オーイ・メメントモリ 完全版 (MFコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840147187

感想・レビュー・書評

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  • たまたまbunkamuraで見つけて、たまたまカフェで読んだ。

    しりあがり寿は前から気にはなっていたけど、もっと風刺マンガかと思っていたら、とんでもなかった。

    「死」というフィルターで、世の中を見つめなおすと、今まで当たり前だと思っていたことが陳腐に見えたり、逆にありがたく見えてきたり。

    視点の切り出し方がおもしろいし勉強になる。

    こういう場合はどうなんだろうと、妄想する。


    因果の作り方とか。

    死に近づくほど、生が見えてくる。


    ・回転寿司は輪廻の象徴。

    ・お化け屋敷で血行が良くなる。

    ・野球はどんなに強くても27人の死者が出るスポーツである。

    ・食品はカロリーとともに、寿命の減る日数を表示すればいいのに。

    ・酔と忘我と死。

    ・必ず死ぬとわかっていても、人は知らないふりをして生をたのしむ。
    死は、マジックに似ている。

    ・おでん葬。

    ・立ち飲み屋ブームの影で、店を追い出されたダメなサラリーマン。

    ・人の生は、無数の細胞の生き死にの上にのっかっている。

    ・あの世は、生の延長戦。

    ・かわいい目は得をする。神様をうるうるの目で見つめる。

    ・死に近いデスメタルは老人がやる。

    ・○○カフェ。

    ・人は、うんこをするために生きているのか。

    ・フィッシュセラピーで集めた垢で人間を作る。

    ・エヴァの操縦は、現代の引きこもりを象徴している。
    装甲が破れた時暴走する。

    ・死のアプリ。命日。命日に、メッセージをくれる。

    ・今や、現実はゲーム世界の豊かさに学ぶものがあるのではないか。

    ・すべての欲望は、対象との一体化である。
    母体から切り取られた姓名は、再び一体化を求める。
    酔うことは、自他の壁ととりはらうこと。
    食べることも。
    名声は世界に認められること。

    ・あの世は、人類最大の発明。

  • 死を想って、生を制する!!

  • メメントモリ!!

  • ずいぶん最初のころからリアルタイムで読んでたことに驚いた。
    「オーイ♥」っていうのがこの作品の芯かな。とか。

  • 第115回紀伊國屋サザンセミナー
    写真絵本『さがしています』刊行記念対談
    アーサー・ビナード×しりあがり寿
    「あの日からの、さがしています」

    ヒロシマから今を見つめるアーサー・ビナードと、"あの日から"震災をテーマにしたマンガを描き続けているしりあがり寿――。
    絵と文章の綱引きで、「核」の核心をとらえて発信している両氏が、今この時代を独自の視点で問い直します。鋭く、やわらかく、面白く生き抜くために何が必要なのか、この日からいっしょにさがしてみよう!

    日  時|2012年9月27日(木) 19:00開演 (18:30開場)
    会  場|紀伊國屋サザンシアター (紀伊國屋書店新宿南店7F)
    料  金|1,000円 (税込・全席指定)

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著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻。1981年食品メーカーに入社、宣伝・商品企画に従事する一方、漫画家としても活躍。1994年専業漫画家となる。2000年『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)にて第46回文藝春秋漫画賞を受賞。2001年『弥次喜多in DEEP』(エンターブレイン)にて第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。

「2006年 『本当は知らなかった日本のこと 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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