日曜ポルノ作家のすすめ

著者 : わかつきひかる

• 雷鳥社 (2018年4月24日発売)

感想・レビュー・書評

[puicureさんの感想 · 2022年1月30日]

最近YouTUBEで「わかつきひかるの小説道場」というチャンネルで小説教室動画を配信されているわかつき先生のポルノ小説入門書。
『My妹』が美少女文庫歴代１位の売り上げなど、わかつき先生の実績も出てくるのですが嫌みがないというか、ちゃんと裏付けられたうえでの実績なんだと納得させられるばかりです。
キャラメイクのハウツーのような小説の書き方だけではなく、タイトルどおり「日曜ポルノ作家」という兼業作家をするうえでのコツ（住民税で職場にバレないようにする方法、営業活動など）も書かれていてすごく実用的な一冊になっていると感じました。実用的な一方で、エッセイとしても読めるようなエピソードがかなり詰まっていて、作家業を志していない身としてもすごく面白かったです。

惜しむらくは校正が甘く、字下げやスペースが整っていないところがいくつか見受けられたところです……小説の実用書だけにちょっと気になってしまいました。読んだものが初版だったので、重版分は直っていますように！

[古泉智浩さんの感想 · 2018年5月31日]

　本当に現場で役立ちそうで、やってみたい気分になる素晴らしい創作ガイドだった。特に漫画教室をやっているにもかかわらずオレ自身が苦手なキャラクターの立て方がとても具体的で、教室の参考にさせていただきたいと思った。その前に自分でやってみよう。

　「悪いところを直さない」というこれまで聞いたことがないアドバイスに驚いたが、確かに全くその通りだと思った。

　ただ官能小説は2冊くらいしか読んだ記憶がないので、読むところから始めなくてはならない。

著者プロフィール

キャリア26年の小説家。ジュブナイルポルノ、ライトノベル、時代小説などを書くかたわら、専門学校で小説の書き方を教えたり、奈良で小説教室を開いたりしている。

「2023年 『「悪魔のささやき」で書く短編小説』 で使われていた紹介文から引用しています。」