- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837956303
作品紹介・あらすじ
いい人生を生きる人は、例外なく「よく考える人」「よく動く人」であり、その人たちに共通するのは並外れた「情熱(執念)」を持っていることである。有名無名の成功者たちの「自己実現のセオリー」を紹介。98年刊の再刊。
感想・レビュー・書評
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【読書その62】「天は自ら助くる者を助く」。自分の人生において、様々な苦難の際、この言葉にどれだけ自らを奮い立たされただろう。それにもかかわらず、このSスマイルズの著書「自助論」を読むのは恥ずかしながら今回が初めて。1857年に出版されたとは信じられないほど、現代にも通じる内容。ACミランに所属するサッカー日本代表の本田圭佑の愛読書であるが、非常にうなずける一冊。
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「天は自ら助くる者を助く」という有名な言葉を生み出した名著。幸福な人生を歩むためには、常に向上心を持ち、逆境を自分の力で切り拓く自助の精神が必要だと主張する。
この本に書いてあることをすべて身につけるのは難しいかもしれない。ちょっと理想主義的なところがある。でも、主張そのものは正しいと思うし、いつの時代にも通用する要素がある。この本の中から、自分がしっくりくるものをエッセンスとして抽出するような読み方がいいと思う。 -
単に成功するためではなく、
暗闇の中を手探りで歩くような人生に
一つの灯りを灯してくれるような本です。 -
自己を確立してゆくための基本的姿勢を説いた本のように感じた。
基本的には、自己に誠実で地道な継続が王道であると言うような主張だと理解できた。
ちょっと書かれた年代が古いせいなのか、引用や説明が唐突でじっくり納得できる説明ではなかったように感じる。 -
読書をしていると、数多くの崇高な考え方に触れることが多く、彼らのようになりたいと強く思う一方、自分に対して劣等感を抱く機会もあった。
そこそこの数の本を読んできて本書に出会い、読書による単なるインプット以上に「自己修養」の重要性を知り、これまでの考え方を一新することになった。
ーーー本書より抜粋ーーー
「授業」よりも「訓練」
→読書は他人の思想を鵜呑みにするもの。所詮耳学問の域を出ない。精神を磨き上げる方法の一つにすぎない。
★現実世界から得た経験こそ真の知恵。
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結局、読書は自分を成長させるための正解ではなく、ヒント提供をする1つの手段である。
読書から得た情報を生かすも殺すも自分次第。
また、得た情報を信じるも捨てるも自分次第。
他者の生写しではなく、自分なりの考え方を持っている方が人間的に魅力的であり面白い。
もちろんこれからも読書は続けていこうとは思うが、ただただ内容に感心するだけではなく、自分なりの考え方を持った上で望んでいきたい。 -
日本史で『西国立志編』として学んだ人もいるだろう。
内容は説教くさいと思う方もいるに違いない。その点評価は分かれる。個人的には机上に置いて勇気を出すときに読んでいる。 -
原書は19世紀半ばに発表されたものである。実に沢山の人物の事例が書かれており、ナポレオンやベートーベンなど有名人は分かるが、全く知らない名前が殆どで「誰それ?」って言う場合が殆ど。
・努力は必ず報われる
・正直、勤勉で人生は成功する
・真の人格者は誠実と礼節と勇気を持つ人
・貧しくとも心豊かであれ
・人生は自助(自分の努力)でしか開けない
著者は小説や雑誌は時間の無駄であり、有名人の伝記や教養書などは肯定している。時代の変化に伴う考え方の違いは有るが、善行については普遍的に通用するところも多く、それなりに参考になる。 -
ヨーロッパの偉人を引き合いに、勤勉、努力などなどを
語る本
各エピソードが短すぎて、印象に残りづらいし、
説教くさいw
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本棚から引っ張りだして久しぶりに読み返した。買ったのは確か2011年だったのでおよそ10年振りとなる。勤勉、実直、誠実に生きることの大切さと利点が説かれていて、著者の思想というよりかは、古今の偉人(特にイギリスが多い)を例に挙げながらの説教なので厭らしさがない。ここまで思想的なことを著者が述べるには、著者として相当の実績や名誉がないとできないが、偉人の伝記ダイジェスト集のような本書ではありきたりな説教も真面目に聞くべき教えとしてすっと入ってくる。なかでも、デイヴィッド・リビングストンとウィリアム・ハーベーの生涯は非常に印象に残り、強く発奮できた。
読了後には付箋だらけになったが、本書で最も重要と思われる一文を以下に引用しておく。
”人間は、読書ではなく労働によって自己を完結させる。つまり、人間を向上させるのは文学ではなく生活であり、学問ではなく行動であり、そして伝記ではなくその人の人間性なのである。”