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- Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846009052
感想・レビュー・書評
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明石良輔の短編全9作品と、戦前に発表された短篇8つを収録した短編集。
角田喜久雄は抜群のストーリーテラーであり、特に物語序盤のサスペンスフルな展開で読者を引き込む力は素晴らしい(時々ネタがかぶってたりするけど)。この時代の探偵小説の中では派手で、今読んでも読みやすいと思う。
逆に言うと探偵は狂言回し的な役割であることも多く、今回明石良輔の短編をまとめて読んだらやはり探偵役のキャラクタ的なインパクトの薄さが目立った。これは、特に犯罪関係者が女性である場合は皆なかなか強烈で魅力的な造型なので、その割を食っているせいもあるかもしれない。
しかしもちろん、作品としては総じて面白かった。
編んでくれた論創社に感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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