新フォーチュン・クエスト〈10〉キットンの決心 (電撃文庫)
- KADOKAWA (2005年3月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840229951
作品紹介・あらすじ
こんにちは、パステルです!レベル18の冒険者でも解けなかったという大クエストに挑戦したはいいけれど。予想以上…というか、予想外の、とんでもないダンジョンで。本当に本当に大変だった。まぁ、すったもんだあったけれど、それもようやく解決。「謎の行商人」を取り逃がしてしまったのは、残念だったけど。そうそう、クエストの最中に、キットンの奥さんスグリの居場所もわかって。このクエストが解決したら迎えに行こうと言っていたのに、なんだかキットンのようすが変なんだよね…。懐かしい人たちとの再会もうれしい、パステルたちの新しい冒険がスタート。
感想・レビュー・書評
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#読了
キットンおめでとううう!!(*´ω`*)♡
スグリちゃんとも再会して、抱き合って。
幸せそうで嬉しかった( ߹﹏߹ )
心通う相手がいるなら離れていてもきっと幸せ、だよね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書録「新フォーチュン・クエスト10」4
著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫
p47より引用
“「パステルが本当にこうしたいと思うこと
があれば、迷わずやってみることです。パス
テルの人生は、パステルだけのものです。た
とえ、前言を撤回することになったって、誰
も非難なんてしませんよ。というか、たとえ
非難されたっていいじゃないですか。自分の
こと、自分がわかってあげれば。それでいい
んだと思うんですよ。わたしは」”
方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
クエストに関わる異常に、一応の解決をみ
た主人公パーティ。拠点の村に戻ってみると、
モンスターの襲撃の爪痕が…。
上記の引用は、仲間の一人・キットンの言
葉。こんな仲間に恵まれていれば、どんな厳
しい決断をしても、前を向いて生きていけそ
うですね。
副題は「キットンの決心」、キットンのこ
の後に関わる大きな出来事が書かれた巻と
なっています。
ーーーーー -
今回は派手な戦いシーンなど、クエスト的な要素は薄めだったけれど、それでも十分楽しめた。
今までにないキットンの様子と妻であるスグリがどういう再会を果たして、これからどうしていくのか最後までハラハラさせられたからだと思う。
ラストはホント良かったと思えるハッピーエンド。
その他にもクレイを囲むマリーナとサラの話も出てきて、これからのストーリー展開の布石を残していった感じ。
というかこの話を読んでトラップってパステル好きだよなって思った。
個人的にはパーティの中でふっついてもらわない方がいいなぁ。
懐かしいキャラも出てきたし、パステルじゃないけど登場シーンはぎゃあってなったな。 -
■書名
書名:新フォーチュン・クエスト〈10〉キットンの決心
著者:深沢 美潮
■概要
レベル18の冒険者でも解けなかったという大クエストに挑戦したは
いいけれど。予想以上…というか、予想外の、とんでもないダンジ
ョンで。本当に本当に大変だった。まぁ、すったもんだあったけれ
ど、それもようやく解決。「謎の行商人」を取り逃がしてしまった
のは、残念だったけど。そうそう、クエストの最中に、キットンの
奥さんスグリの居場所もわかって。このクエストが解決したら迎え
に行こうと言っていたのに、なんだかキットンのようすが変なんだ
よね…。懐かしい人たちとの再会もうれしい、パステルたちの新し
い冒険がスタート。
(From amazon)
■感想
今回は、かなり以前から引っ張っていたキットンの結婚話に一区切り
つきます。
ご都合主義ではありますが、結果的にハッピーエンドで良かったです。
というか、この結末以外にしていたら、このシリーズ非難集中砲火で
終了していたと思いますけどね・・・
この物語は、新シリーズの四巻当たりから、パステル、クレイ、トラップ
ルーミの成長が物凄いですね。それぞれのキャラクターが悩んで成
長していく姿が上手く描かれていると思います。
(ルーミについては、悩むというよりは幼稚園児から小学生への変化
と同じような感じだと思いますが、エルフという特権をフルに使用した
成長の仕方ですね。)
この巻ではキットンの想いが、非常によく描かれていると思います。
(ただし、パステルは少し自信過剰です。他人の気持ちが分かると
断言するのは勘違いも甚だしい人間です。)
こういう場面になった事が無いので自分ならどのような行動をする
のか分かりませんが、相手をいたわる事を忘れずに、自分の想いより
相手の想いを想像し行動するのは、大人だな~と感じました。
この場合、正しい正しくないというのは結果論から導かれる結論で
あって、何が好みかはその人次第だと思います。
ただ、私は、この人の行動に非常に共感は持てました。
(別の結末だったらと考えると100%の共感は出来ませんけどね。)
こういう人間は、素直にカッコイイな~と思います。
今回はクエストに挑戦するわけではありませんが、良いお話だった
と思います。
■気になった点
・パステルの人生はパステルのものです。
誰に非難されたって自分のこと、自分で分かってあげればいいと
思うんですよ、わたしは。 -
このシリーズを読むのはすっごく久しぶりだったのに、すぐに物語の世界に入っていけた。
やっぱりこのパーティ大好き!
今回はキットンがメインのお話。
キットンて本当に優しい。
で、めっさ可愛い!
また続きを読むぞ! -
ようやくキットンの話は完結かな??まだ王国復活があるのかな・・・
戦闘もそこそこに人間模様や町の風景とかほのぼの旅は、読んでいて飽きません♪
スグリが記憶を取り戻すところは思わず・・・よかったです。 -
前の巻から普通に続いてて、ヒポちゃんを引き取りに行く所から始まりました。
そして今回のテーマは、「キットンが奥さんのスグリに会いに行く!」です。
記憶が戻ったキットンが離ればなれになったスグリに会いに行くために、ドヌト村に行く訳ですが・・・。
もうー今回は最後のキットンにやられました。
あんなにカッコイイキットンを見たのは初めてなんじゃなかろうかってぐらい男前。やっぱりスグリが大好きなんですね。
そして段々と皆の環境というか、これからが変わって行きそうです。
まだまだ若いんだし冒険は続けられそうですが、家族や色んな事を考えたらこれからどうしていくのか、とても読んでて心配です。
クレイにしろマリーナにしろ、次巻で何かありそうだし。
何より、トラップ!
彼の言葉がものすごく気になります。
「人は近いようで遠い、遠いようで近いんじゃないかな」(みたいな)
遠く離れてても、仲間でいる限りずっと近くにいるように感じれる、ような事でしょうか。えーそしたらトラップ離れちゃうの?とか勘ぐってしまいます。
トラップにとって心の依り所はパステルだと思うんですが、どうなんでしょうか。
ゼン婆さんからの言葉で「お前が一番保守的だ」ってことと、身の程を知ってる(わきまえてるではない)って事も言われてたし、近くにいるからこそ、パステルへの気持ちをずっと自分の心の中に秘めてるんだと勝手に思ってます。
あれでトラップがパステル好きじゃないとか言ったら、泣きます(笑)
物凄い鈍感なパステルが気付く事はしばらくないだろうとは思いますが。パステルにとっては、両親がいないからパーティーの仲間皆が家族なんですよね。
まだ17歳だし。
でもこの作品、10数年続いているのですが、実質2年位しか経ってませんよね・・(笑)
戦いのシーンが多いというよりかは、仲間同士の絆とか楽しい事の方が多い作品です。成長していくってこんな感じなんだろうなって。
ファンタジーが嫌いな人にとってはこの作品がどう見られるかはわかりませんが、やっぱり私の中では愛すべき作品なのでした。 -
久々に読んだFQですが、正直今までで1番良かったかも。
キットンのかつての妻(!)スグリとの再会への旅、「待っていたクエスト??」のエピソードのきっかけになったシルバーリーブの災害の復興の様子、そして懐かしいパステルの恋のお相手?などなど楽しいエピソード満載でした。
名前だけも入れると懐かしい名前やエピソードが沢山。
マリーナとパステルの会話は「真実の王女(下)」以来でしたが、あの頃より本音を言い合っていて進歩を感じましたね。
しかしパステルってマリーナに比べるとやっぱガキ…正直この巻でトラップはパステルに気がある気がしたんですがどうなるやら?
今回の助演女優賞(大笑)は、ディビーちゃんのママ!ただのざ??ますおばさんと思ってたのにカッコイイとこ見せてくれるでないですか!
それにしても読むたび「やっぱりFQは面白いな~」と感じさせてくれるこのシリーズ、偉大です。 -
「パステル。
人と人ってさ、近いようで遠い……でもって、遠いようで近いんじゃねえのかな。」 -
キットンの奥さん、スグリを探しに行くお話。