キーリIX 死者たちは荒野に永眠る(下) (電撃文庫 か 10-10)
- メディアワークス (2006年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233897
作品紹介・あらすじ
-もう少し、もう少しだけ、こっち側にいてもいいかな。もう少しだけキーリと一緒にいてもいいかな…。遠からず自分も自分に決着をつけるときが来る。終わりを迎えるときが来る。でも…。もしも誰かが、この惑星に何かの奇跡の力を持った誰かがいるのなら。願わくはどうか、もう少しだけ彼女と一緒に…。キーリとハーヴェイ、ラジオの兵長、ベアトリクス、ユリウス、彼らと彼らを取り巻くすべての人々が、辿り着いた"終わり"と"始まり"とは-。第9回電撃小説大賞"大賞"受賞作シリーズ、遂に完結。
感想・レビュー・書評
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切ない。ハーヴェイのラストの言葉がすごい。あれはハッピーエンドなのかな。
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ないた・・!
ただひょうしのキーリもっと若くできなかったのか・・・ -
最終巻。
号泣の、最終巻です。
1度目のときはすっごく感情を入れまくって読んでいたので最後読み終わったとき立ち直れなかったですね。
ずるずる彼らのことを考えて引きずってしまいました。一週間程((長い。
彼らはあの後どうなるのか。どうなったのか。
すごく考えまくって泣きまくってしまいました。
でも、
これは、
ハッピーエンドです。
少女と不死人はそれでも幸せになった。
弟と姉はそれでも幸せだった。
だから、だから、
ハッピーエンドなんです。
めちゃ泣けました。
ほんと。言葉じゃ表せないほど良かったんです。
今も、思い出すだけで胸がつまります。
今、わたしに思えることは、ただ、彼らに幸せを。
この本に出合えてよかったです。
あの惑星に生きる彼らに出会えてよかったです。
ありがとう。
Thanks to T.T.
Thanks to T.M. -
感動しました…あああ終わってしまった…!!切ないですー(泣)不器用に生きてる彼らが凄く好きでした…!
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シリーズ最終巻。
ヨアヒムが力尽き、さらにベアトリクスも命を落とします。ハーヴェイは、ラボに利用され人を襲うだけの存在となったユドを止めるため、傷だらけの身体を引きずって最後の戦いに挑みます。
キーリは、これまでかかわってきたさまざまな人びとの思いに触れ、最後はベアトリクスに見送られて、少年のハーヴェイとともに「砂の海」の終着駅へと旅立ちます。
ユドの活動を静止させたハーヴェイは、キーリ、兵長とともに、大陸の北部、山脈のなかにある、遺跡にたどり着きます。そこでは、80年前の戦争から逃れてきた人びとが、下界との関係を断ってひっそりと暮らしていました。キーリはそこで、寿命を終えた兵長のラジオと別れを告げ、「核」が静止しつつあるハーヴェイとともに下界へと帰っていきます。
ほぼ予想通りの結末でしたが、ベアトリクスまで命を落とすとは思っていませんでした。ハッピー・エンドではありませんでしたが、救いのない物語ではなかったので、個人的には納得のできる締めくくりでした。 -
ライトノベルだと思って舐めていた自分が恥ずかしいです。。
読み出したらその世界にすっかり夢中になってしまいました。
「人生くたびれた男が生きる意味を取り戻す」姿が心に響きました。
どのキャラクターも魅力たっぷりで大好きです。
見たことの無い荒野の惑星を大好きになってしまいました。 -
終わりに向かってなのだけど、静かな光に包まれた1冊だった。主人公(主にハーヴェイ)に厳しい本作だったけど、予想より穏やかなラスト、総決算。もっと鬱エンドもあり得ると思っていた。キーリは聖母に変身。しかし、こうなるしかないと分かってはいても、特にベアトリクスは大好きだったから、悲しい。兵長も。
ハーヴェイは、最後の最後まで誰かの為にボロボロになって、許して、感謝して…。昔はキーリと一緒に彼に恋するのみだったけど、今読むとこの人ほんと凄いなという畏敬。あと壁井先生のタイプなんだなあ…としみじみ思う。
優しくて切ない、諦めも含んだ、しかし十分に希望のある結末だった。2人の「その先」が幸せであるように。 -
ファンタジーのライトノベル。
普段こういうものは読まないけど、友達に貸してもらった。
現実離れした設定だけど、読めば読むほどだんだん色んな辻褄が合っていくのが奥深い!
9巻あったけど、最後の方は続きが気になって2〜3日で読み進めてた。
キーリとハーヴェイのやりとりが可愛くて面白い。
個人的にはベアトリクスが好きだったな。 -
読み終わったあと、すごく頑張れる気がする本だと思います。どの話も好きだけれど、読み続けてのラストだから彼らの旅の終着がとても幸せだと思えてしまう。だからこの話が一番好きです。
涙がとまりませんでした。