Webプロフェッショナルのための黄金則 Web配色デザインのセオリー (Web Designing BOOKS)
- 毎日コミュニケーションズ (2007年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839925369
作品紹介・あらすじ
「アクセシビリティを重視する場合は?」「ブランディングを図りたい場合は?」「年輩の人をターゲットにする場合は?」「情報系サイトの場合は?」「広告主体のサイトの場合は?」…ウェブにおける配色の基本、配色を整えるテクニックから、目的別、ビジネスゴール別の配色テクニックまで。Webプロフェッショナルのための"黄金則"。
感想・レビュー・書評
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2012/05/02読了
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ウェブの配色について書いてある本。著者は坂本邦夫さん。カラープランニングオフィスフォルトゥナの代表。セミナーでウェブ配色をテーマに講師をされている。Web配色の基礎、配色を整えるテクニック、デザインの目的別テクニック、ビジネスゴールごとの目的別テクニックという4章で構成されている。
Web配色の基礎では、色彩に関する基本的な知識について書いてある。前回読んだ「ウェブ配色 コーディネートカタログ」と同じように色の三属性、トーンなどの他に、色の寒暖、興奮色、鎮静色、重い軽い、遠近といった色の印象について説明してある。またセーフカラーやHSB、色のユーザービリティー、アクセサビリティやツールについてもカテゴリーを設けて説明してあった。
配色を整えるテクニックでは、配色法を学んでいくことになる。ベースカラーやアクセントカラー、配色の面積など大枠での配色方法のあと、ナビゲーションやサイドバーなどの各パーツの配色について書いてある。また同系色や類似色、多色配色、トーンによる配色、ナチュラルハーモニーといった配色方法についても説明がしてあった。背景と本文のコントラストや、視線を誘導する配色方法についても紹介してあった。
デザインの目的別テクニックでは、ユーザビリティに配慮した配色について説明してあった。見出しや本文、メニュー、ロゴ、リンクの下線、ナビゲーションなど、各パーツで配色する際に注意する点が説明されている。また画像の上に文章を配置する際の配色や、画像をギャラリー風に並べる際の配色、メインで画像を掲載する際の配色について説明されていた。
ビジネスゴールごとの目的別テクニックでは、クライアントがサイトを作る目的に沿った配色について説明されている。官公庁のサイトや飲食店といったクライアント、高齢者や子供向けといったユーザーごとに適した配色が説明している。また競合企業のサイトカラーと被らないよう色を検討したり、製品や企業イメージを印象づけるため同じ色を繰り返して使用しブランディングに役立てる方法なども紹介されている。
坂本さんの本は今回で2冊目になる。前回読んだ「ウェブ配色 コーディネートカタログ」ではテーマに沿った説明と参考サイトという構成で、簡易のカラーチャートが参考サイトのサムネイルの側に掲載されていた。今回読む「Web配色デザインのセオリー」では、テキストの量や図版が若干増え、テーマごとに内容をしっかり分けている印象を受けた。
リリースの順序は、今回読む「Web配色デザインのセオリー」が先になる。坂本さんは、ここ数年一年に1冊のペースでWeb配色の本をリリースしているようだ。未読の新しい本2冊も、中古で安くなったら購入して読む予定でいる。今回も構成が良く、内容が整理されており全体的なバランスが良かった。 -
事例が沢山あってよかった。
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ブランディングやマーケティングの知識をかじりながら読み終えて、基本的ですが重要な事を押さえてかかれてるなと思います。あくまでも初心者向けですが・・・。
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配色デザインの基礎から学べる実用性の高い本です。
初級〜中級者向けの印象。
「なんとなく知ってはいたけど」という配色の知識やテクニックを補完するのに最適。