第1章は、ギデオン・ケイヒルとダミアン・ヴィスパーの話だ。ギデオンは、ペストの治療法を探していた所、人間の能力を飛躍的に向上させる秘薬を開発した。ギデオンの友、ダミアンは世界を支配するため、ギデオンの開発した、秘薬と金の指輪を手に入れようと、企んでいた。
ギデオンは、毎日のようにダミアンの野望を食い止めようと、ダミアンをなだめていたが、ついにダミアンと絶交する。ギデオンは、子供のルークとキャサリンとトマスとジェーンと妻のオリヴィアに、遠くに逃げるように告げた。ダミアンは、秘薬と金の指輪を奪うため、ついにギデオンの研究室までやってきた。ギデオンは秘薬がまだ完璧でなく、自分の命を削っていることをルークだけにに教えた。そして、死ぬ覚悟で研究室の爆弾を爆発させ、自分の命と引き替えにダミアンに秘薬の製法を渡さなかった。ギデオンが死んだことで、家族がばらばらになり、オリヴィアとオリヴィアのおなかにいる、赤ちゃんと金の指輪だけが残った。
第2章は、オリヴィアとマデリン(オリヴィアのおなかにいた赤ちゃん。マデリンのことはルーク、キャサリン、トマス、ジェーンは知らない。)の話だ。マデリンは金の指輪を持ってダミアンから逃れた。しかし、オリヴィアはヴィスパー一族に殺されてしまう。マデリンは、ルークのいるイングランドへ行った。しかし、ルークに妹だとは認めてもらえず、「マドリガル」として、ケイヒル一族を和解する為の組織をつくった。
第3章はグレースの子供の頃の話だ。グレースは、母の命と引き替えに生まれてきた1歳のフィスクの世話をしていた。しかし、グレースはある夜、海の方からモールス信号を受け取った。それは、どこか行ってしまった父へのメッセージだった。それを、アメリカ陸軍将軍、ジョージ・パットンへ知らせろとのことだった。そこでグレースは、父がためていた、大量の所持金を持って、戦争中のアメリカへ向かう。グレースは、「ヴィスパー一族に指輪を渡すな」と言うことをジョージに知らせた。そして、トーチカフェに指輪があることに気づき、トーチカフェの中に入った。グレースは、ジョージに「ヴィスパ一族に奪われた」と言われて落ち込んでいた。すると、ジョージの胸ポケットに指輪が入っているのに気づいた(ジョージもヴィスパーだと気づいた)。そこで、グレースは、ジョージが眠っているうちに指輪を盗み、無事帰国した。
第4章では、指輪を守るため、エイミーとダンもヴィスパー一族と戦うのだった。