったら行かない、迷ったら買わない

    一期一会
    →茶道の言葉
    →井伊直弼が書いた茶湯一会集に出てくる言葉
    →千利休の弟子のやまのうえそうじが言った一期一度に由来

    目の前にいるお客様をお迎えしていること茶会は、一生に一度のことと心得て、心を尽くし、真剣な思いで相手に対すべきであるという意味

    ■仕事こそ人生ではない
    1年8760時間のうち働いてる時間はせいぜい2000時間、2、3割
    残りは食べて寝て遊んで子育てしている
    →★寝てが結構大きい気がするけど、、、
    →★ただ、仕事は人生の3割と思っておけばいい、まぁどうでもいいものと思える

    人生を楽しくするのはパートナー、家族、友人

    社会にはルールがあり、自分のやるべきことにベストを尽くす

    ■仕事以外の7割の時間を充実させるための効率的な仕事術

    やるべきことの目的をしっかりと理解し、常に集中して最短の方法を考えること
    →最短を求めるやり方は味も素っ気もない

    怠け心がすべてのイノベーションを、うむきっかけになる
    →★これはわかる。真面目すぎると効率が悪くてもそのままやってしまう

    ■オクタウィアヌス
    ゆっくり急げ
    →急がば回れ、ゆっくりと着実に行動することがいちばんの成功への近道である
    →★これはこの歳になってわかる。丁寧に一つずつやるのが1番早い

    ■カエサル
    →文武両道、人たらし、女にモテた
    後継者のオクタウィアヌス(のちのアウグストゥス)
    →体も戦争も弱い、モテない、でも、賢かった
    →自分と違うタイプを後継者に選ぶカエサルの度量
    →→カエサルの描いたグランドデザインを実現してパックスロマーナ(ローマの平和)を築いた

    ■人間は相手の言葉ではなくその行動を見る
    人間は自分のためにどれくらい時間を使い、行動してくれているかで、その相手の本気度を見極める

    ■働きアリのなかでも働かないアリが2割
    それを取り除いても働かないアリが出てくる

    ■花は半分開いた頃を鑑賞し、お酒はほろ酔い程度でやめておく
    →花や酒を楽しむ最上の方法"

  • 良い人生が具体的にどのようなものかは、それこそ人それぞれの人生観、価値観次第です。ただ、私が思う良い人生を楽しむと言う姿勢は、すべての人々にとっての良い人生に共通しているのではないでしょうか
    落ち込むことがあったら、仲の良い友達が、あるいはパートナーとおいしいものでも食べて、ゲラゲラ笑って、後はぐっすり眠れば、悩みの7割位は解消できます
    誰もが、そこそこに善良で、そこそこにずる賢い
    自分の顔は見えないが、人の顔ならよく見える
    お金は使ってこそ、価値があるのです。さらに、お金には使って初めて増えていくと言う側面もあります

  • 読書家の方が色々な本を読んだ経験から、人生に役立ちそうなフレーズを抜き出してくれている本。
    抜き出し元になっている本はいくつか読んでみたい本が出てきたので、読書リストに追加した。

    読書の質はアウトプットにある。っていう部分は納得。読書はインプットするものだけど、最終的にアウトプットしなければ、意味は無いですよね。

  • 出口さんがセレクトした名言集。今の自分に刺さった名言は、しっかりメモさせていただいた。

  • 名言や出口さん自身の考え方がとても学びになった。印象的だったのは①アテネの政治改革者ソロンの考え。1日として同じことは起こらず、生涯はすべて偶然。今、恵まれているからといって一生続くとは限らない。人間死ぬまで、幸運な人とはいえても、幸福な人かどうかわからない②仕事でもプライベートでも、深刻にならないほうがいい③人間の歴史を見ると、99%の人が失敗する。失敗は怖れるものではない④いつまでも巣立てない子ども。巣立たせない親。これは動物としては異常な姿⑤「自分がどう死にたいのか」を具体的に書く遺言状を勧める

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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