魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス> (MF文庫J)

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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840151627

作品紹介・あらすじ

剣の達人・一樹は召喚魔法を総べる神魔から謎痕"エニグマ"を授けられたことで国立騎士学院の魔技科へと進学することになった。剣技を磨き林崎流を継ぐはずだったのに、一樹は女子ばかりの魔技科でおぼつかない魔法の特訓を始めることになる。そんな一樹の妹で剣技科の生徒会長を務める鼎は、一樹の魔技科進学が不服。魔技科の生徒会長が一樹に馴れ馴れしいことも不愉快らしく-?対抗する二つの生徒会の狭間に立つことになった一樹!召喚魔法使いの証・聖痕"スティグマ"を目指して剣と魔法をデュアルに繰るスクールバトル・コロシアム、いま開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 召喚魔法だの、剣士だのソロモンだのの話。
    敵がいまいちな感じがするけど、人物がよさげやな。

  • よくもここまで節操無くいろんな作品の設定をパクれるもんだ。ここまで来るといっそ清々しい。
    それでも破綻することなく一つの物語として完成してるところは作者の腕か。

  • 舞台は魔法が既存の技能として確立した現代日本。
    14歳の女子にだけ発現するという、召喚魔法の素質を示す「聖痕」を授かった少年が主人公。
    剣術の道で天才と呼ばれた少年は、希少な召喚魔法の素質を活かすべく、剣技科から魔法科(魔技科)へと転科する。
    召喚魔法の力は強大で、魔技科の生徒は剣技科の生徒を見下していた。
    そんな中、剣術の天才である主人公は、剣一本で魔法に対抗して見せる。

    初期設定はそんな感じ。どこかで聞いたような設定、どこかで見たようなキャラクター達がずらずらと並ぶ。
    魔技科=優等、剣技科=劣等とする概念は、佐藤勤の「魔法科高校の劣等生」を髣髴とさせる。
    主人公の妹の、主人公に対するラブラブっぷりは、同じく「魔法科高校の劣等生」の達也と深雪の関係に通じる面もあるが、むしろ、鈴木大輔の「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」の関係に近い。
    主人公を奴隷と呼ぶツンデレヒロインとの関係は、ヤマグチノボルの「ゼロの使い魔」才人とルイズのやり取りに良く似る。
    また、剣術で魔法に対抗する様も、実に「ゼロの使い魔」を髣髴とさせる。
    ついでに言うと、手の甲が光ったり、キスで契約したりもする。(笑)

    ありていに言って、既存の人気ライトノベルの寄せ集め、そのごった煮という印象。
    さらに、「ヒロイン達の好感度が数値として見える」「一定以上まで好感度を上げると、そのヒロインが持つ魔法を主人公も使えるようになる」「好感度が上がるとハートが表示され、下がるとドクロが表示される」などのギャルゲー的要素も加わる。
    赤松中学の「やがて魔剣のアリスベル」でも、好感度・・というか恋心をビジュアル的に描写していた。
    主人公がヒロイン達の特殊能力をすべて使えるというワイルドカード的能力を持つって所は、赤松健の「魔法先生ネギま」あたりが近いかもしれない。
    かように、この物語は、どこかで聞いたような設定やキャラクターが目白押しなわけだが、それでは面白くないのか?と問われればそうでもない。

    正直、読み始めたときには「なんだこれ、酷いもんだな・・・」と呆れたものだったが、物語に萌え的要素が絡みだしてから、この作者独自の持ち味が感じられるようになってきて、面白くなってきた。
    実に都合の良い万能型最強主人公設定だが、好意的に見ればこの設定はいくらでもお話を面白く出来る余地がある、、、かも知れない。
    続編にも期待したいところだ。

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著者プロフィール

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞にて審査員特別賞を受賞。ファンタジア文庫では本作で2作目。

「2020年 『世界最高の賢者は時の牢獄で最強を超える2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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