牛乳をめぐる10の神話

  • 緑風出版
3.67
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846120092

作品紹介・あらすじ

牛乳は医者や栄養士のあいだで論争の的になりました。非常によい飲みものと思われていた時代もありましたが、研究の結果、牛乳のすすめは再考を迫られました。……乳製品は驚くほど様々な健康問題を引き起こすのです――ベンジャミン・スポック医学博士
 牛乳は健康に良いと思われているが本当にそうなのか? 牛乳をめぐる驚くべき真実を明らかにする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 完全を目指すのは、決して嘘をつかないというレベルと同じ。そこまでいかずとも、なにか感じるものがあれば、週に一度の食生活から変えてみたら?

    この、やんわりした姿勢がとても好ましく感じた。

    主張に偏りがあるのは否めないとしても、押し付けないこと、ものの見方を提供するという点において、嫌な感じは全くしなかった。食習慣を気にする人がいたら、一読をおすすめしたい。

    わたしは朝ドラ影響でこの2年程、牛乳愛好家。しかし、子供の頃は学校給食に苦しめられた。給食牛乳が日本だけではないことは初めて知った。また、ビーガンの和訳が脱搾取であることも、初めて知った。

    健康被害の観点ではなく、動物福祉の観点から牛乳の是非を問う本作に出会えたのは、牛乳愛好家にとって貴重な経験だった。

  • 30代男性
    最近、信越化学さんも植物肉用の接着剤に投資することが日経一面で取り上げられていましたので、動物系食品について勉強するために、読みました。
    牛乳について、その生産方法や栄養素、さらに代替の食品を解説している。特に、ビーガン目線で牛乳を否定的に論じている。
    総CO2排出量の15%も占める畜産業は、水も大量に使用する点からも、環境を重要視する現代では生き残るのは険しい道のりと感じた。肉や牛乳が好きだと公言できない世の中になると思う。

  • 牛乳を飲んでいる人の方が、骨粗鬆症になりやすいとネットの中で目にしたことがあったり、ヨーグルトで下痢をしたりするので(乳糖不耐症もあるのでしょうし、その上FODMAPらしく、どうも具合がよくありません)、この春から乳製品の購入を減らすようになりました。そのため、この本にも興味があり読んでみました。
    薄々そうだろうとは思っていましたが、乳牛が受けるひどい扱いについて、改めて活字で目にするのは、心が痛みます。(カナダ国内での話でしょうが、他国もさほど変わらない状況なのではと想像します。)

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

ビーガニズムや食の倫理を専門とする著述家、講演活動家。フェミニズムと動物擁護に関する研究を評価され、2015年にカナダ・ケベック州の独立ジャーナリズム大賞を受賞。著書に『頭を使って食べる(Je mange avec ma tête)』『ビーガンに挑戦3週間(Le défi végane 21 jours)』があるほか、ビーガン誌『VERSUS』への定期寄稿も行なう。ドゥソルニエの記事は英語、スペイン語、イタリア語に翻訳される。

「2020年 『牛乳をめぐる10の神話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上太一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×