差別する人の研究――変容する部落差別と現代のレイシズム

  • 旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845118502

作品紹介・あらすじ

差別の現れ方、正当化する言説は時代とともに変わっていく。例えば、部落差別はかつての結婚・就職ではなく、その土地に住むことに対する忌避が強く現れる。また、昨今は「社会的弱者であることをふりかざし、福祉に甘えている。逆差別だ」などという偏向した言説も目立つ。こうした差別の変容はなぜ、どのように起きるのか。現代的レイシズムを基点に、差別「される側」ではなく「する側」の構造をあきらかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 部落差別とインターネット 阿久澤麻理子さん | ふらっとNOW 一覧 | ふらっと 人権情報ネットワーク(2018/06/29)
    https://www.jinken.ne.jp/flat_now/buraku/2018/06/29/1028.html

    研究者詳細 - 阿久澤 麻理子
    https://kyoiku-kenkyudb.omu.ac.jp/html/100000623_ja.html

    差別する人の研究 - 株式会社旬報社 働く、学ぶ、育てる、暮らすなどをテーマにする生活に身近な出版社です
    https://www.junposha.com/book/b634013.html

  • 装丁から感じた印象と違って想像以上に研究してて読み進めるのに時間がかかりました
    システムに組み込まれた差別を解消するために注目しなければいけないのは意識(個人)か仕組み(社会)か

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/711955

  • 【既読レビュー 図書館貸出】


    本著書の中で特に印象に残った以下のキーワードがある。


    [特権言説]


    意味合いの強い、この四字熟語に込められたメッセージが本著書の全体像を通して凝縮されていました。


    今、メディア全般を取り巻く全体像そのものであることも同時に感じさせる内容です。


    まさしく、今の日本人の根底にある課題そのものではないだろうか…


    緻密に多角的視点で解析しながら


    メディアの闇の数々の部分にグサリとメスを入れるかのような


    本質的に的を得たキーワードが点在している。


    私達が今後生きていく中での心構えのヒントの数々、そんなところでしょうか。


    このままこのことを無法地帯のまま放置すればするほど、手遅れになるのではないかと思わざるを得ないと…


    こういった思惑の数々をつくづく考えさせられるなと思いますね。


    上記の他に一部抜粋しながらレビューを終えます。


    *変容する差別


    *全ては、する側にある=勝手な倫理


    *身分が、人権に化ける


    *偏向に満ちた言説・差別の『質的変化』


    ■知識不足・無知が、これらを拡散させる■

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01425990

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067051

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著者プロフィール

阿久澤麻理子(あくざわ まりこ)
大阪市立大学大学院創造都市研究科教員。上智大学在学時、難民問題との出会いをきっかけに海外協力に関心をもつ。卒業後、手描き友禅工房、曹洞宗国際ボランティア会(現〈 公社〉シャンティ国際ボランティア会)を経て、1998年より姫路工業大学教員(2004年改組により兵庫県立大学)、2011年より現職。共著に『人権ってなに? Q&A』、単著に『人はなぜ「権利」を学ぶのか―フィリピンの人権教育』(いずれも解放出版社)ほか。

「2015年 『地球市民の人権教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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