檸檬 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845630561

作品紹介・あらすじ

梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって、鮮やかに現代にリミックス。不朽の名作が、いま新たによみがえる。人気シリーズ「乙女の本棚」の第4弾が登場。

感想・レビュー・書評

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  • 梶井基次郎文学忌、檸檬忌。
    何回目かの「檸檬」は、げみさんのお陰様で今までになく理解できた気がしています。

    得体の知れない不吉な塊。
    焦燥や嫌悪等では言い表せないその塊から檸檬爆弾という彼の希望の象徴で解放される。

    丸善は西洋の思想の表現か、贅沢の象徴かな。
    ずーっと丸善は東京駅のところ丸善だと思っていた。ここが檸檬爆弾の丸善ですというような紹介を読んだ気がするんですよね。丸善カフェで檸檬スウィーツもいただいたし。
    げみさんの描く丸善が、本当に素敵でした。

    “ずかずか”と入るも疎外感。
    彼の檸檬爆弾は、確かに彼の気持ちを軽くしたようだ。
    今でも丸善には檸檬を入れるカゴを用意しているらしい。悩みの種類は違ってきても 若い苦悩を解放したい読者を長く惹きつけている。

    • おびのりさん
      実は、梶井基次郎は苦手な方だったんですよね。
      早逝だから作品が少ないのだけど 不眠症の人ばっかりで。貧しいとか病気とかの中で書いていたから、...
      実は、梶井基次郎は苦手な方だったんですよね。
      早逝だから作品が少ないのだけど 不眠症の人ばっかりで。貧しいとか病気とかの中で書いていたから、そこも含めての作品としても鬱屈で。
      でもこれは絵が綺麗で。
      主人公がイケメンで。
      2024/03/24
    • まいけるさん
      げみさんは中学生の教科書にも採用されていて、すてきですよね。私はさだまさしさんの影響で、御茶ノ水の丸善だとばかり思ってました。
      京都みたいで...
      げみさんは中学生の教科書にも採用されていて、すてきですよね。私はさだまさしさんの影響で、御茶ノ水の丸善だとばかり思ってました。
      京都みたいですね。場所はまああまり問題ではないかもしれませんが。
      梶井さんに憧れ、作家を目指していた友達を思い出して懐かしくなりました。ありがとうございます。
      2024/03/24
    • おびのりさん
      まいけるさん、コメントありがとうございます。
      げみさんのイラスト素敵でした。
      こちらの檸檬は、げみさんとのコラボで小説の作品感をより充実させ...
      まいけるさん、コメントありがとうございます。
      げみさんのイラスト素敵でした。
      こちらの檸檬は、げみさんとのコラボで小説の作品感をより充実させていたと思います。

      今まで梶井基次郎を読めてなかったかなと。
      今更遅すぎますけど。

      そうなんです、京都の丸善なんですね。
      全く勘違いしてました。
      げみさんの描く丸善は、そこに住みたいくらいでした。

      2024/03/24
  • 肺の病に苦しんでいた梶井基次郎。
    迫りくる死の恐怖と様々な複雑な不安な気持ちと共に
    研ぎ澄まされた鋭敏な感覚を持っていた人だったのではないかと感じた。

    この作品、五感に訴えてくるように鮮やかな文章で美しさも感じられて心震わせられた。
    不朽の名作。素晴らしかった!

    『得体のしれない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた』から始まる文章が印象的。
    何だか自分でもわからない陰鬱な焦燥感は以前のように「私」の好きだったものも楽しめなくなってきた。以前のように美しい音楽は楽しめないし、素敵な場所である【丸善】も行きたくなくなる位に…。
    裏通りにある果物屋でふと見つけた一つの檸檬。
    レモンエロウの色、紡錘形の格好。例えようもなく良い冷たさ。何度も嗅ぎたくなる匂い、産地のカリフォルニアが想像に上る、この重さも良い!…などと
    「私は」胸を躍らせて、幸せを感じるまでに気分が高揚し大きく変わる!!

    『或いは不審なことが逆説的な本当であった』という表現も、面白い。
    この表現は(考えてみれば檸檬一つで気分が変わるようなおかしなことが私に起こった事は本当だった)
    と自分でも驚いているような感じで、読んだ。

    そんな「私は」檸檬を持ったことで丸善にも思い切って入るのだが、その気分は長続きしない。また陰鬱な気持ちになってしまう。そして檸檬爆弾のラストの展開は、「私」と共に読み手であるこちらまで爽快な気分になり面白いなと感じる衝撃を受けた。
    …黄金色に輝く恐ろしい爆弾。奇怪な悪人である私…。
    (…気分を晴らす想像力って素晴らしい!)

    この本の舞台となった【丸善】は、現在丸善京都本店として移転している。調べてみると新店舗オープン時から今もレモンを置きたいお客様用のカゴを棚に設置しているとのこと。そんな遊び心あるお店を思うと、この本はやっぱり凄いなと感じ入る。
    先日読んだ「夏休みの空欄探し」の作中にも関係した文が出てきたし他にも、小説、短歌、曲などにも、
    ずっと影響し続けているように思う。
    げみさんの絵も素敵だった。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      そうですよ〜!それは
      やってはいけませんよね…(笑)
      手榴弾ぽい紡錘形ですものね…レモン。あの形と黄色い色が危険な爆弾ぽいのかもですね……
      ...
      そうですよ〜!それは
      やってはいけませんよね…(笑)
      手榴弾ぽい紡錘形ですものね…レモン。あの形と黄色い色が危険な爆弾ぽいのかもですね……

      メロン型の容器のアイス。はい、ありましたね。今もあると思いますね。懐かしいですね、知ってますよ〜久しぶりに食べたいかも♪
      2023/06/09
    • mihiroさん
      チーニャさ〜ん\(*ˊᗜˋ*)/
      私も読むつもりだったので、読み終わってからじっくりレビュー見させてもらおうと思ってました(๑˃̵ᴗ˂̵)
      ...
      チーニャさ〜ん\(*ˊᗜˋ*)/
      私も読むつもりだったので、読み終わってからじっくりレビュー見させてもらおうと思ってました(๑˃̵ᴗ˂̵)
      チーニャさんのレビューめっちゃ素敵で分かりやすい♪なるほど〜って思わず唸ってしまいました!(๑•∀•๑)!
      私、いまひとつどういう解釈したらいいのか分からなかったんですよね〜笑笑←読解力なし笑(^_^;)
      檸檬ってほんと見るからに爽やかで気分が変わりますよね!主人公が丸善に檸檬爆弾を置いてきた気持ちも分かった様な気がしました♡
      また時間おいて読み返したいです(*^^*)
      2023/08/09
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      mihiroさ〜ん、こんばんは♪
      私の拙い感想を褒めていただき
      嬉しいです…( ⌯'֊'⌯)
      げみさんのイラストもとっても
      素敵で、大好き...
      mihiroさ〜ん、こんばんは♪
      私の拙い感想を褒めていただき
      嬉しいです…( ⌯'֊'⌯)
      げみさんのイラストもとっても
      素敵で、大好きな作品なのです!
      この本読んだらか、ホント、檸檬見るだけでもう、気分が変わります〜(笑)
      mihiroさん、いつもありがとうございます〜(*^^*)
      2023/08/09
  • 梶井基次郎「檸檬」
    あまりにも有名だが、何となく尻込みしていた作品です
    (文庫はずーっと手元にあるのに……^^;)
    げみさんの温かなイラストに惹かれ、乙女の本棚シリーズなら是非読んでみたいと思い、手に取りました
    表紙がまた素敵ですね


    “えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。” 

    こんな一文から始まる物語は、少なからず共感する部分がある。
    物事が思うようにならず、気持ちが沈んでいる時。
    もうダメだと諦めたくなる時。
    今まであんなにキラキラと見えて大好きだったものが、自分の気持ちのあり方で随分と見え方が変わる。
    それに関するものを見たくない、知りたくないと思い、嫌いになってしまう。
    近付くことさえ怖くなる。
    そんな場所が“私”にとっては丸善だったのでしょうか。

    この本の中で一番好きなイラストは、果物屋の場面。
    「またそこの家の美しいのは夜だった」
    「店頭に点けられた幾つもの電燈が驟雨のように浴せかける絢爛は、…」
    の文章のように、暗闇に温かな橙色の電球が幻想的に描かれている。
    “私”はこの店で檸檬を見つける。



    これをきっかけに、文庫に収められている他の作品も読もうという気になっています。
    ありがとう!乙女の本棚!

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      aoiさ〜ん、こんばんは〜♪

      乙女の本棚の「檸檬」♡
      げみさんのイラスト、いいですよね〜
      温かな橙色の電球の幻想的なイラストね。
      そして表...
      aoiさ〜ん、こんばんは〜♪

      乙女の本棚の「檸檬」♡
      げみさんのイラスト、いいですよね〜
      温かな橙色の電球の幻想的なイラストね。
      そして表紙!ホント、素敵ですよね〜(ღˇᴗˇ)。o♡


      2023/10/09
    • aoi-soraさん
      チーニャさん、こんばんは♪
      乙女シリーズで一番読みたかった作品なの
      いつも貸出中で、やっと借りることができた^⁠_⁠^
      ホントに表紙が印象的...
      チーニャさん、こんばんは♪
      乙女シリーズで一番読みたかった作品なの
      いつも貸出中で、やっと借りることができた^⁠_⁠^
      ホントに表紙が印象的ですよね
      2023/10/09
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      私も一番はじめに読んだのが「檸檬」なの。この作品から、このシリーズにハマってしまった思い入れ強い作品なのですよね(^_−)−☆
      私も一番はじめに読んだのが「檸檬」なの。この作品から、このシリーズにハマってしまった思い入れ強い作品なのですよね(^_−)−☆
      2023/10/09
  • 十五乙女読了です♪

    げみさんのイラストですが、このジャケットやばくないですか?

    人気てぬぐい店「かまわぬ」とのコラボ和柄Specialカバーの文庫本も前から気になっていましたが、ブク友のかなさん、チーニャさんの評価も☆5つ、期待に胸をふくらませながら手にしました。

    なんか、不思議な終わりかたでしたね^^;

    乙女には刺さる=おじさんにも刺さる!!
    ――()―→グサッ!!!

    とまでいかず...?( ˘•ω•˘ )アレレッ?

    疲れすぎてるのかなぁ...

    ウンウン...、きっとそうだよね^^;

    でも、檸檬を手榴弾に見立てるって発想...これから檸檬を見る度に思い出して握っちゃいそうです●~*

    ※チーニャさんが書いてくれていたので知りましたが、丸善本店もなかなか粋なことをしてくれますね(''∇^d) ナイス☆!!

    <あらすじ>
    精神的に疲弊している「私」が果物屋で見つけた檸檬を手に入れたことから始まります。その後、「私」は丸善に入り、画集を手に取ります。重たすぎて元の場所に戻すこともできなくなった画集を山積みにしてしまいます。そんな時、「私」は檸檬を思い出し、元気になってきます。そして、画集で城を作り上げ、その頂点に檸檬を乗せます。その時、あるアイデアが浮かんできました。それは「檸檬をそのままにして、何くわぬ顔で外へ出る」というものです。それを実行した「私」は、くすぐったい気持ちになりました。そして、「私」は檸檬を爆弾に見立てて、丸善が爆発する創造をしながら、京都の町を歩いて行きました。



    梶井基次郎の『檸檬』が人気イラストレーターとコラボレーション!
    小説としても、画集としても楽しめる1冊。

    不朽の名作が、いま新たによみがえる。
    梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、twitterへのイラスト投稿では5万いいねをたたき出す人気イラストレーター・げみによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。

    内容(「BOOK」データベースより)

    梶井基次郎の『檸檬』が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって、鮮やかに現代にリミックス。不朽の名作が、いま新たによみがえる。人気シリーズ「乙女の本棚」の第4弾が登場。

    著者について

    梶井基次郎(かじい・もとじろう)
    明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。

    げみ
    平成元年(1989年)兵庫県三田市出身。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。数多くの書籍の装画を担当し、幅広い世代から支持を得ている。画集に『げみ作品集』がある。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    梶井/基次郎
    明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した

    げみ
    平成元年(1989年)兵庫県三田市出身。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。数多くの書籍の装画を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    • かなさん
      チーニャさん、ありがとうございます(^^)
      私も、ヒボさんと一緒に
      いつか、きっと、そのうち…挑みますね!
      ね、ヒボさん~(^_-)-...
      チーニャさん、ありがとうございます(^^)
      私も、ヒボさんと一緒に
      いつか、きっと、そのうち…挑みますね!
      ね、ヒボさん~(^_-)-☆
      2023/08/26
    • ヒボさん
      チーニャさん、かなさん、こんばんは♪

      遅くなりました^^;

      いつか、きっと、そのうち…
      一緒に読みましょう(・ω・)ゞ
      チーニャさん、かなさん、こんばんは♪

      遅くなりました^^;

      いつか、きっと、そのうち…
      一緒に読みましょう(・ω・)ゞ
      2023/08/26
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      こんばんは〜♪
      パイナップル爆弾を…
      いつか、きっと、そのうちに…
      ハーイ \(^o^)/ (笑)
      こんばんは〜♪
      パイナップル爆弾を…
      いつか、きっと、そのうちに…
      ハーイ \(^o^)/ (笑)
      2023/08/26
  • 乙女の本棚5冊目は梶井基次郎!

    いやーなんだか甘やかされてる
    おじさんたちが若い頃はなーもっと苦労して苦労して一人前になっていったもんだ
    こんなことだから最近の若いヤツは軟弱ですぐ泣きごと言うんだわ!
    と飲み会の席で最も嫌われるおじさん代表的な考えもなくはないんよ

    梶井基次郎なんてほぼ詩やからね
    意味なんてわからんのよ
    そもそも本人が易しく伝えようなんてしてないんだから
    その棘だらけの難解な文章を苦労して苦労して読み解くのに意味があるんだから

    そういった意味では乙女の本棚なんて天津甘栗と一緒ですからね
    しかもすでに剝いて袋詰めしてあるタイプの天津甘栗ですからね
    いがぐりの状態すっ飛ばしての甘栗ですからね

    だから、若い子たちは乙女の本棚は読んじゃダメ!
    これはもう一通り苦労したおじさん、おばさんの読みものやで逆に
    げみさんのすんばらしいイラストを手にするのは君らにはまだ早い!
    18年早い!(具体的)

    • ひまわりめろんさん
      栗虫の一匹や二匹で栗が食べられなくなるなんて…乙女か!

      むむむむむ(>ω<)
      出ました!
      栗虫のせいで栗が食べられなくなってしまったあなた...
      栗虫の一匹や二匹で栗が食べられなくなるなんて…乙女か!

      むむむむむ(>ω<)
      出ました!
      栗虫のせいで栗が食べられなくなってしまったあなた!
      そんなあなたにオススメするのは『乙女の本棚シリーズ』です(ビシィッ)


      ってそこはそのままなんかーい!
      2023/09/02
    • ゆーき本さん
      青山美智子さん未読の作家さんです。
      ココアにピッタリのおとも探して読んでみよう。
      …なんだろ?ルマンド とか?笑
      青山美智子さん未読の作家さんです。
      ココアにピッタリのおとも探して読んでみよう。
      …なんだろ?ルマンド とか?笑
      2023/09/02
    • ひまわりめろんさん
      そこはやっぱりレモンケーキで!『檸檬』だけに!( ̄^ ̄)
      そこはやっぱりレモンケーキで!『檸檬』だけに!( ̄^ ̄)
      2023/09/02
  • 〈乙女の本棚シリーズ〉
    梶井基次郎+げみ

    表紙の絵に釘付け…。
    美しい青年と檸檬のバックに浮かぶ色彩のレトロ感に惚れ惚れする。

    何に憂いているのか…この青年には孤独が似合う。
    身体の辛さか借金なのか、街を浮浪し続けては、見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられた。

    檸檬を買った。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も丈の詰った紡錘形の恰好も好きだから。
    始終私の心を圧えつけていた不吉な塊がそれを握った瞬間からいくらか弛んで来たと見えて、わたしは街の上で非常に幸福であった。

    この檸檬の重さが彼にとってちょうど良かったのか。
    丸善へ入り本を積み上げ、その頂きに檸檬を据えつける。
    爆弾に見立てた檸檬。
    彼の奇妙な企みに驚かされる。

    檸檬。
    彼にとって檸檬色は眩しすぎたのか。

  • 学生時代に読んで以来
    です。

    路地裏や街角の暗さに
    惹かれる主人公。

    しんしんと降ってくる
    雪の様に紡がれる言葉。

    心がしんと鎮まります。

    そして薄暗いトーンの
    世界に唐突に投げ入れ
    られた、

    鮮烈極まる原色の檸檬。

    檸檬を置いて踵を返す
    その刹那一瞬の気持ち、

    ほんの少しだけわかる
    気がします。

    げみさんによる寂しさ
    をたたえた挿絵が素敵
    です♪

    • つくねさん
      コルベットさん、こんにちはw
      稚拙なデビューにフォローしてくださりありがとうございます。

      「檸檬」わたしも読んだことあります。
      真似して、...
      コルベットさん、こんにちはw
      稚拙なデビューにフォローしてくださりありがとうございます。

      「檸檬」わたしも読んだことあります。
      真似して、
      近くの八百屋でレモン買って
      京都の丸善まで行って挨拶がわりにおいて帰ろうと思って
      しばらく様子伺ったことあるんですが
      気弱な私にはできませんでしたww
      かわりに単行本買って帰ってしまいました。
      今はレモン置場があるようですねww
      2023/03/01
    • コルベットさん
      しじみさん、こんにちは。いつもありがとうございます。なんと、真似されたんですね!?レモン置場とは丸善さんも粋ですね(^^)
      しじみさん、こんにちは。いつもありがとうございます。なんと、真似されたんですね!?レモン置場とは丸善さんも粋ですね(^^)
      2023/03/05
  •  乙女の本棚シリーズから、梶井基次郎さんとげみさんのコラボ作品の「檸檬」です。まずは、いつものように表紙から…なんとも懐かしいようなぬくもりを感じるような、それでいて檸檬の色彩がはっきりしていて、思わずわくわくしてしまいます(^-^)

     肺病を患い、借金もあり友人宅を転々としている主人公の青年…。町を歩きふと手にした檸檬…檸檬によって一時的に鬱々としていた気持ちが晴れたため、丸善に立ち寄ったのだが、またしても心が沈んでいく…。そこで先ほど手に入れた檸檬の存在を思い出す…。

     檸檬爆弾か…手榴弾って檸檬のサイズくらいなのかも!何気にそんなことを感じました。青年の抱える孤独感、疎外感などのマイナスな感情を、檸檬を手にしたことで得たプラスの感情が上回ったんじゃないかと感じました。こうやって、視点を変えてみると色んなことが目新しく感じられたり、変化のない日常もドラマチックに感じられるのもいいですよね!また、げみさんのイラストは、あたたかみがあって、この作品の作風にぴったり!檸檬もみずみずしく感じられました。

    • かなさん
      チーニャさん、こんばんは(*^-^*)
      そうなんです、この作品、もっと重い作品かと思いきや
      そうでもなくって…
      なんか、今に簡単に置き...
      チーニャさん、こんばんは(*^-^*)
      そうなんです、この作品、もっと重い作品かと思いきや
      そうでもなくって…
      なんか、今に簡単に置きかえられるんですよね♪
      ちょっと、こんなことをしたら
      楽しいだろうなぁ~とか、そんな好奇心、刺激されますよねっ(*^^)v
      げみさんのイラストもすごくよかったです!
      そうそう、しじみさんと、ここで乙女爆弾の話をしてました♪
      なにげに楽しそうでわくわくしますっ(^o^)丿
      2023/07/15
    • つくねさん
      チーニャさん、おはよう御座います♪

      チーニャさんの本棚にも乙女爆弾並んでますねっw
      爆発する恐れがありますのでしっかり取り締まらない...
      チーニャさん、おはよう御座います♪

      チーニャさんの本棚にも乙女爆弾並んでますねっw
      爆発する恐れがありますのでしっかり取り締まらないと
      かなさんとお二人にアルティメットキラキラテロ対策しなきゃっw
      ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
      2023/07/15
    • かなさん
      しじみさん、こんばんは!
      今日もお疲れ様です。

      アルティメットキラキラテロ対策
      厳重にしてくださいねぇ~(*´▽`*)☆
      しじみさん、こんばんは!
      今日もお疲れ様です。

      アルティメットキラキラテロ対策
      厳重にしてくださいねぇ~(*´▽`*)☆
      2023/07/15
  • 得体の知れない焦燥感や嫌悪感。
    主人公の青年のように病気や借金などの悩みがなくても、だれでも何かしら不安を抱えているものだ。
    そういった陰鬱な気分を、自分の好きなものが和らげてくれる。
    その色鮮やかで温度を感じる表現がたまらなくいい。
    好きなものに胸がときめく感じがまたいい。
    しかし、ひとときの幸福感を味わった後、また気分が沈んでいく。
    好きな画本まで楽しめない。
    そんなとき、乱雑に積み上げた本のてっぺんにひとつの檸檬を乗せる。
    そして檸檬が爆発する想像をして楽しむのだ。
    自分の心のあり方で、見える景色はこんなにも変わるんだ。
    心を変えたたったひとつの檸檬。それはきっと想像力。
    人間の心の移り変わりを檸檬でここまで表現できる梶井基次郎は、きっと繊細な心の持ち主なんだろうな。
    げみさんの絵もマッチしていてよかった。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ひろさん、こんばんは♪
      私もこの本、読みました〜
      ひろさんの素敵なレビューで気になってました。読めて良かったです。ありがとうございました(๑...
      ひろさん、こんばんは♪
      私もこの本、読みました〜
      ひろさんの素敵なレビューで気になってました。読めて良かったです。ありがとうございました(๑•ᴗ•๑)♡
      2023/06/03
  • 乙女王に俺はなるっ!?
    (ワンピース風に)

    ということでまたもや乙女の本棚シリーズ。


    て~~~んちょう。
    まぁたあのお客さんですよ、これ見て下さい。
    どうすんですか。
    うちの売り物の画本をこんなに積んで、しかもその上にレモンなんか置いて。
    何気取りですか。
    鏡餅ごっこですか。
    だったらせめてミカンにすべきでしょうよ。
    こんなんじゃみんな気味悪がって誰も買っていかなくなるじゃないですか。
    しかもあの客、ニヤニヤしながら帰るんですよ~。
    気持ち悪い。
    来るときはあんな仏滅みたいな顔で来るのに。
    何でスッキリしてるんだか。
    いいですか。今度こそ出禁にして下さいね。
    絶対ですよ。

    店員側から見たらこんなお話しです(笑)

    日本文学の壁は高いなぁ~。
    さっぱりわからん。

    • ひまわりめろんさん
      唐揚げにはレモンです!
      百歩譲ってレモン酎ハイです(譲るとは)
      唐揚げにはレモンです!
      百歩譲ってレモン酎ハイです(譲るとは)
      2024/04/14
    • goya626さん
      土瓶さん
      ふふふ、名作と言われている小説ですね。当時、実際に京都の丸善にレモンが置かれる事例が頻発したそうですよ。その丸善は今はもうありま...
      土瓶さん
      ふふふ、名作と言われている小説ですね。当時、実際に京都の丸善にレモンが置かれる事例が頻発したそうですよ。その丸善は今はもうありません。
      2024/04/15
    • 土瓶さん
      ほら~。goyaさん情報で、京都丸善レモンテロ事件が頻発していたのがわかるじゃないですか。
      きっとその店はテロに負けて閉店に追い込まれたん...
      ほら~。goyaさん情報で、京都丸善レモンテロ事件が頻発していたのがわかるじゃないですか。
      きっとその店はテロに負けて閉店に追い込まれたんですね。
      そうだ。そうに決まった。
      梶井基次郎。許すまじ!
      レモンといったらはちみつレモン一択だよね~(*'▽')
      2024/04/15
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著者プロフィール

明治34年(1901年)大阪府生まれ。同人誌「青空」で活動するが、少年時代からの肺結核が悪化。初めての創作集『檸檬』刊行の翌年、31歳の若さで郷里大阪にて逝去した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)がある。

「2021年 『Kの昇天』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶井基次郎の作品

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