キノの旅 (4) The Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2001年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840218443
感想・レビュー・書評
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いいね、とっても良い。ひたすら淡々と物語が進んでいくのがいい。キノの物腰も同じで精神的な動揺が全くないなこいつ。アニメも見たけど同じく良かった
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とても面白かったです。
あとがきで作者さんが書いている通り、特にシズと師匠の掛け合いはもう見ていてハラハラしました。ああいう文章を書けるのは作者さんの巧の技ならではですね。編集さんにダメ出しをくらったというそのシーンの丸ごと一章バージョンも私としては見たかった気もしますが(笑)作者さんのことですからもしかしたらキノが宇宙へ旅立ち四代魔王宇宙と戦う宇宙編に入ると言いながらまだ第一部にも残した伏線があるかもしれない……。全三十四部、四百五十四巻を予定しているそうですが、それだけ伏線とか探す楽しみや見つけた時の快感を期待しております(笑)
早く学園編が見たい! -
「伝統」の国に行ってみたいな(笑)
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個人的に『たかられた話』がもやもやするような、でもさっぱりしたような雰囲気が良い
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
目次
●プロローグ「紅い海の真ん中で・b」
●第一話「像のある国」
●第二話「×××××」
●第三話「二人の国」
●第四話「伝統」
●第五話「仕事をしなくていい国」
●第六話「分かれている国」
●第七話「ぶどう」
●第八話「認めている国」
●第九話「たかられた話」(シズのお話)
●第十話「橋の国」
●第十一話「塔の国」
●エピローグ「紅い海の真ん中で・a」
●あとがき -
ときどき出てくるシズ様が目覚ましになってよい。
「認めている国」、自殺志願者に易しい国だなと思った。現実的には人的ミスなど様々な悲劇が起こり、すぐ廃止になりそうだけど。 -
どの巻にどのお話があるのか、メモしておきます。何気ないようで、不思議なお話がたくさん。ちょっとアフォリズムも含んで。
プロローグ「紅い海の真ん中で・b」
-Blooming prairie・b-
→歌声が聞こえる。
そこは、紅い世界だった。
第一話「像のある国」-Angel-
→「これは、昔空から降りてきて、国を救っ てくれた天使の像です。人々を苦しめる二 十二人の悪魔を、棍棒の一振りであっとい う間に退治して、この国に安穏をもたらし てくれたんです。そして、空に還られまし た」
第二話「×××××」-Solo-
→運転手である旅人進む先に何かを見つけ て、スピードをおとしました。
道端で手を上げているのは、小さな子供でし た。
第三話「二人の国」-Even a Dog Doesn't Eat-
→「あらためて今日は。我が国にようこそ。 書類は、キノさんだけで結構です。時間がか かるとは思いますが、できればすべてにお答 えください。イスとテーブルは、こちらのを お使いください」
第四話「伝統」-Tricksters-
→人口は少ないが、とても平穏に暮らしてい ること。そして――大昔からの伝統で、住人 は頭に猫耳をつけていること。
第五話「仕事をしなくていい国」-Workable-
→「りょーかい」
目の前で車が一台止まった。荷台つきの車 で、誰も乗っていない。車に積まれた機械 が、どうぞお乗りください、目的地までお 連れします、と告げる。
第六話「分かれている国」-World Divided-
→道は、二つに分かれていた。
一つは坂道を上がり、北方にある森の高地 へと続く。
一つは、南に下り、遠くに蒼く見える海へ た伸びる。
第七話「ぶどう」-On Duty-
→「ボクはキノ。あちらは相棒のエルメス」
「キノさんね。で、いつまでこんなこと続 けるつもりだい?」
第八話「認めている国」-A Vote-
→この国は王国で、そして王は必ず医師でな くてはならないという決まりがある。
第九話「たかられた話」-Bloodsuckers-
→「国は、大きければいいものでもないよ。 問題は、そこに住む人達が満ち足りていて、 幸せに暮らしているかどうかだ。」
第十話「橋の国」-Their Line-
→ふいに、運転手がモトラドのタンクを叩い て、進む先を指差した。
だいぶ遠く、蒼い海面上に白い線が陽炎の ように浮いているのが見えた。……
第十一話「塔の国」-Free Lance-
→「立派な塔ですね。もしよかったら、今ま でどれくらいの時間をかけたのかと、なぜ建 てるのかを教えてください」
エピローグ「紅い海の真ん中で・a」
-Blooming Prairie・a-
→大きな丘を走り登り、その頂上へ着いた 時、
「歌おうかな」
キノが言った。 -
仕事しなくていい国についてはいづれこうはならなくても何かしらこれに近いこと考えなきゃいけないんだろうなと想像しながら読めた。二人の国もそう。なんかフィクションなのに、物語を空想の世界で考えていけるのに、なぜかリアルな生活とリンクして読み進めている自分に気づく。不思議な感覚。
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まぁまぁ…