- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839970185
作品紹介・あらすじ
「哲学」というと、あこがれとあきらめの気持ちを持つ読者の方も多いのではないでしょうか?
哲学は、とかく難解なイメージだけが先行しがちです。
本書では、なぜ哲学が難解な印象になるのか解き明かし、教養としての「哲学」について、哲学に関する著書を多数持つ玉川大学文学部名誉教授、岡本裕一朗先生に、やさしく詳しく解説していただきます。
ソクラテス、プラトン、アリストテレスから、カント、ヘーゲル、マルクス、ニーチェまで。
弁証法、イデア論、実存主義、マルクス主義、分析哲学、ニヒリズムなど。
知っておけば役に立つキーワードを解説!
感想・レビュー・書評
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さくさくっと読めて、軽くて、少し軽すぎるため次の哲学書に手が伸ばしたくなるのは、意図した仕掛けなのかと思うほどの、最後の推奨ブックリストまで一気読み。
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哲学について具体的にその理論や歴史を学ぶというよりも、その手前の「そもそも哲学とは何か」ということに注力して書かれている印象。
本書を読んで哲学により興味が湧くかといわれると、正直微妙かもしれないと思うので初っ端からテンション高めで読める状態で手に取るべき。
基本的に哲学の本というのは入門書から入らなければモチベーションが保てないほど難解なことが多い。実際に、読み始めて5分ほどで放り投げられた哲学書籍の数は、きっと数え上げればキリがない。読みやすい文章に慣れきっている現代人からすると「何言ってんだコイツ?」となるのが関の山だ。
という訳で、問題は入門書の選び方になる。
本書は、『入門書への入門書』みたいな位置付けになるため、難解な文言はほとんど出てこない。誰にでも読めるので気楽に開いていい。
ただし、内容としては哲学の概要とキーワードを知ることができる程度。当然のように浅い知識になってしまうのでその点は理解して購入するべき。
気楽に哲学入門したいなら、決して悪い本ではないと思う。 -
日本語は読めているはずなのに、内容がほとんど理解できなかった。
答えばかりを求めてしまう自分を見つめ直し、
ひたすら答えのないことを考えると言うこともたまにはしてみたいと思う。 -
理解できないことも多かった。
端的に問い続けることが大事なのかも? -
著者のいうとおり、この本は”入門書の入門”。
哲学入門を読む前にこの本を読むことをおすすめします。 -
コンセプトの通り、哲学の基本知識をざっと理解出来る作りで一冊目にはぴったりだった。
印象に残ったのは、哲学者と哲学研究者の違いについての記述である。
自分も「そもそも」と問い考え続ける姿勢で生きていきたいと思った。 -
哲学の歴史的経緯や位置付けの違いについて浅く説明されている。深く学ぶ前に全体感を知るにはちょうど良い。浅く広く書かれておりキーワードが多く、話題が行ったり来たりすることもあって関係性が複雑なため、自分でメモを書いて整理しながら読むと正確な理解ができると思う(付箋を貼るだけでは関係性の整理までは難しいので箇条書きなどで書き起こすのが良いだろう)。
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非常に読みやすい哲学入門書。
他の多くの入門書と異なり、哲学に関する身近な疑問を、ある程度には解消してくれる内容になっているように感じた。
哲学へのとっかかりには最適な1冊。