トラウマ類語辞典

  • フィルムアート社
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本棚登録 : 541
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845917211

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計10万部突破!
すべての創作者必携の、
大ヒット類語辞典シリーズ最新作!!

読者の共感を呼ぶ
多面性のある豊かなキャラクターや、
リアリティのある状況設定は、
トラウマを描くことによって生まれる!



私たちは誰もが、大小様々な形で「トラウマ」と呼ばれるものを持っているはずです。不意の事故や予期せぬ災害、幼少期の体験、失恋や社会不安……そんな経験に基づいた心の傷はいつの間にか消え去ってしまうようなものではなく、日常に訪れた些細な出来事によってふとした瞬間に蘇り、そのたびごとに心を締め付け、そしてときにはさらなる傷を生み出すかもしれません。

本書は、物語創作において不可欠とも言える心の傷/トラウマというテーマをめぐり、それらがどのような作用をそのキャラクターにもたらすかについて、その原因となる具体的な事例とともに詳細にまとめた画期的な一冊です。

物語に登場するキャラクターにはもちろん過去があり、その過去に紐付いたトラウマは彼らの行動を動機づけるばかりでなく、具体的な動作・振る舞いにも多大な影響を及ぼします。心の傷/トラウマによって、キャラクターはどのような先入観を抱きがちになり、どのように人格を変化させがちになり、あるいはどのように行動や態度を生み出すのか。トラウマがもたらす物語の起伏には、どのようなケースが想定できるのか、どのようにそれを設定できれば、読者の共感を呼び起こすことができるのか。本書は、物語創作における心理描写の核心ともいえる心の傷/トラウマについて、100を超える事例とともにその状況設定を網羅的に解説します。

Twitter から爆発的に広まった『類語辞典』シリーズは、二次創作者(ライトノベル・同人誌)、小説家、脚本家、漫画家、演出家、俳優、ライターなど、多くの創作者、文字を扱う人たちにとって、今なお重宝され続けています。過去のシリーズ愛用者はもちろん、作品により深みを出したい、妄想をよりリアルなものにしたいなど、様々な用途でお楽しみ頂く際の強力なツールとして、きっと役立つことでしょう。

☆カバーイラスト:小山健(予定)

感想・レビュー・書評

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  • 前半部分だけザッと。
    魅力的なキャラクターには、それぞれ抱えてるトラウマがあって、それを超えることがドラマの核心になる。
    心の闇にどう立ち向かうか。キャラクターの考察にも繋がる良書。

  • 類語辞典シリーズ5冊目。

    ・書き手のためのセルフケア
    ・フィクションの鏡:人生と心の奥を映し出す
    ・心の傷とは何か
    ・悪役の旅路
    ・キャラクターの心の傷をめぐるブレインストーミング
    ・根深い痛み:心の傷に影響を与える要素
    ・行動を通じて心の傷を映し出す
    ・避けるべき問題
    ・筆者から最後に



    ここに来て『セルフケア』が入るのは、トラウマの事例集が書き手のトラウマを掘り起こす可能性があるからとなっている。
    ここに書いてあるのはあくまでも『キャラクターとして』の事例だけど、現実にそのような事件やトラブルに巻き込まれている書き手がいるかもしれない。なので、気分が落ち着かなくなったり、不安になったら休息しようという事が最初に書かれている。セルフケア、大切。

    あくまでもキャラクターを作る一つの要素であって、必ず必要というほどのものでもないのかなとは思う。短編などではそこまで深いキャラクターは必要ない事が多いだろうし。



    でも、大きなトラウマからそれもなの?と思えそうなものまで、たくさんあるので読んでいて楽しい。おそらく『そのくらいで』と私が思ってしまっているトラウマは『私がゆがんだ視点で生きている』からそう思うだけで、まっすぐな世界では『そのくらい』ではなく『それも心の傷として残るもの』なのだろうと思う。

    そういう書き手側の歪みの視点に気が付かせてくれるのもいい。


    5冊の類語辞典……適度に活用していきたい。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50125199

  • 便利すぎる。
    このシリーズは本当に素晴らしい。

  • 作家の人のネタ帳用。
    さまざまな種類のトラウマが載っている。
    普段それと気づかないものもあり、驚かされる

  • 「感情」版と少し似ている部分があるが、ここまでニッチに負の言動を書き表せるなんて。この本を読むまでは、自分自身も実はトラウマがいくつか潜んでいることに気が付かなかったし、執着だと思っていたのに違った。大きかれ小さかれ、人は闇を抱えてる生き物なんだわ。

  • ★学生選書ツアー2019選書図書★
    【所在・貸出状況を見る】
    https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/227404

  • トラウマについては考えた事さえなかった。
    世の中には様々なトラウマが存在するようだ。
    例えば、ネグレクト、借金を背負わされる、殺人現場を目撃する等々。
    どちらかと言えば現実的でない物が多い。
    過激な事例も含まれていて実に興味深かった。
    小説(特にサスペンスやミステリー)を書く人にとっては非常に参考になるツール。
    確かに登場人物が何かしらのトラウマを持っていた方がキャラクターとして深みが出ると納得した。
    更に克服するか否かの選択肢も考えられると気付いた。

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著者プロフィール

アンジェラ・アッカーマンは主にミドルグレード・ヤングアダルトの読者を対象に、若い世代の抱える闇をテーマにした小説を書いている。SCBWI〔児童書籍作家・イラストレーター協会〕会員である。ベッドの下にモンスターがいると信じ、フライドポテトとアイスクリームを一緒に食し、人から受けた恩をどんな形であれほかの人に返すことに尽くしている。夫と2人の子ども、愛犬とゾンビに似た魚に囲まれながら、ロッキー山脈の近く、カナダのアルバータ州カルガリーに暮らす。

「2023年 『対立・葛藤類語辞典 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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