ちゃりさんの感想
2022年8月6日
『千の顔をもつ英雄』が上下巻構成で各々300ページを越えるものだったので、単巻の本書を選んでみたのだが576ページだったのであまり変わらなかった説。 ネタ本である『千の顔をもつ英雄』から、主に映画によって物語ることに特化した内容であろうが、一部スピリチュアルな印象を与えられてしまったことと、評価対象への忖度(とまではいうまいが気遣い的なもの)があると感じてしまえば、やはり原典に触れるべきだったかと思わなくもない。 書籍で三冊、Web記事でいくらか、この手の内容のものに触れてきて、作品鑑賞中にふと構造分析している瞬間があることを自覚するようになった――主に、退屈な作品において。 この手の技術を身に着けたところで not for me な作品を好きになれるわけでもない。が、強行に際して気を紛らわせる役には立つかもしれない。