木村の矢倉 3七銀戦法基礎編

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839945466

作品紹介・あらすじ

加藤流+3七銀戦法の基本、矢倉を指すための絶対条件。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに37銀戦法基礎編とあるが、基礎というよりも上級者向けである。
    というのも、本書は37銀戦法の少しの手順前後による変化について書かれているので、上級者でなければ理解が難しいかと思われる。
    それくらい矢倉は奥深いという事かもしれない。
    プロの対局でもよく見る形であり、先手の攻め方が難しい将棋でもあるので37銀戦法を極めたい方にはオススメできる。

  •  本書は2012年末に刊行された、プロ棋士・木村一基(現 八段)による矢倉の詳細な定跡書。
     扱われる範囲は、▲3七銀戦法のなかでも特に「加藤流」と「▲4六銀3七桂型」のみに絞られており、加えてプロの流行を追う形で展開するので、主要なかたちに限定して一冊を費やしていることになる。
     ということで、初級者または矢倉ビギナーが最初に読むべきなのは本書ではなく、森下卓(2003)『初段に勝つ矢倉戦法』(創元社)や、森下卓(2009)『森下卓の矢倉をマスター』(NHK出版)などの方。まずはこっちをササッと消化すべき。
     また、本書の解説(何が書いてあるか)では棋書ミシュランのレビューが詳細なので、調べたい方はそちらをはどうぞ。
    http://rocky-and-hopper.sakura.ne.jp/Kisho-Michelin/8399/978-4-8399-4546-6.htm


    【簡易目次】
    第1章 加藤流
     1 ▲3七銀戦法の入口
     2 加藤流▲1六歩
     3 ▲7五同歩に△4五歩の変化
     4 後手、端歩を入れて△5三銀
     5 新手法の▲1八香
     6 加藤流の工夫▲3八飛
    第2章 ▲3七銀戦法の入口その1
     1 ▲4六銀にすぐ△4五歩
    第3章 ▲3七銀戦法の入口その2
     1 原点の攻め
     2 最強の反撃
    第4章 ▲3七銀戦法の入口その3
     1 ▲5八飛戦法
     2 後手△9四歩の待機
     3 後手△8五歩の変化
     4 後手△9四歩の変化
    第5章 ▲3七銀戦法の入口その4
     1 ▲2五歩戦法
     2 ▲9六歩型
    第6章 ▲3七銀戦法の基本定跡
     1 穴熊の出現
     2 △6四角の待機策

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著者プロフィール

将棋棋士。1973年6月23日千葉県生まれ。(故)佐瀬勇次名誉九段門下。棋士番号は222。小学校6年生の時に6級で奨励会に入会。23歳で(公社)日本将棋連盟のプロ棋士となる。
竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖・叡王の8大タイトル戦では大きな壁に阻まれてきたが、2019年9月、第60期王位戦で遂に王位のタイトルを獲得。7度目の挑戦で46歳での獲得は最年長記録でもあり、メディアなどでも取り上げられ、大きな話題となった。努力の人、面倒見のよい人、ユーモアのある人としても知られている。羽生九段とも長年研究会を共にし、多くの後輩の面倒を見、タイトル戦や催事などの解説は、絶妙のトークで将棋ファンに人気がある。将棋界では少数派の大卒棋士。ランニングやサッカーなどスポーツも親しむ。ABEMA将棋番組、「将棋フォーカス」(NHK Eテレ)などに出演中。


「2021年 『木村一基 折れない心の育て方 一流棋士に学ぶ行動指針35』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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