- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840231824
作品紹介・あらすじ
「人間じゃなくて"爆弾"?」「はい、そうです。最新型ですよ〜」。ある日、空から落ちてきた50ギガトンの"爆弾"は、なぜかむかし好きだった女の子に似ていて、しかも胸にはタイマーがコチコチと音を立てていて-「都心に投下された新型爆弾とのデート」を描く表題作をはじめ、「くしゃみをするたびに記憶が退行する奇病」「毎夜たずねてくる死んだガールフレンド」「図書館に住む小さな神様」「肉体のないクラスメイト」などなど、奇才・古橋秀之が贈る、温かくておかしくてちょっとフシギな七つのボーイ・ミーツ・ガール。『電気hp』に好評掲載された短編に、書き下ろしを加えて文庫化。
感想・レビュー・書評
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時間についてとても考えさせられた。
ふと、もうあの学生の頃には戻れないんだなーとか60歳になったら…などなど…とても貴重な体験ができた。
本を通して自分を見つめるきっかけになりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
爆弾少女、若返り風邪、図書館の神様など、ちょっと不思議な青春を描いたボーイ・ミーツ・ガールのライトノベル短編集。
主人公の少年と時間軸を変えて出逢う少女、という共通したテーマが根底にあるが、それを感じさせないくらい、どの作品も個性が光っている。ライトノベルでこういう短い作品群は珍しいので、とても興味深く読むことができた。
個人的には「トトカミじゃ」(ほのぼのした雰囲気が良い)と「三時間目のまどか」(謎が解けるラストへの展開が秀逸)が好き。 -
なかなかよかった。
個人的には『3時間目のまどか』と『むかし、爆弾が落ちてきて』が特に面白かったかな。 -
古橋作品の中で珍しく完結している作品。
SFテイストで様々な形の“ボーイ・ミーツ・ガール”が楽しめる短篇集。
どの話も、高いクオリティでどれをとっても楽しめる。
青春モノ特有の空気感を感じることが出来る良作。 -
なかなか面白い設定だった。
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全て時間モノか、なるほど!と思ったのはあとがきを読んでから…。あまり深いこと考えずにサクッと読めた。「三時間目のまどか」が特に面白かったかな。ただ、どの主人公も世話好き?何でも受け入れちゃう性格のように感じられて、ヒロイン以外の部分でもバリエーションが欲しかった。
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大森望が2013年1月5日付け読売新聞夕刊の「ラノベくらぶ」で「オールタイムベスト級のライトノベル短編集」と紹介していた。市の図書館にあることが分かったので、借りてみた。ちょっと気恥ずかしい思いをしながら読んだ。「トトカミじゃ」と「三時間目のまどか」と「むかし、爆弾がおちてきて」がいいかな。初めて読む作家だと思い込んでいたが、巻末の著作リストを見たら、そうか、「サムライ・レンズマン」の作者だったのか。
収録作品:「ある日、爆弾がおちてきて」、「おおきくなあれ」、「恋する死者の夜」、「トトカミじゃ」、「出席番号0番」、「三時間目のまどか」、「むかし、爆弾がおちてきて」 -
時間をテーマにしたボーイ・ミーツ・ガールSF短編集。
さらさらっと読める。
図書館の神様「トトカミじゃ」がかわいかったー。
「むかし、爆弾がおちてきて」も良かった。 -
どの話も切なすぎる。
「おおきくなあれ」「トトカミじゃ」「出席番号0番」は笑ってしまった。
「ある日、爆弾がおちてきて」どうせなら、爆発してしまえばよかった。
「恋する死者の夜」女の子にとっては幸せだと思うけど、男の子にとってはどうだろうか?
「三時間目のまどか」オチにちょっとほっとしてしまう。未来は変えられた。
「むかし、爆弾がおちてきて」ちょっとした運命のいたずらだと思うとなんか辛い。
「時間もの」のバリエーションの量の多さに驚くとともに、一つ一つの話がとても丁寧に作られていた。 -
個人的点数: 75点
時間をテーマにしたSFボーイミーツガールの短編集。
ライトノベルさらには短編集ということもあって、サクサク読むことができた。
個人的に時間をテーマにした話は好きなので全体的にとても面白かった。
特に気に入った話は、図書館の神様と出会う話の「トトカミジャ」と、窓に写る少女との物語の「三時間目のまどか」が良かったです。
ハッピーエンドが好きなのかもしれません(笑)
2017.01.08 読了