アレルギーの人の家造り 増補二訂版: シックハウス・住宅汚染の問題と対策 (プロブレムQ&A)

著者 : 足立和郎

• 緑風出版 (2017年8月25日発売)

作品紹介・あらすじ

2002年の建築基準法改正はシックハウス対策のためでしたが、室内汚染はほとんどなにも改善されず、逆に悪化する傾向です。しかもシックハウスを回避し、改善するための建材として注目されてきた、エコ建材や自然素材・天然素材までもが、アレルギー疾患や化学物質過敏症の人にとっては、症状を悪化させる要因になっています。
　初版より10年近くが経過しましたが、問題はより深刻になっています。本書は最新情報をもとに、有害建材・一般住宅の危険性を含め、自然素材やエコ建材やエコ住宅の問題点、室内汚染を回避するための方法と対策、いざというときの対象法、空気清浄器や代替品、アレルギーを起こす物質を封止する方法などについて、わかりやすく解説します。患者の目線にたったはじめての建築本です。

感想・レビュー・書評

[大分読書コミュニティBunDokuさんの感想 · 2019年12月22日]

2019年12月21日に紹介されました！

著者プロフィール

ＣＳ住宅研究家、建築家
1958年、東京都北区生まれ。京都市右京区の山間部（京北地域）在住。この地域は１年を通して湿気が多く空気環境はあまり良くないため、古い住宅を購入したが長年シックハウスで苦しめられた。その解決策として、自然素材を多用した自然素材住宅の設計と啓蒙活動をするようになったが、その後、自身や家族がＣＳを発症、自然素材や自然住宅では「化学物質過敏症の患者」は居住できないことが分かり、ＣＳの人が普通に住める住宅の研究をするようになる。ＣＳを発症したことで、自然素材をメインにした建築設計事務所を続けていくことが出来なくなり、途方に暮れる中、多くのＣＳ患者さんが化学物質過敏症の対策商材を求めていることを知り、事業を方向転換した。世の中に無いＣＳ対策素材や商材・建材については、自身で開発・製造し、販売もおこなっている。
　著書に『アレルギ－の人の家造り』（緑風出版）。共著『健康な住まいを手に入れる本』（コモンズ）『ナチュラルハウスをつくろう』（白馬社）など

「2022年 『化学物質過敏症の暮らしと住まい』 で使われていた紹介文から引用しています。」