プロセスにこそ価値がある (メディアファクトリー新書)

著者 :
  • メディアファクトリー
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840146173

感想・レビュー・書評

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  • 「結果より過程が大事」とはよく聞く言葉ですが、それを広げたような内容。
    人は結果を求めて動きますが、その過程に当たるプロセスは、努力や工夫に織りなされているものであり、見過ごしてはならないと著者は話します。
    ハッキリとした結果がなくとも、常にプロセスを持ち続けていることで、継続的に良い結果を残しているとも。

    職場に「目標」があふれていても「目的」がない会社には、元気が見られないとのこと。
    職員のモチベーションの持ち方が違ってきそうです。
    理想的なのは「楽して行えるか」ではなく「楽しんで行えるか」ということで、楽しむ気持ちがあると無駄や苦労も厭わず、必ずしも効率を求めず、プロセスそのものを楽しめるからだとのこと。
    逆に、「楽して」は効率を求めるため、時にプロセスを飛ばすこともあるからだそうです。

    やり続ける持続性が経験と自信を生み、粘り強い人間になっていくため、真に人を作るのはプロセスだという意見。
    未完成でもいいから突き進み、失敗という結果もまた有意義な一歩が前進できるため、失敗を恐れないようにということです。
    少し前には「効率的に物事をこなす」「失敗をしないように十分見極める」という内容のビジネス書をよく目にしたように思いますが、その逆の論ということでしょう。
    たしかに、効率にこだわり過ぎると、新たなチャレンジはなかなかしづらいもの。
    かといって簡単に挑戦を重ねて失敗続きになるのも考えものです。
    どちらの考えも納得がいくものですが、結局はハウツーにこだわりすぎず、自分のやりやすいようにこなしていくのが一番結果が上がるものだろうと考えました。

  • メモに自分の思想をすぐ残す(自分はスマホでやる) 
    良いアイディアでもすぐに忘れてしまう

  • レビュー省略

  • 自分の仕事をあとから見直したときに、自分で良い仕事だったと思える境地を目指さなければならない。てきとーにやって納得感のない仕事はやっつけでしかなく、成長も十つ感もなく、なんのためにやっているのか意味がない。
    引退するときに良い仕事をしたと胸を張って言えるか?(本田宗一郎)。
    (プロセスがイマイチでも結果がでてしまうことがあるが、それに満足するようではだめ)

    仕事は学習の場である。苦労したり戦ったりしてせいちょうするもの。

    30代以上ではどんな価値のある仕事機会に加われたかが重要である。→キャリアの拡大生産拡大回路の種

    人間は安住していると 鈍 → 惰 → 滞 となってしまう。活性化をするために成果主義を導入することは悪くない。この理由が労使にじゅうぶんに理解されないと問題となる(職場がぎすぎすする)

    重要なのは働く意識。競争ではなく、共創(共に創造する)と自覚(仕事の意義と役割を自ら覚ること)。

    自分の見いだした目的の下で働くほど、目的は高く大きくなる。

    湯川秀樹「目に見えないもの」より
    水は凍った時に初めて手でつかむことができる。それはあたかも人間の思想が心の中にある間は水のように流動してやまず,容易に捕捉し難いにも関わらず,いったんそれが紙の上に印刷されると,何人の目にもはっきりとした形となり,もはや動きのとれないものとなってしまうのと似ている。まことに書物は思想の凍結であり,結晶である。(中略)それはもはや自分一人の私有物ではなく,万人の共有物として,様々な批評批判を受けなければならぬこととなる。そしてそれ故にこそ,著者自身にとっては更に全身するのに最も都合のよい基地となるのみならず,他の多くの人達の心にも新鮮な栄養となり,強い刺激を与えられるのである。

    毎月,やるべきタスクを6つ計画する。それを6つのブロックにして,重要度の高いものから,下側からピラミッド型に並べる。完了したらブロックを塗りつぶす。

    自分は『      』として生きる!

    私は『      』に勤めています。
    そこで私は『     』として働いています。
    そこで私は『     』をやっています。
    日々の私の仕事は『     』ことです。
    仕事を通じ『      』を売っています。
    お客様に『     』を提供するプロフェッショナルでありたい。


    失敗は資産である。

  • アイデアを思いついたらメモを取ろう!

    大切なのは、「何のために?」という目的。目的があってこその目標であり、プロセス、そして結果なのである。

    最後に進むにつれて面白かった!

  • 実力主義・結果主義が上げられる中結果にこだわるのではなく、正しいプロセスで仕事を進めるプロセス主義こそ重要ではないか?ということから思考法を帰るべきだ。

  • イメージしていた内容と違っていたので、少し残念。
    予想以上に、ビジネスの場面の話が多かったので共感しづらかった。
    つかみきれない話が多かったですが、「七放五落十二達」の考え方は印象的でした。
    終章に書いてある「大いなる目的を持って、そこにつながる大いなるプロセスを楽しもう!」というメッセージに著者の想いが込められているように思う。
    結果をただ軽んじていいというものではないですね。

  • 短期の結果に一喜一憂することなく、長期的な視点で目指すべきゴール(目的)定め、そこをぶれずに目指していくことで、長期的には成功といえる状況にたどり着くという。

    特に事業組織においては、皆が目標を共有し、各自がそこに貢献しようと生産的になれる関係が、よい人間関係だといえるという。

    また、挑戦することの重要性を、「結果を出すこと」は自分が掲げた大きな目的の下ではプロセスの一部になるという。つまり、目標に向かって何かをやったときに、「失敗に終わった結果」もまた、大きな目標を成就させるための立派なプロセスになるということである。

    明確に目標をもち、挑戦し続けることの重要性を再認識した。

  • プロセス重視の自分の考え方をまとめて代弁してくれているような本。
    なぜプロセスが大切なのかを概念的に説明してくれている。
    良本だとは思うのだが、3章・4章の具体事例と実践方法が、あまりに的外れなのが残念。

  • 偶然にも左右される結果よりも、成長につながるプロセスが大事。
    目標管理も本来はそういうことなんじゃないか。

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著者プロフィール

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
人財教育コンサルタント・概念工作家。
「プロフェッショナルシップ研修」(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)をはじめ、管理職研修、キャリア開発研修、思考技術研修などの分野で企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。
GCC(グロービス・キャリア・クラブ)主催セミナーにて登壇も多数。
1986年慶應義塾大学・経済学部卒業。プラス、日経BP社、ベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、03年独立。94-95年イリノイ工科大学大学院「Institute of Design」(米・シカゴ)研究員、07年一橋大学大学院・商学研究科にて経営学修士(MBA)取得。
著書に、『キレの思考・コクの思考』(東洋経済新報社)、『個と組織を強くする部課長の対話力』『いい仕事ができる人の考え方』『働き方の哲学』(7万部超)(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。

「2021年 『キャリア・ウェルネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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