殺人は自策で (論創海外ミステリ 279)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846021276

作品紹介・あらすじ

相次ぐ盗作訴訟問題の解決を依頼されたネロ・ウルフ。捜査を続け黒幕の正体へと近づく中、被疑者の一人が刺殺されてしまった……。

感想・レビュー・書評

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  •  あなたの小説(脚本)は、私の作品を盗用したものだ。売行き的に一定の成功をおさめていた作品の作者に対して突然向けられた申し出。そして何故か、その申出に見合う原稿が、作者又は出版社の元に存在していた。
     内密の和解で処理したもの、裁判にまでなったものなど3件に、現に紛議中のもの1件。そしてさらにもう1件新たな盗作被害の損害賠償請求があり、しかもこの1件を主張している者は、最初の申出人と同じ人物だった。
     こうした事態に、米国作家脚本家連盟と米国書籍出版物協会とで立ち上げた合同調査委員会は、ネロ・ウルフに解決を依頼する。

     それぞれの申出人たちと共謀して指図していた黒幕Xを暴こうとしていたところ、申出人たちが次々に殺害され……

    という展開。

     
     ミステリーなので、犯行を隠すために連続殺人を敢行するというのは良くある展開なのだが、この動機でここまでするか、ともう一つ釈然としない。
     
     また、これがアメリカ式なのか、bargainingがいろいろな場面に出てきて、少し馴染みづらかった。

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著者プロフィール

本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。数多くの職を経て専業作家となり、58年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年には英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を受賞している。1975年死去。

「2024年 『母親探し』 で使われていた紹介文から引用しています。」

レックス・スタウトの作品

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