子どもの「読解力」がすぐ伸びる魔法の声かけ - 本は読まなくてOK! -

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  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847071232

作品紹介・あらすじ

読解力は国語の問題を解くためだけの能力ではありません。

人間のあらゆる能力の土台であり、これさえあれば
すべての教科で成績アップにつながる「魔法の力」なのです。

とはいえ「読解力って、たくさん本を読まないといけないんでしょ?」と
思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実はこれは大きな間違い。
読解力のための読書はまったく必要ありません。
家庭での日常会話をひと工夫するだけで、読解力は
みるみる向上していきます。

大学入試でも読解力を求められる時代になりました。
本書で現代の必須スキルを手に入れてください!

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの成長に合わせ読み返したい本。本を読んでいれば安心って、ある気がする。本を読めることと読解力は別物。読解力を身に付けるカギは会話。家庭でどんな会話をしたらいいかわかりやすい。一緒に勉強するとき(国語の問題を付くとき)の方法も具体的で、子どもが小学校低学年ぐらい(親と一緒に学ぶことに抵抗がない間に)になったらやってみようと思う。

  • 第4章を読めばよい。
    私自身が行っている声がけと共通する部分も多く、
    少し自信がもてました。

  • すごくわかりやすい文章で、文字数も少ないのでさらっと読める一冊。とりあえず親はみんな読んどいたらいい本。
    ただ、P.133からで十分な気もするし、メソッドも①②くらいでよい。
    前半P.132まではほぼ読解力の重要性を説くページであり、ちょいちょい自虐風自慢?がある。著者は20歳を超えてから読解力の重要性に気づいてそれまでまったく内容理解できてなかった、とは言ってるけどしっかり進学校から東大行ってるので、そのへんの学力底辺やらギリ健レベルの頭弱い子とはレベルが違う。それでいて、「読解力の無い子の気持ちがわかる」というのはいささか乱暴な気もする。本当に理解できないレベルだと、小1の国語でも躓くので、さすがにそのレベルの子は理解できないだろう。

    第一章
    読解力がないと、人の言葉を誤解したり、文章が読めず情報収集で大きなハンデを背負うことになる。
    読解力は自転車に乗る能力のようなもので、できるようになれば一生モノとなる。勉強だけでなく、仕事や日常生活、他者とのコミュニケーションなどでも活用できる。逆になければ損する。
    抽象度が高い子=読解力のある子。山の上から俯瞰してものごとを見れる。逆は目の前のことしか見えない。
    読解力はいつからでも訓練で身につけることができる。

    ★読解力がない子が日本語の教科書を読むのは、アラビア語を知らない日本人がアラビア文字の新聞を読むのと同じくらいしんどい。※アラビア語に全く興味がない前提で

    AIvs.教科書が読めない子どもたち 新井紀子著
    ・中卒時点で約3割が内容理解を伴わない表層的にすら読解ができない。
    ・進学校ですら内容理解を伴う読解問題の正答率は50%にすぎない。
    ・読解能力値と進学先の高校偏差値の相関は極めて高い。
    ・読解能力は中学生である程度向上するが、高校だと向上しない。
    ・通塾の有無と読解能力は無関係。
    ・読書好き嫌いと読解能力は無関係。
    ・1日のスマホ利用時間と読解能力は無関係。

    第二章
    世界時価総額トップ10企業から読み取れるキーワードは、「デジタル」「ネット」「テクノロジー」
    ATCS21S「21世紀型スキル
    (思考の方法)
    1.創造力、イノベーション
    2.批判的思考、問題解決、意思決定
    3.学びの学習、メタ認知
    (仕事のツール)
    4.情報リテラシー
    5.情報通信技術に関するリテラシー
    (仕事の方法)
    6.コミュニケーション
    7.チームワーク
    (社会生活)
    8.地域と国際社会での市民性
    9.人生とキャリア設計
    10.文化の認識や需要を含む、個人と社会の責任

    第三章
    小説・物語系の読書は①言語的知能を伸ばすことになるが、国語の点数にはつながらない。
    説明文・論説系の読書は②論理・数学的知能を伸ばすことになり、結果として国語の点数にもつながる。

    P.133
    ハワード・ガードナー教授 1983年発表「多重知能」
    ①言語的知能
    ②論理・数学的知能
    ③空間的
    ④音楽的
    ⑤身体・運動的
    ⑥対人的
    ⑦内省的
    ⑧博物学的

    ★読書よりも、「なぜ?」と考える瞬間を増やしてあげることが大事。

    第四章
    石田式読解力養成メソッド①
    国語の問題などを親が読み聞かせる(絵本のように)。
    呼んでいる途中、設問とは関係ない質問をしてみる。「あなたならどうする?」「どうしてこんなことが書いてあるんだと思う?」
    設問になったら、その設問も呼んであげて解かせてみます。
    →問題が選択肢の場合
     クイズ形式で読み上げ、口頭で質問します。一回でわからなかった場合はヒントを与えます。
     ヒントは2回まで。3回目で答えを言ってしまう。
     「なぜそれを選んだの?」「なぜそれ以外を選ばなかったの?」ということを確認がてら聞きます。
     間違った回答を選んだ場合は否定から入らずに「なるほどー」「そう考えたんだね」と承認から入り、続けて、「では他の多くの人が選ぶとしたら、どれだろうね?」と聞きます。客観的に見れると、答えがわかるかもしれない。
    →問題が記述式の場合
     設問を読み聞かせるのは選択肢の場合と同じ。
     「20文字以内」という文字数は一旦無視して、「要するにどういうこと?」と聞いて、一言で語らせてみます。検討違いであれば、選択肢の場合と同じように承認から入って、「他の人だったらどう考えるかな?」と聞いてみる。
     一言で語ったことはすべてメモさせておいて、核心にせまる一言が出たら止めます。出ないのであれば答えを一言で言います。
     いくつかある状態から、「どれがいいと思う?」と聞いて選ばさせ、「それをもう少し詳しく説明するとどうなるかな?」と聞いて、文字数調整などをします。
     段落ごとに、「ここは何を言いたかったのかな?」と要点を確認するような質問を投げていくことで、最終的に文章全体で「何を言いたい文章なんだろうね?」という質問につなげることができる。

    ステップ1 親が全部読んで、問いかけて、すべて親が誘導してすすめる。
    ステップ2 部分的(例えば第3段落以降など)に子どもに読ませ、問いかけは親がやる。
    ステップ3 部分的に子どもに読ませ、その設問も自分で読ませて自分で答えさせる。
    ステップ4 すべての文章を自分で読ませ、その設問も自分で読ませて自分で答えさせるが、採点は親がやる。
    ステップ5 採点まですべて自分でやらせる。

    石田式読解力養成メソッド②
    日常生活において、言葉がけをする際、意識して以下7ついずれかを実施する。
    「なぜだろう?」原因分析
    「どうしたらいい?」問題解決
    「要するにどういうこと?」抽象化思考
    「例えばどういうこと?」具体化思考
    「何のためだろうね?」目的意識
    「そもそもそれってどういうこと?」原点回帰
    「もし●●だったらどうなるだろうね?」仮設構築

    石田式読解力養成メソッド③
    大人言葉置き換えゲーム。
    お皿並べるの手伝ってくれる?→配膳手伝ってくれる?
    クラスにお休みしている子いた?→クラスに欠席者いた?

    石田式読解力養成メソッド④
    5w1Hを投げかける。

    石田式読解力養成メソッド⑤
    全体像をつかませる。
    学んだことを説明させる。
    →ここは結局読書(文を読む)話をしているので、メソッドとしてカウントしていいのかな?

  • 以下、読書メモ

    問題がたくさんあるから覚える範囲もたくさんではない

    抽象力を伸ばそう

    いっぱい覚えないといけないのではない

    カテゴリーは同じなんだ

    そのなかで方式を覚えればいいん問題がたくさんあるから覚える範囲もたくさんではない

    抽象力を伸ばそう

    いっぱい覚えないといけないのではない

    カテゴリーは同じ

    そのなかで方式を覚えればいい

    仕事も同じ

    狭い視野で一つのことにいちいち着目せず、

    全体を見て物事を考えよう

    子供にはあらゆることで

    何でだろうね

    と一緒に考える癖をつけよう

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著者プロフィール

1968年横浜生まれ。教育家
 1989年、人生どん底のニート中の20歳で起業し、学習塾を創業。これまで4000人以上の子どもたちに対し、直接指導してきた。指導は、いわゆる詰め込み勉強をさせず、「心を高める」「生活習慣を整える」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで学力を引き上げることで、下がっていた子どもたちの自己肯定感を引き上げてきた。

「2023年 『OYAKO NOTE for school age 子どもの自己肯定感を高める親子の交換ノート ラベンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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