ITエンジニアの「心の病」: 技術者がとりつかれやすい30の疾患
- (株)マイナビ出版 (2005年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839917111
作品紹介・あらすじ
うつ病だけじゃない、頭痛、肩こり、腰痛、睡眠障害、胃もたれ、心筋梗塞、脳梗塞、生理不順も心の病。主要な30疾患の症状、症例、治療法をわかりやすく解説。こんな兆候には要注意!!デフコン1〜4まで、警戒度別シグナルも紹介。効果的なストレス解消法・食材はこれだ。
感想・レビュー・書評
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雇用する側とされる側の両方に向けて書かれた本なのでどっちつかずな印象を受ける。
疑似科学の電磁波症候群が症例の一つとして載っているのだが、対応策が適当すぎて笑える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここまでの病名の羅列は凄いと思った。最後に公共機関の一覧がまとめられていたりなど、俯瞰するに便利な本。
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前々から気にはなっていた本。僕自身がSE(ITエンジニアの一種)という職種であること、そして実際に職場でも「心の病」は蔓延していることがその理由。そして、この本では、ITエンジニアに「心の病」が多い原因や、具体的な疾患、予防法と治療法が書かれている。
まず最初に「心の病」が多い原因だが、マネジメントの問題が取り上げられている。ソフトウェア開発の現場に見られる人月単価での請負によって、ソフトウェアが生み出す価値は評価されずに働いた時間だけが評価され、残業すればするほど評価されるという問題。人件費圧縮のための、下請けやグループ会社への発注が常態化し、複雑な指示系統が引き起こす無駄な仕事とストレスの問題。このような現場から、優秀な人材が辞めていくことによって人材不足の問題が起こる。そして残った人材は、(優秀ではない人材なので)無能な管理職となり、まともなマネジメントができない。という悪循環。
この「心の病」の問題だけでなく、他の問題でも同じなのだが、本当にマネジメントと言うものは重要だと感じる。日本の企業の多くの経営者は、問題が起これば「現場が悪い」といってすぐに責任逃れをするが、このような無責任が現場のマネージャにも広く行き渡った結果が、このような「心の病」の蔓延という問題なのだと思う。 -
うつ病にかかりやすい職業にSEをはじめとしたITエンジニアがよくあげられますが、どんな実態なのだろうと興味から読んだ一冊。
うつ病や自律神経失調症以外にも多くの疾患があることを知るのに参考になる一冊。ただし回復への対策や詳しい説明は期待せずにITエンジニアがかkる病の概要について知ろうという心構えなら本書にがっかりはしないと思う。 -
分類=電磁波・ゲーム脳・デジタルストレス。05年6月。