盲目の音楽家を捜して

著者 : チチ松村

• KADOKAWA(メディアファクトリー) (2001年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Ctenolepisma villosaさんの感想 · 2021年1月3日]

盲目の音楽家を捜して
チチ松村 著
チチ松村をとりこにした95人のブラインド・ミュージシャン。全世界の音楽地図を根底から塗り替える1冊。
「BOOKデータベース」より

[目次]
第1章 北米篇
第2章 中南米篇
第3章 ヨーロッパ篇
第4章 アジア・アフリカ篇
第5章 日本篇
「BOOKデータベース」より

昔は音楽を聴こうと思えば、ラジオ番組を見定めてからエアチェックしたり、なけなしの小遣いを叩いてレコードを借りにいったり、いろいろとハードルがあったが、今や、検索してポチッと視聴やDLできる時代になってしまった。

その道のプロが集う店や、店主などから人づてに得る情報に頼っていた時代から、ググってなんぼの世界になってしまった。この本の発刊から20年。随分変わったものだ。らもさんは亡くなったがチチさんは現在も音楽番組のパーソナリティーとして、そして音楽家としても活動を続けておられる。ラジオも聞き逃しサービスで番組が配信されるようになったので、かつてのようなエアチェックはいらないし、アンテナを持って座敷の長押のどこに固定しようか悩む必要もなくなった。時代は変わったのだ。本を読んでいて、音源紹介もさることながら、懐かしいレコード店やアーティストの名前がたくさんでてきてフラッシュバックした。

[マタンさんの感想 · 2018年5月13日]

視覚障害を持った音楽家に
特化した作品です。
まあまあ日本国内ばかりではなくて
海外も盛りだくさんなのに驚き。

こういったものは本当に出会いが大事。
著者も出会ったものの
その日は買わないということが結構あって
そのあとに…というケースもままあります。

それと直接交渉まで至って
音源をもらえたケースもあるのです。
しつこさ…いやいや執念恐るべし。

日本にもそういったアーティストが
いたことにも驚きでした。
そのうちの一人の人には驚き。
格好もすごいのだけれども
音楽の才能もずば抜けていたのですから。

未知の世界で
すごく気になっています。

[naoさんの感想 · 2006年7月25日]

世界中、あらゆるジャンルの盲目のミュージシャンとその作品を捜し求めた記録。　ディスクレビュー。