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- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846106034
感想・レビュー・書評
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https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00146537詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
DNA鑑定と聞くと、全人口60億人の中でたった一人が割り出せるように思っていたが、そういうわけではないらしい。
DNAの中にある遺伝に関係しない部分(イントロン)の中にある、繰り返しパターンを照合しているだけにすぎない。
決して、固有のDNAのすべての部分を解析しているわけではない。
そんなわけで、正確にはDNA型鑑定であり、イメージ的には血液型に近い。
この本は2006年発刊となっているが、改訂する前は1996年発刊である。
その中に足利事件が取り上げてあり、当時から疑問を抱いている人はいたわけだ。
本来であれば司法がストップをかけられればいいのだろうが、全く機能していない。
鑑定は検事側の科警研がほとんど行っており、中立性ゼロにも拘らず、検事のでっち上げがまかり通る有様だ。
この事態に対して、最高裁は「証明は論理的ではなく歴史的なもので足りる」と言っており、つまりはたとえ白でもみんなが黒と言ってきたものが黒になるということだ。
司法自身が中立でないことを自白しているのである。
DNAに関する部分は少しイメージがわきにくいが、全体的に丁寧な記述であり素人でも読める本になっている。
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