- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840214148
作品紹介・あらすじ
世界って奴ァ悪意に満ちていると思わんかい?普通に生きているつもりでも、どこで足下掬われるかわかったもんじゃねえよな-オレはエンブリオ。人の心の中の殻をぶち破らせる存在。望むと望まざるとに関わらず、オレに触れたものは過剰な可能性を引きずり出され、災厄に巻き込まれることになる…そしてその厄災が今、最強と稲妻の再対決を呼ぶ。この命運を賭けた決闘が決着の時を迎えるとき、街は震撼し、高らかな炎が上がり、そしてブギーポップの奴は悪意(ウィキッド)たっぷりに運命に介入してきやがるのだ…不思議なエンブリオを巡る死闘の果てに待つのは地獄か未来か、それとも-。
感想・レビュー・書評
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「ブギーポップ」シリーズの第9弾で、「エンブリオ」編の後編です。
亨はフォルテッシモの力に圧倒されますが、正樹がみずからの身を投げ出して間一髪で亨をたすけ、大きな傷を負ってしまいます。もう一度自分自身の力を見つめなおすことになった亨は、羽原健太郎と協力し、フォルテッシモとの再戦に臨みます。
一方、エンブリオと行動をともにしていた顕子は、彼との会話のなかで、自分自身の能力と向きあうことになります。
今回は、「サムライ」の亨が中心的な役割を演じていることもあって、シリーズ中ではバトルの印象が強い巻だったように思います。ただ、そうした亨を中心とする描写と、顕子が逡巡する場面を、もうすこし緊密にリンクさせてほしかったところもあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想
今回、描かれた様々な点が、また新たに創り出される新たな点と繋がって、どんな物語を紡いでくれるのか、楽しみ。 -
再読
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フォルテッシモと稲妻。またきっと対決するだろう→ビートのディシプリンで再対決。やっぱり!パールも出てきますね。
ブギーポップシリーズはやっぱり楽しい。哲学的な部分が、すっごく好き -
バトルものになっているけれど、いつもどおり哲学的な問いもはいっていました。最強は最強ゆえに孤独という話でした。まぁ、なんだかんだ言ってもフォルテッシモさんかっこいい。
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性格の悪い卵が目覚める話。
上下巻で、アクション要素も高く、楽しめる内容でした。
しかし相当忘れているので、また読み返したいところ。 -
人によってはがっかりすることが
あるかもしれませんね。
真実を小出しにされた割に、
結局は「読まされていた」という感じに
見えてしまうのですから。
ただし、面白いことは面白いのです。
最強の敵を打ち負かすためのイナズマの再戦。
ちょっと反則ではあるものの、やつに
傷をつけますし。
その最強の敵、リィは災難です。
ブギーポップとの決戦を
反故にされてしまったのですから…