レディ・モリ-の事件簿 (論創海外ミステリ 45 ホームズのライヴァルたち)
- 論創社 (2006年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846006600
感想・レビュー・書評
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レディ・モリーの相棒で語り部である女の名前が『メアリー』なのに、事件関係者に何度も同じ名前の女が登場して、分かりづらかった。
何でわざわざ同じ名前にする必要があった?
何か意味があるのかと思ったけど、何もなかった。
あと、翻訳がちょっと…。
何ていうか、英語を直訳した感じ。
日本語の言い回しではしないような比喩(?)表現とか、読んでてまどろっこしかった。
語り部がいちいち読者に語りかけて来るのも、面倒くさい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
12編の短編集からなる。女性警察探偵レディー・モリーの推理。1904年から1909年が舞台。モリーの推理が冴えている。ミス・マープルが若かったらこうかもとふと思った。テレビドラマで60分シリーズでやったらおもしろいかも。
1ナイスコアの謎・・モリーの発想の冴え。ナインスコア村で若い女性の死体が発見された。女性はその地に姉妹で住んでいた妹のメアリーだとされたが・・ メアリーと姉は数日前から行方不明、そしてメアリーには幼子がいた。モリーは自分の推理に基づき、新聞に幼子が病気と広告を出すと・・ (実は死体は姉で、メアリーは赤子が病気との広告に姿を現す。赤子の父は貴族で、それを姉はゆすっていた。貴族が姉を殺した。貴族は汽車に飛び込み自殺した。)
2フルーウィンの細密画 富豪が所蔵する高価な細密画が盗まれたが・・
1920年カッセル・アンド・カンパニー社発行をテキストとして翻訳
2006.3.20初版 図書館
最初の2編しか読んでいない。 -
読書日:2017年9月3日-9月8日.
Original title:Lady MOLLY of Scotland Yard.
Author:Baroness Emmuska Orczy.
Scotland Yardの男性警官達が事件の袋小路に立ちはだかると、
女性ならではの視点で、鮮やかに事件を解決して行きます。
各一篇毎に事件が解決されます。
中でも彼女の過去が明かされ取り掛かっていた事件が解決したとして、
彼女に行動を共にしたMary Granadoの回想に於いて、Scotland Yardを辞した姿が印象的でした。
作者が同じなので当然と言えば当然でしょうが隅の老人の様にも、
また彼の有名なSherlock Holmesの様にも、
彼等の様に事件を解決に導く様が似ていると感じました。
矢張り推理小説は面白いと思わせる作品で、非常に楽しめて読めます。 -
「隅の老人」の著者オルツィが創造したミステリ史上初の女性警察官探偵レディ・モリーの活躍する短編集です。
レディ・モリーの凛とした佇まいは犯罪に手を染めた者すら魅了し、スコットランド・ヤードのエリート達をも凌ぐ行動力と観察眼は難事件の陰に葬られんとする真実を白日の元に曝け出します。
好みの問題ですが、私は「隅の老人」の方が好きです。 -
ふうん、「紅はこべ」のバロネス・オルツィがこんな短編集を書いていたとは。
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『隅の老人の事件簿』のバロネス・オルツィの女性探偵物の先駆的作品。『隅の老人』のように若干地味かな(笑)婚約者の無実をはらすために警察官として働くレディ・モリー。行動力と観察眼が武器(笑)たまにえげつない罠を仕掛けるけど(笑)