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- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844338031
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生活者のインサイト。
本書ではインサイトとは本音と描かれている。
広告を行うには、これを見極めることが極めて重要となる。
著者は、生活者のインサイトを探るため、思考の対象を生活者から人間全般へ。更には生き物全般へと広げる。
生き物はなぜ今存在するか。
生き物が生まれてから、何億年も一度として途切れることなく、なぜ今も存在するか。
そこに、全ての鍵はあるのではないか。
著者は「生物は遺伝子を残すことを快とする」が全ての原点ではないか、と分析。
その原点に立ち返り、人間、生活者の行動、考えについて洞察する。
この、「遺伝子を残すため」が全ての原点。という分析は、これまで自分が考えてきたことと合致し、そのとおり、と感じたにとどまるが、これを広告の分野まで広げて論を進めていることに、感心して読み進めることができた。
この本で、新たに気づいたことといえば、「文化遺伝子」という概念。
著書、文章、仕事や、社会的地位みたいなものが「生殖活動の代替行為」として受け止められ、「文化遺伝子を残す行為にも、人は気持ちよさを感じている」との指摘。
この数十年、社会が「発展」することで少子化が進む傾向がある、一つの要因かもしれない、と感じた。
もう少し考えてみたいと思う。
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