質屋からすのワケアリ帳簿 ~シンデレラと死を呼ぶ靴~ (マイナビ出版ファン文庫)

著者 :
  • マイナビ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839961909

作品紹介・あらすじ

「僕はね、自分のコレクションを奪われるのが大嫌いなんだ」
本当に怖いのは力で“視る”ものじゃない。目の前にあるのに見落としている真実だ―。

『質屋からす』の店主・烏島は、店の1階で客から物を買い取り、2階では情報を売っている。彼の質草コレクションは高価な物より人の不幸や欲望にまみれたワケアリの品ばかりで、烏島はそれらを一人ひっそりと愛でるのが趣味。店で働く目黒千里も、彼がある能力ごと“買い取った”モノのひとつだ。あるとき、そこに赤いかたわれ靴が加わった。持ち主が謎の死を遂げていると知り、うっとりと微笑む烏島だが、ある日それが盗まれて…。大人気! 物に宿った記憶を読み解くダークミステリー、待望のシリーズ化。

感想・レビュー・書評

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  • 実際に行われていたこと。
    会員費もなく訳ありな者が多く集まる場という時点で怪しいが、巧妙な手口で上手く隠していたな。
    夢を叶えるどころか気付いた時には全てが遅く、今までの努力が消えると思わないよな。

  • 遺体が履いていた片方の赤い靴を巡り千里が潜入する、淀んだ男子禁制会員制社交クラブのセレブさが眩しい。前の上下巻のような引っ掛かりは全くなくするすると読めた。烏島と宗介の千里を巡る水面下の戦いが可愛く、宗介の異母妹の汀の烏島を巡る三角関係への参入にざわざわした。烏島が全体に及ぼすダークな雰囲気が良い。

  • 読み終わった途端カラスの鳴き声がしたのでびっくりしました!!!!
    夜を徹して読んでしまうほど展開がドミノ倒しのようで、今回も最後まで真犯人がわからないままでした。
    こんなに複雑なお話なのに情報の開示順に狂いもなく、キャラクターも魅力的で、世界に対する視点があって、さらに絵も描けるなんて世の中は不公平かよ。

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著者プロフィール

小説とイラストで活動中。2013年には書籍『恋獄トライアングル』(新潮社刊)、2014年には『恋愛教室』シリーズ(徳間書店刊)、2016年『質屋からすのワケアリ帳簿』上下巻や『黄昏古書店の家政婦さん』(いずれも小社刊)を出版し、大好評を博した。その他、電子書籍も多数刊行。

「2019年 『質屋からすのワケアリ帳簿~双生の祝い皿~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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