- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845912056
感想・レビュー・書評
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日本アニメのメディアミックス戦略や、コミケ的な著作権対応が高い評価を得ている。
創造力は記憶力と比例。ならば、万人向けの内容はメディアによって流布されたライフスタイルやイメージ、それも、文章、静止画、動画と経験に応じて受けが変わる可能性。絵画、文芸、音楽が教養として流通しているが、それに加えて映像も加わってくるか?
日本人はゲームと実生活を切り離せる特異な人種らしい。
感覚へのインプットが実体験に近いほうが、反応が自然で報酬がランダムな方がより熱狂的に受け入れられるようである。オンラインゲームで廃人が出るのもそのためか?
本書にゲーミフィケーション的なアプローチはほとんど無く、メディアミックス的、ユーザーエクスペリエンス的な内容が多い。脳科学的な方面からの内容もある。物語の文法についてはあまり深くはない。
あの時、ライブドアがテレビ局の買収に成功していたら、この本の内容ももうちょっと違っていたかもしれないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学、ラジオ、テレビ、そしてインターネットへと、新しいメディアが登場するたびに知識人は動揺し、大衆は混乱・感化されていった。フィクションとしての大衆文学が登場したときも世間は動揺したとか。現在の生成AIをめぐる騒乱のような感じ?
創作を事実と解釈してしまうじゃないか、危険極まりない、ということですね。
いまや古い媒体で何を主張しようが、届かない時代が近い、とも思わせます。 -
(過去に読んでいた本を登録)
内容を覚えていないですw -
今どきはそのドラマに出演している俳優が役になりきってTwitterで呟いたり、本編中の何の意味もない部分に隠れた符牒を見つけたとSNS内でファンたちが勝手に盛り上がったり。そういったこともひっくるめての作品世界、という考え方になってきた。ひと昔前のフアンジンやら二次小説やらアングラ的世界だったものが今は軽々とネットに浮上し大きく拡散していく。それに黙っていられず著作権問題で訴えた製作者側が逆にファン達からフルボッコにされて訴えを退ける。今はそんな世の中なのです、それを無視しては通れないのですよ、という本。
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海外ドラマで
意味不明な場面があったけど、それがどうやらネットとの連動企画だったことがわかった。
あの手この手で引き寄せられる受け手
でもスターウォーズみたいに
二次創作で盛り上がって大河になるような
作品はもう出てこないんだろうなぁ…
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ビジネス
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マスメディアの変容は時代の象徴である。受け手側の意識、現実と虚構の境を混沌とさせていったのもマスメディアの策略だと気付いた時、これから先の社会の居場所を各々が見出していかねば、消費文化におぼれてしまうかもしれぬ。と赤貧家庭なりに考える。大丈夫。のめりこんでもすぐに飽きちゃうから、なんて楽観視。
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マスメディアの緩やかな終焉と、自らがメディアとなっていくネット社会の考察。
アメリカのゲーム・ネット史。物語を使用して人をのめりこませる技術。参加型の「面白いこと」事例が多数あり、謎の多いドラマ・映画、Web上の謎解きなどが好きなら読む価値がある。
「あのゲーム楽しかったねー」や、技術的側面偏重だったり消費構造に目を向けるのが精いっぱいな類書に対し、アメリカのゲームがネット文化(技術)をいち早く取り入れて展開していく様子が克明に記され「ああ、こりゃ、かなわんわけだ」と。 -
素晴らしい。
この本自体にのめりこんでしまった。
創作する上でいくつもの視点が加わった。
訳もとてもいい。