デジタル・フィルムメイキング ─新しいプロフェッショナルとは何か
- フィルムアート社 (2010年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845910465
作品紹介・あらすじ
プロとアマの垣根を超えて、"いま"の映画づくりを基本から見つめ直すためのアイデアが満載。
感想・レビュー・書評
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ちょっと読んだ感じ,最近のデジ一動画に関する情報がほとんどない。ビデオカメラの撮像素子が小さくて浅い被写界深度を得られなかった時代の話。
とはいえ,フィルムとデジタルの違い,そしてデジタルに何ができるのかを丹念に描いている。なにより,カメラという装置が映像にどんな効果をもたらしその映像がどんな効果を我々にもたらすのかについて注力されていることが素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
778.4/2
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他に先駆けて映画にデジタル撮影を持ち込んだ監督による「デジタル」撮影のノウハウ。
従来のフィルムによる撮影とデジタル撮影では、機材の変化だけではなく、撮影環境や機材の使い方、スタッフの配置、ロケ地設定や俳優との関係など、様々な変化がある。デジタル機材を上手く活用し、その特徴を生かした撮影方法についての著者の経験と考察をまとめている。
デジタル化により撮影スタッフや撮影機材の規模が小さくなり、撮影現場も大きく様変わりしている。カメラは被写界深度が深く取れることから撮影の自由度が上がり、またモニターで結果がすぐに確認できることで撮影効率が格段に良くなる。機材が小さいため機動性が良くなり、昔のような大掛かりなロケやセットが不要でドキュメンタリー映画的な手法で撮ることになる。
ただし、機材はデジタル化しても、俳優やスタッフとの人間関係にはあまり変化が無い。そこはデジタル化では解決できない部分で、お互いの人間性が問われるのは昔も今も変わらないようだ。