怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
- メディアファクトリー (2008年6月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840123471
感想・レビュー・書評
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豪華作家陣の参加した怪談アンソロジーですね。
一部の人のものを除いて、いい作品が多かったですよ。
角川ホラー文庫でもよくこういうの出しますけど、作家の豪華さと怪談に特化したという意味では、こちらのアンソロに軍配が上がるかと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人気作家住人の実話怪談「風」アンソロジー
京極夏彦の成人はまさに実話怪談風といったタッチでそこはかとなく官能的で恐ろしい
福澤徹三の見知らぬ女の勘違いとも奇怪な話ともとれる曖昧な感じが好み
岩井志麻子はいつものような安定の怖い女のお話 -
読書メモ 2023/01/03
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実話怪談でも創作怪談でもなく、”怪談実話系”。ホラーでお馴染みの作家たちが選りすぐって書いた……
だと思ったんですが、思ったより怪談実話系より創作怪談風だったので拍子抜けしました。
そして、実は初めて読む京極夏彦のお話が一番怖かったように感じられました。面白いお話を書く人ですね、興味が湧きました。 -
『幽』なんて雑誌があるんだね。まえがきによると、「極上の怪談エンターテインメント・マガジン」だそうで。なんともニッチそうな… 調べてみたら年2回発行で2004年から続いている雑誌のようだ。
題名に「実話系」とあるアンソロジーの一番最初の京極夏彦の作品の書き出しは、
断っておくが、これから記す事柄は実話ではない。
となっているのにまず笑わせてもらった。
収められている作品は全部で10個。京極夏彦も含め全て読んだことのない人ばかりだった。面白かったのもあるしそうでもなかったのも。
★3つとしているが、作品ごとに点を付けるなら★2つ~★5つ。
小池壮彦の「リナリアの咲く川のほとりで」は★5つ。
京極夏彦 面白かった。★4つ
福澤徹三 うーん、今ひとつ。怖そうだけど全然怖くない。★2つ
安曇潤平 ほぼ予想通りの結末なのが残念。★2つ。神奈川のT岳(山頂にS寺の奥社がある)ってどこだろう?
加門七海 まあまあ。★3つ
中山市朗 6つの短編。なんかどれもありきたりのような気が。★2つ
小池壮彦 リナリアって花があるの? 知らないなあ。実話系とはちょっと違うと思うけど面白かった。★5つ。この人の他の作品も読んでみたい。
立原透耶 3つの短編。2話目は面白かった。2話目は★4つ
木原浩勝 ありがちだけど面白かった。書き方がうまいのかな? ★4つ
平山夢明 5つの短編。面白いものも。★2つ~4つ
岩下志麻子 実話系というよりか実体験系か。怪談というのともちょっと違うかな。あんまり知らないけど変わった女性みたいだね。この人のは読んでみたいと思いながら読んだことがない。★3つ -
2015.8.29読了
水色のトレーナーの話は、加門七海氏の話だと思っていた。立原透耶氏と七海氏は同一人物のペンネーム違いだと思っていた。なぜかそう強く確信していて、疑うことを知らなかった。だから、驚いた。多分どの話よりも一番の衝撃。
京極先生はやっぱり上手だなあと嘆息した。
岩下志麻子氏は、「ぼっけえ、きょうてえ」や「岡山女」ほどではなくても、せめて「現代百物語」くらいのレベルを期待したが、力が抜け過ぎているように感じた。
他は普通の怪談話。 -
何本か読んだことあった。
岩井志麻子はいつも同じようなことばっか書き散らして正直もういらない。 -
(本のタイトルが)実話系、となっているのは、実話とフィクションが混じっているから。
加門七海さん、立原透耶さん、岩井志麻子さんあたりは全部実話だと思うけど(他の著書から判断)、あとはわからないなぁ。話として面白ければどっちでもいいんだけど。
この本の中で一番ぞくっとしたのは安曇潤平さんの『顔なし地蔵』でした。