WindowScape 3 窓の仕事学

制作 : 東京工業大学 塚本由晴研究室 
  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845916115

作品紹介・あらすじ

働くのは人だけではない
自然とともに窓も働く。

ものを照らす光、干す風、加工する熱、燻す煙、蒸す湯気──窓がつなぐ、自然要素と人のふるまい、物質のふるまい。



窓のまわりには、光や風などの自然のふるまい、そこに寄り添う人間のふるまいが集中する。そうした仮説のもと世界各地の窓を調査し、気候風土と 文化慣習の均衡した窓のあり方を明らかにした『WindowScape』シリーズ。

第三弾の本書では、日本の手仕事の現場における、もの、人、自然、街を相互に連関させる「働く窓」について調査しました。

大量生産・大量消費型の産業社会が限界を見せ始めたなか、自立自存の暮らしを求める人々はますます増えています。このようなエコロジカルな社会の到来により、手仕事によるものづくりや、人と人のつながり方も改めて見直されている今、それを支え、人々とともに働く名脇役のような窓のあり方を考察しています。

たとえば、手仕事の工房では、光、風、熱、湿気など自然の要素と職人の技術を窓が結びつけ窓も資源の一つとなります。商店や住まいでは、窓を通じて街と人が関係をはぐくむ過程や、街に活気や賑わいを与えていることがうかがえます。窓があることで、様々な自然要素のふるまい、人のふるまいの潜在的にもっている可能性が開かれるのです。そして、様々な要素がうまく連関しあうことがまさに「仕事」なのです。

このように地域ごとに特色ある手法や独自の価値観をもつ現場における、人、もの、技術の関係性を日本各地の窓からみていく本書は、建築関係者はもちろん、伝統産業やものづくり、民藝や、各地方の暮らしに興味を持つ方にとってもお勧めの1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 2017-2-28

  • 【資料ID: 1117023235】 524.89-Ts 54-3
    http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23248924

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845916115

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著者プロフィール

[編]東京工業大学 塚本由晴研究室
アトリエ・ワンを貝島桃代と共同主宰する塚本由晴は、数々の建築作品のほか、『ペット・アーキテクチャー・ガイドブック』『メイド・イン・トーキョー』『コモナリティーズ』などのリサーチをまとめた著作、国内外のアート・インスタレーション、東日本大震災の復興を支援する「Archiaid」、千葉県鴨川市釜沼における里山再生プロジェクト「小さな地球」など、多彩な活動を行う建築家である。教鞭を執る東京工業大学では、建築設計、学術論文、都市リサーチなどの幅広い教育研究活動を行っており、本書および既刊の『WindowScape──窓のふるまい学』『WindowScape2──窓と街並の系譜学』『WindowScape3──窓の仕事学』は、研究室の学生とともに世界各地を訪れ調査した成果をまとめたものである。

「2022年 『WindowScape[北欧編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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