半分の月がのぼる空3 wishing upon the half-moon (電撃文庫 は 2-19)
- アスキー・メディアワークス (2004年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840227834
作品紹介・あらすじ
里香の深刻な病状を知ってしまった以上、僕はもう単純に笑うことなんてできなかった。でもさ、だからこそ僕はむりやり笑うことにしたんだ。里香のために。里香に笑ってもらうために。やがて里香が写真を撮ってほしいって言いだした。しかも学校に行きたいなんてことまで。僕は里香の望みをかなえてやろうと、父親の形見のカメラを持ちだし、幼馴染からセーラー服を借りて、みんなと学校へ向かった。一日だけのスクールライフってわけだ。里香はもちろん喜んだよ。彼女の笑顔は最高だった。だけど、そういう幸せな日々がいつまでも続くわけがなかったんだ…。
感想・レビュー・書評
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★2.5
2巻では裕一の扱いが散々だったので、恐る恐る3巻を。前と比べるとマシになってて安心した。相変わらず病人らしさは無いけど。
新キャラもちらほらと。このシリーズの苦手なところは、まともな大人がいないところかなーと思い始めた。ただでさえウジウジやってる主人公なのに、周りの大人もしっかりしてないのはちょっと嫌だな。あ、いいところもあるじゃん。とかそういうレベルではなく、ちゃんと子供たちを支えられる大人が欲しいかな。
反対に、みゆきのキャラはとても良いと思う。病気を抱えている里香と、いわゆる普通の高校生のみゆき。この対比は、このシリーズの核となる部分を際立たせていた。
ラストはかなりシリアスな展開になっていたけど、こういう展開こそ、しっかりと描いてほしい。このシリーズを読んでる理由はそこなので。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリアス。登場人物が増えてにぎやかになった。相変わらずな裕一を見ていると不思議と落ち着く。
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一日だけの学校生活〜手術と、幸せな気持ちから叩き落される感じ。
周りの大人たちも影響を受けてもがいてる。 -
登場人物の心情が丁寧に描かれていて面白かった。死に対する感覚、幼馴染に対する微妙な感情と嫉妬、舞台は病院と学校くらいだがたくさんの感情に触れることができて心に残る内容だった。
二巻に引き続き次の巻が気になる終わり方になっているのがにくい。 -
前巻の最後の場面直後から始まります。
今までの巻では平気だったのですが、この巻ではなぜかページをめくる手がよく止まりました。
話の大筋は好きなのだけど、ところどころ自分には合わないなと感じるようになってきました。 -
良かった。続きはとても気になるし、アニメ版と比較しても面白い
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どきどきの展開になってきました。
里香と祐一の関係も複雑になってきましたね。祐一が必死になってがんばっていたり、それを知っていて自分もがんばっているのを見せない里香。
そして、夏目と亜希子さん。
最後の夏目のセリフはドキッとしてしまいます。
続きが非常に楽しみです。