日本古代の国造と地域支配

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  • 八木書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840622653

作品紹介・あらすじ

古墳時代から飛鳥時代にかけて地域を支配した国造をてがかりに、ヤマト王権の成立を解明する国宝『海部氏系図』の研究・翻刻を付すなど、系譜研究にも寄与。ヤマト王権と豪族の実像を知る基本文献●国造制(こくぞうせい/くにのみやつこせい)は、飛鳥時代(およそ6~7世紀)に実施されたヤマト王権の地方支配制度である。ヤマト王権は政治的関係を結んだ各地の有力氏族を国造に任命し、その支配権を保障した。それに対して、国造はヤマト王権へ物資や労働力を供給し、戦時には軍事行動に参加した。●こうした国造制の解明は、ヤマト王権による地方支配の実態を考える上で上可欠であり、膨大な先行研究が蓄積されている。近年は、奈良盆地南部で飛鳥時代の遺跡が多く発掘され、当該期の政治過程に関する研究書・一般書が相次いで刊行されるなど、日本古代史の分野において世間の注目を集めている研究テーマの一つといえる。●著者は、約20年にわたって国造制に関する研究を行っており、これまでに『国造制の研究―史料編・論考編―』(共編、八木書店、2013年)、『国造制・部民制の研究』(共編、八木書店、2017年)や、国造制に関する専論を含む『日本古代の氏族と系譜伝承』(単著、吉川弘文館、2017年)を発表している。●本書は、以上の業績をさらに発展させ、特に国造が各地域をどのように支配したのかという問題に焦点を当てて、国造制に関する最新の研究成果をまとめたものである。●既発表論文には大幅に加筆訂正。国宝『海部氏系図』の研究・翻刻を付すなど、系譜研究にも寄与。ヤマト王権と豪族の実像を知る基本文献。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

鈴木 正信(すずき・まさのぶ):1977年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)(早稲田大学)。香川大学総合情報センター特命助教、滋賀大学経済学部特任准教授、早稲田大学高等研究所任期付准教授などを経て、現在、成城大学文芸学部准教授。主要著書に『日本古代氏族系譜の基礎的研究』(東京堂出版)、『大神氏の研究』(雄山閣)、『Clans and Religion in Ancient Japan』(Routledge)、『Clans and Genealogy in Ancient Japan』(Routledge)、『日本古代の氏族と系譜伝承』(吉川弘文館)などがある。

「2023年 『古代豪族 大神氏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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