7日でできる思考のダイエット (magazinehouse pocket 1)

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 239
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725830

作品紹介・あらすじ

最近、複雑なことが多くなってきたと思いませんか?

会議に次ぐ会議、趣旨が曖昧な打ち合わせ、受信boxにたまる意味のないCCメール、資料山積で片付かないデスク・・・。おまけに、スマホの普及で外出先や休日の自宅にも仕事のメールは忍び込み、返信に追われるばかりか、文章のちょっとしたニュアンスが変な誤解を生んでしまうことさえある。

残業をやってもやっても仕事は終わらず、おまけに厳しいコストカットも要求され、時間もなければお金もかけられない現代のビジネスパーソン。でも、もし「忙しいのに成果が上がらない」その原因が、仕事の仕方やプロセスの問題だったとしたら・・・。それらのムダをダイエットし、削ぎ落とせば、仕事の質をもっと向上させることができる!

さまざまな企業や商品の広告宣伝に関わり、LISMO!、Tブー!S、トヨタ自動車「ReBORN ドラえもん」、南アルプスの天然水、グリーンダカラetc.と、手がけた商品、キャラクター、キャンペーンを必ずヒットさせるアートディレクター佐野研二郎氏。本書は佐野氏が初めて明かす、成功への思考プロセス集。プランを立て、生活を改善し、運動をし、筋力をつけ、持続させる身体のダイエットになぞらえ、7日で思考プロセスのモデルチェンジへと導きます。

「シンプル クリア ボールド」「フライングで、質を上げる」「レコメンドを付け、1本に絞る」「タイムリミット10-10」「言葉のアイコン化」など紹介するメソッドは39。能率とコストパフォーマンスを向上させ、厳しい時代を生き抜くために、「思考のダイエット」という意識改革に、ぜひ取り組んでみてください。

この本は、2010年に刊行された『今日から始める思考のダイエット』を加筆修正し、改題・再構成したポケットサイズの新装版。『告白』『悪人』『モテキ』などのヒット作を連発し、30万部突破の著書『世界から猫が消えたなら』もある映画プロデューサー川村元気氏との特別対談も掲載しています。

感想・レビュー・書評

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  • 話題の佐野さんですが、
    内容は、なるほどの一冊。

    •シンプル
    •クリア
    •ボールド
    大切なのは、この3つ。

    以外に面白いと思います。

  • 非常に分かりやすい内容。
    シンプル、ボールド、クリアが佐野氏のデザインのチェック項目なら、デリシャス、ファン、バリューが私のチェック項目かな。
    早めの納期で寝かせる時間を作る、英語に置き換えるなど参考になる。
    そして何よりコミュニケーションを非常に大切にしているのは、彼が一流のアートディレクターであることの証明かもしれない。

  •  
    ── 佐野 研二郎《7日でできる思考のダイエット 20130830 マガジンハウス》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4838725833
    magazinehouse pocket
     
    (20150911)
     

  • ※メモ

    【きっかけ】
    丸善のデザインコーナーにて。
    思考がメタボでどうしようもないのだが、外資系ナンチャラの俺様スマート!みたいな方向も癪なので。

    【概要】
    アートディレクターの仕事術をダイエットのアナロジーで。

    【感想】
    一般のビジネススキルの話と全体的には通じる。
    ・「判断を早く」というところは足りないと自覚しているので、メール処理のレベルから意識。
    ・口に出すことと実行すること。
    ・ピッチャー型とバッター型(お題があってプロセスが始まる)。予想通りのやり取りの「キャッチボール」ではつまらない、というのはクリエイティブの世界っぽい。

  • イメージしてた内容とは少し違ったけど、右脳使いのクリエーターの人たちがどんなことに意識して仕事を進めているかがわかる本。一方でどんなビジネスにも使えるエッセンスが詰まっており、どんな仕事をしていてもベースは一緒だなぁと。

  • 気になったとこを抜き出し

    シンプル クリア ボールド
    単純 明快 柱のある
    自分自身にキャッチコピー
    ターゲットを身近な人に置き換える
    変化する余地、美大生と親戚のおばちゃんの間に
    自分の生活時間のデザイン
    インプットとアウトプットをバランスよく。
    スケジュールを視覚化。机の荷物もスケジュール。
    アイデアを寝かす。
    集める、削ぎ落とす、鍛える、続ける

  • 思考のダイエット
    目的を明確にし、複雑なものをまとめて、簡単に提示すること。

    ・コミュニケーションのダイエット
    ・時間とコストのダイエット
    ・思考プロセスのダイエット
    ・ブランド構築のダイエット
    ・リバウンドしないダイエット

    p28
    メリハリのない、輪郭がぼんやりとしているコミュニケーションをしていては、ほとんど伝わらないのです。100言いたいことがあっても普通は半分くらいしか伝わらないと考えるべきです。

    p30
    自分自身にキャッチコピーをつける
    コミュニケーションをスリムアップし、自分の強みを浮き彫りにする

    p60
    判断のスキルを磨く。
    コミュニケーションのスピードが、仕事のスピードに直結することになるのです。
    モノ作りは判断の連続です。…略…どの選択がベストであったかは、難しいことですが、仕事は、判断力が試される分岐点の連続です。日頃からメールの返信を早くしたり、…略…

    p83
    右に行くか、左に行くかを素早く決める。→間違っていると思ったらすぐ戻る。
    放っておくと傷口が拡がり、取り戻すのに余計時間やコストがかかる。方向を決めることの決断と、引き返すことの決断。

    p97
    ネガティブな要素や制約を、180度反転させ、逆に利用することでもっと良くする。それを考えるのが、アイデアであり、アートディレクターの仕事だと考えています。…略…あらゆる仕事は、常にネガティブ要素をポジティブに解決していくことの繰り返しです。そのときに、じゃあ、どうするかという明快なソリューションを作り出せるかということが大切なのです。

    p111
    寝かす。
    1 締め切りを前倒しし、自分だけの締め切りを設ける
    2 余った時間は、別の仕事に取りかかる
    3 時間を置いて、客観的な視点で見てみる
    まるで、その商品を初めて見る消費者のような気持ちで
    自分のアイデアを見直すことができる

    p118
    アイデアは、温めているだけではダメで、実現させてこそのアイデアなのです。そして、実行力はスピードがものをいうことになります。

    p204
    ダイエットは長く続かなければ意味がありません。
    1 集める:情報を集める。情報を集め、太らせる。骨太にするために。
    2 削ぎ落とす:本質を探す。余分に摂りすぎてしまった情報を削ぎ落とす。ほんとうに必要か、優先順位が一番高いものはどれか。骨格となるコンセプトをはっきりさせる。簡潔で、明快なものを抜き出す。
    3 鍛える:本質を抽出する。より魅力的に見せ、ブラッシュアップさせる作業。色んな立場のひとの話を聞いたり、修正したり、時間を置いて見たり
    4 続ける:情報を磨き続ける。言語化できるか? 続いていくものにすることと、進化させていくこと
    ※4で輝かない場合は1に戻る
    5 完成

  • 日本の美大生はプレゼン能力が低い!に、納得。ワケわからない事だからこそシンプルに説明する事が重要っす。

  • 依頼人、身内、知らない人、誰にでもぶれることなく伝わるシンプルなものでないと伝わらない。
    そう言っているだけあって、実にシンプルでわかりやすい1冊。

    思考のムダを省くためにはどうしたらいいか?
    とにかく目的=コンセプトをはっきりさせること。
    その目的に関連する情報を集めて太らせ、そこから不必要なものを削り、人に見せてブラッシュアップ。
    今までデザイナーというのはずば抜けたセンスをもってる人というイメージを持っていたけど、人の意見を聞き、伝わるものにしていく能力を常日頃鍛えている人だとわかった。
    就活で必要とされるコミュニケーション能力というのは、このことだと思う。

  • 表紙買いした1冊。さらりと読める思考の本。

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著者プロフィール

MR_DESIGN代表 アートディレクター/クリエイティブディレクター

1972年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。博報堂、HAKUHODO DESIGNを経てMR_DESIGN設立。2014年より多摩美術大学統合デザイン学科教授に就任。

主な仕事に、トヨタ自動車「ReBORN ドラえもん」、ミツカン「とろっ豆」、サントリー「南アルプスの天然水」「天然水スパークリング」「グリーンダカラ」「グリーンダカラやさしい麦茶」「BOSSゼロの頂点」、カーサブルータスにて川村元気氏との共著「ふうせんいぬTinny」、日光江戸村「ニャンまげ」、TBS「Tブー!S」、au「LISMO!]」、ルミネ「チェックザバーゲン」、多摩美術大学「Made by Hands」、山形県新米「つや姫」、名古屋市「東山動植物園」などのロゴマーク、キャラクターデザイン、グラフィック、TVCMなどのアートディレクションなどがある。

また、オリジナルブランド「nico」のプロダクトをMoMA/ニューヨーク近代美術館、ラ・リナシェンテ(ミラノ)、

「2013年 『7日でできる思考のダイエット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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