生きろ 地獄からはい上がるための教科書

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840130387

作品紹介・あらすじ

「本当に"人を救う"ということは、その人が"自分の力"で生きていけるようにすることだ」自殺・家庭内暴力・家出・多重債務…。現代日本の地獄が集まる「新宿駆けこみ寺」で、1万人以上を救った男が語る「生きる力を強くする法」。

感想・レビュー・書評

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  • テレビで彼のノンフィクションをみたが感動もの弟子になりたいとほんとうに思った迫力。素晴らしい。

  • 新宿救護センターの玄さんの本。この人の個性が強烈に出てくるのでちとしんどいが破産の時にすくう順番とか納得。

  • 自分の人生をより良くしたり、自分の周りの人を助けられる人であるために、必要な言葉をたくさん見つけられた。経験があるからこそできるのだと思うけれど、一人一人が抱える問題の本質を見抜く力はすばらしい。こんな大人になりたいものだ。やってあげるのではなく、自分で解決させる。愛があるからこそできるのだ。死ぬ気になれば、なんとかなるって思えるだけでも、未来に希望が持てる。

  • 臨床心理学やら精神医学やらのベースを最初から想定しない「駆け込み寺」の運営術。
    心療内科医者が「治療には時間が掛かります」。カウンセラーが『クライアント自身に答えをみつけてもらうために自分の意見は言うまい』と言うような事例にも、一日一生の精神で即断即決。これで一万人を救ってきたそうだ。
    著者は「六法全書に仏法と悪法を加えた八法を持っている」と豪語する。私は著者のノーマルなバランス感覚を精神医療の現場が見失っているのではないかと感じた。
    是非、臨床心理士からの反論が欲しい。

  • この本には幾度となく救われました。これを読んでいると自分はまだまだだなぁ、なんて思いますもんね。苦しい状況に追いやられている人にはぜひ読んでほしい本です。

    僕はこの本をずっと前に読んでいましたが、今回この記事を書くためにもう一度読み直してみました。自殺・家庭内暴力・家出・多重債務……。日本のありとあらゆる『業』が集まる新宿歌舞伎町。そこに構える「新宿駆け込み寺」で自殺・DV・家庭内暴力・失踪・多重債務…など「追い詰められた人々」を過去に1万人以上救い続けた、その経験から導き出された、理屈ではない、本当の『救い』というものを具体的な例を引き合いに出して紹介しているものです。

    この人はボランティアをやる前にはここで書くことをはばかられるようなカネまみれ欲まみれの人生を送ってきて、そこで培った知識やネットワークを『人助け』に活用すると、こういう風によい化学変化が起こるんだということで今、希望が見えない人や何らかの困難に遭遇した人には是非一読をしてほしい本のひとつだと確信をもってそういえます。特に僕が読んでいて感銘を受けた箇所は、金に関するトラブルをまとめたところで、その生々しさや、自身の桁外れの体験から生み出された言葉の数々に圧倒されっぱなしでした。

    特に印象に残ったフレーズは
    『借金の重圧や恨みなどの、金によってつくられた憎悪であなたは死ぬのだ』
    という言葉には経験した人間じゃなければわからないような重みがありました。この本は自分の生きていく限りにおいて、何度でも迷ったときにページを開きたい。普通の人間には思いもつかないようなウルトラCがある。そのヒントをもらえるような気がするのです。

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著者プロフィール

1956年大阪西成で在日韓国人として生まれる。父親の愛人宅を転々として育つ。闇金融などの裏の社会で生きてきたが、1990年に天台宗の大阿闍梨酒井雄哉師と出会い得度。2000年、白血病ウイルス保菌者と判明。人生を180度転換し、世のため人のために生きることを決意。「13年したらワシに報告しに来い」という酒井師との約束を果たすため活動に尊心。2002年、新宿駆け込み寺を設立し、以来、2万人以上の人々の悩みの救済を行ってきた。しかし、弟子の報告を受ける前に酒井師は逝去。

「2019年 『大阿闍梨 酒井雄哉の遺言 師弟珍問答』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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