40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか (ワニブックスPLUS新書)

著者 :
  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847066931

作品紹介・あらすじ

この本は、まっとうなキャリア本ではない。

サラリーマン無理ゲー社会における
“40歳役職なし版”の人生攻略本だ!

たまたま就職する時期が悪かったというだけで、
「つじつまが合わないことだらけで
腑に落ちないキャリア人生」を余儀なくされた、
今を生きる40代。
「マンネンヒラ」は実に4割超えにもなるとか。
それでも明るい未来を目指し、
ビジネス書のなかに解決の糸口を探そうとしても
世にあるビジネス・自己啓発本は若者向けのものばかり……。
本書はそんな悩みから生まれた、
サラリーマン無理ゲー社会における
“40歳役職なし版”の人生攻略本です。

読み終えたあなたはきっと、
何者にもなっていない「私」を誇らしく思える!

(内容[一部])
●裏切られてきたぼくたちの叫び
●「学歴」がなくなるって言ってなかった?
●正社員になればきっと未来が開けると思っていた
●40歳で役職がつかないサラリーマンは6割
●“上”にも“下”にも気を使わないといけない……
●40歳を超えて新しい変化はまず訪れないと知れ
●「組織人」をやめ、「仕事人」になれ!
●ぼんやりと生きろ!
●それでも新しい希望の光は見つかる

(プロフィール)
河合薫(かわい かおる)

健康社会学者(Ph.D.)
千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸(ANA)に入社。
気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。
2007年、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。
産業ストレスやポジティブ心理学など健康生成論の視点から
「人間の生きる力」に着目した調査研究を幅広く進めている。
また、働く人々のインタビューをフィールドワークとし、
その数は900人を超える。
著書に『残念な職場』(PHP新書)、『定年後からの孤独入門』(SB新書)、
『50歳の壁 誰にも言えない本音』(MdN新書)など打数。

感想・レビュー・書評

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  • 「40歳でなにものにもなれなかった」人に向けた中年以降のキャリア論。表紙に「この本は、まっとうなキャリア本ではない」と書かれている通り、キャリアを築くことに必死な人よりも、いわゆる役職に就くといった意味でのキャリアにとらわれるよりも、やりがいを感じて働きたい人向けにオススメの本。

    個人的には共感する部分も多く、新たな気付きというより、あなたの路線でいいんだよ、と後押ししてもらえた気にもなり、苦笑しながら楽しく読めた。

    以下、個人的共感ポイント(抜粋)
    〇「年をとれば楽になる」は大間違い 
     ・上司を追いつめる"ゆとりモンスター"
     ・部下が最大のリスク
    〇今の上の世代はまったく参考にならない 
     ・アンチロールモデルはいる 
      ⇒やらないことを決める参考にはなる。
    〇上にも下にも気を遣わないといけない

    その他、米国の戦略情報局(CIAの前身)が敵への妨害工作の手法として作成していた、"サボタージュマニュアル"に記載されている内容が、日本の会社あるあるで笑えたが、一番感銘を受けたのは「最後に」のメッセージ。
    "何者であるとか、何者じゃないとかどうでもいいのです。「私」の大切なものを知る、好きで好きでたまらないものをあきらめないことが重要です。たったひとりでも「あなたは私の大切な人」と心から思える人がいれば、あるいは、「あなたは私の大切な人」と言ってくれる人がいれば、「人生思い通りにはらなかったけど・・うん、結構おもしろい・・、そうね、私にとってはいい人生だったよ」と必ず思えます。"

  • 世代的にも納得するところが多かったので楽しく聞かせてもらいました。
    ただ残るものは無かった。今は自分がやれることをやるだけ。
    スーパー昭和おじさんは確かにいるけど、自分があと数年後どうなるのかは不透明。

  • 何が言いたいのか?なんの勉強にもならない内容だった

  • 沁みすぎる…

    就職氷河期世代ど真ん中ですが、氷河期なの?位上手く行った就職活動。但し第一希望は落ちた…

    初職から大企業6社目ながら憂いまくり、涙

    中流危機ナウ、汗

  • 楽になるかというとどうかなあ。どうにもしんどい本ではあるけれど。それでも読んでよかった気はする。

  • 自分は何者にもなれない1人だか
    本まるまる全て
    そんな貴方でいいの!とひたすらそれを理論武装していく事に使われて

    自分はあまり救済されていなかった

  • 「主体的」「具体的」に動くスイッチを押す!すべての人に常備されてるけど、押せるのはあなただけ。それがいくつになっても人格的成長を遂げるコツとな。勇気づけられる、人生攻略本!

  • 第4章の7箇条はとても良い。何者ってなんなのかだけど、東証プライム市場上場企業の役員なのか?ノーベル賞受賞者なのか?オリンピック金メダリストなのか?肩書きに拘ってる時点でダメ。要はやりたい事をやれ、家庭、仕事、健康のバランスをとれ。「人生思い通りにならなかったけど、結構面白かったと」思える様に思考停止にならず、動き続けろ!という事かと。最後は愛に溢れるエールでした!

  • 寝てるだけでも年を取る=動かなきゃ損。チャンスはあとからわかるもの。
    何者かになった、と錯覚しても人は終わる。
    肩書=何者、の錯覚がある。日本では圧倒的にパワーがある。
    アイヒマンはヒットラーの命令に従ったのではなく、ヒットラーに気に入られるように行動しただけ。
    学歴は、社会に出てから年数がたてば関係なくなる。
    人は本能的に行動計画に従う=未来に対して計画を立てることは意味がある。

    いじめ、の構造は、いじめる人、いじめられる人、はやし立てる人、無関心な傍観者、の4つの立場がある。

    根拠なき楽観は命取りになる。フランクルの強制収容所体験では、クリスマスのあと大量の死者が出た。根拠なき楽観は、裏切られる。目の前の現実をあるがままに受け入れて、何かに期待するのではなく、きちんと悩むこと。突然、状況が変わるような出来事は起きないが、やまない雨はない。
    一番不幸と感じる年齢は47.2歳。

    管理職になって喜ばない人はいない。なりたくないと言っていた人でも喜ぶ。
    おばさん社員のしぶとさに学ぶ。組織の論理を優先しない。

    一貫性の法則=人は、一貫性のある態度を示したいという欲求。好きだから親切にするのではなく、親切にすると好きになる。
    世間の基準や評判で会社を選ぶより、自分が主体的に選んだほうが幸せになる=自己決定が幸福感に影響を与えている。自分で決めたこと、には満足感と責任感が芽生える。
    裁量権があること、は寿命にも影響する。

    幸福とは選択の問題である。
    動き回ることを辞めることは、選択の自由を放棄しただけ。
    だれでも人格的成長はできる。自暴自棄になっても誰も助けてくれない。
    自分の時間を持つ=自己投資をする。

  • 別の本取った際にたまたま発見。以前よくコラム読んでいたこともあり、久々に手に取った。

    序盤は何かと辛くなりそうな話が並ぶが、著者も言うように「大変だったけど人生楽しかった」と思うための一冊という感じがした。
    後半の7つのメッセージは、自分がこの先どのように生きていくかを考えていく上で、背中を押される感じがしてくる。頭の片隅においてやっていくことが、他者の評価に振り回されず生きていくという上でも大事かなと、思う。

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著者プロフィール

健康社会学者(Ph.D.)、気象予報士
東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。

「2020年 『コロナショックと昭和おじさん社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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