嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 善意の指針は悪意 2 (2)(電撃文庫 い 9-2)
- メディアワークス (2007年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840239721
作品紹介・あらすじ
入院した。僕は殺人未遂という被害の末に。マユは自分の頭を花瓶で殴るという自傷の末に。二人が入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。数日後に起きた出来事のほうがよっぽど衝撃的だったからだ。数日後。マユは、頭部と花瓶を再度巡り会わされた。自傷じゃなく、誰かの手によって。マユは病室で血塗れになり、今回も気絶することなく自前の足で歩き、医者に治療を依頼した。そして、治療から帰ってきたマユは、本題とは関係の無いことを僕に発表した。死体を見つけた、と。また、はじまるのかな。ねえ、まーちゃん。
感想・レビュー・書評
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さっそく二巻。
これも面白かったんですが、個人的には一巻の方が好みでした。インパクトもありましたし。
この巻ではみーくんの元カノである透が鍵となります。
臆病者のわたしは元カノが出てくると分かった時点でまーちゃんが何かやらかすんじゃないかってずっとヒヤヒヤしてました。
まーちゃんの可愛さは健在でした。また近いうちに三巻も読みたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
みーくんこと××くんの感情が垣間見えるようになってきた気がする、そんな感じの2刊。相変わらず悪意と善意が仲良く同居しておりますどうも。そして私は「嘘だけど」に振り回されっぱなしです。嘘だけど→オイオイ嘘なのかよ→1部読み返し、…とまあこのように。 最終章までちゃんと読まないと自分の中でこの事件も、物語も完結できないのだから面白い。知らない間に底無しの沼にはまっていくように、ずぶずぶこの作品の魅力にはまっていく。念のため言っておくが、嘘ではない。決して心地が良いわけではないけれどもう捕らわれてしまったのだから仕方がないよね。
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1巻で負った怪我で入院している病院で発生する失踪と傷害事件。
みーくんは過去に普通の恋愛もしていたのね。
それなのになぜまーちゃんのもとにやってきて恋人をやっているのかね。
あの姉妹は闇が深すぎでしょう。
誰にも話せない秘密を抱えてこの先も生きて行くのだろうけど。 -
前巻の事件で負傷したみーくんは入院を余儀なくされ、そんな彼を追ってまーちゃんも自分からケガをして入院生活に入ります。ところがこの病院で、名和三秋(なわ・みつあき)という少女が失踪するという事件が起こります。しかもまーちゃんが、旧病棟で犯人が名和三秋の死体を隠すところを目撃してしまいます。
名和三秋と同室の患者、長瀬一樹(ながせ・いつき)は、みーくんの知り合いでした。一樹の姉・長瀬透(ながせ・とおる)は、みーくんの中学時代の元彼女だったのです。彼女たちと嘘を交えた会話を繰り広げながら、みーくんは事件の真相に迫っていきます。
ストーリー自体はどうということのない話ですが、クセのあるキャラクターたちの会話が怖くて可愛いです。 -
事故が殺人事件になり、懺悔から恐怖に変わる。
病院で起きた事なのだから、驚いたかもしれないが始めから医者を呼びに行けたら一番だったろうな。
自分のせいで誰かの人生が狂ったと思うと申し訳なさもあるが、バレないかどうかの恐怖の方が強いだろうな。 -
ライトノベル
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怪我を負ったため入院することになった「僕」。一緒にいたいがために自傷行為に及び、入院することになったまーちゃん。晴れて望みはかなったものの、「僕」の元カノ透がお見舞いに来る。なんでも妹の一樹が入院していて、同室の女の子が行方不明になったのだという…。
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詰めこんでいるなという印象。物語はそれらが絡み合っていてとても好きな巻。派手さは無いけれど、妙な魅力がある巻かな。
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「嘘はつくなら、面白味か真実味、どちらかを際立たせた方が良いですよ」
きれいにまとまったデビュー作からうまいこと次に続ける例として参考になる。