知らなきゃ恥ずかしい日本文化 (ワニブックスPLUS新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847065149

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  • 現在日本に元気がないのではないか、そう感じることが多い。長年の経済停滞期がそうさせているのか、先行き不透明な世界や政治がそうさせているのか分からないが、日本という国に諦めやネガティブな感情を持っている人が多いように感じる。

    そんな中、「日本文化こそ日本が世界に誇れる資産である」ととある先輩との話になり、自身もそうだと同感した。

    その中で、日本文化とはなんなのか、その特異性はどこにあるのかを探るために読んでみた。
    99項目のエッセイになっているが、その中でも印象的だったものを紹介したい。

    1. 名字
    日本には、約30万種の名字があるらしい。
    これは、中国の3500,朝鮮300,イギリス1万5000と比べてみても桁外れに多く、世界最大級らしい。全然考えたこともなかった。笑
    そして、これは平安後期から室町にかけて、下級貴族が、中央から離れで地方を開拓した時に、勝手に自分で姓を作って名乗るようになったのが始まりらしい。なるほど、土地に関わる名前が多いのも頷けて面白い。

    2 国歌 君が代
    君が代は、長寿礼賛の歌である。
    古今集の歌で、読み人は不明らしい。平和的な歌で、アメリカ、フランスなどが、戦う勝ち取るなどと歌っているのとは対照的であるとのこと。なるほど面白い。

    3 文化
    日本は、個人より集団に重きをおいた文化を形成してきた。恥の文化、和、武士道、八百万の神、神と仏の共存など、という考え方がその例に当たる。ここら辺はもう少し研究したい。


    その他にも、新幹線、漫画、柔道、俳句など身近で、世界的に認められているものもたくさんある。99個も紹介されているので、ご興味ある人は読んで見てほしい。

    また、筆者は最後に
    日本文化は 、人や物資が一時とどまり 、また去ってゆく通過駅のにぎわいではなく 、すべてが集まる終着駅の豊かな倉庫と見ることができる。採長補短 、調和させ融合させる 「文化習合 」の日本
    とまとめている。なるほど、文化習合の日本、面白いキーワードだと思った。

  • 99この日本文化に関して見開き2ページで解説してくれる本。
    入門書に近いのでちゃんと学びたい人はそれ相応の本が巻末にちゃんと載っているのでそれを参考にしつつ。
    詳しくはわからなくとも全く説明できないと確かにちょっと恥ずかしいものなので知ってて損はないと思う。

  • いろいろと日本文化のことが勉強になる。

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著者プロフィール

1949年、大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程在籍中に西ドイツ・ハノーファー工科大学に留学。京都大学農学部助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、現在同センター教授。
著書に、『日本文化としての公園』(共著・八坂書房)、『プラトンハンター』(講談社/毎日出版文化賞奨励賞)、『近代都市公園史の研究』(思文閣出版)、『旅行ノススメ』(中公新書)、『カラオケ・アニメが世界をめぐる』(PHP研究所)、『大名庭園』(講談社)などがある。

「2011年 『都市歴史博覧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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