中年がアイドルオタクでなぜ悪い!

著者 :
  • ワニブックス
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847094316

感想・レビュー・書評

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  • 自分もそうだけど昔のアイドルブームに普通にアイドルが好きだった人が今またアイドルにハマるってよくあるパターンだけど共感出来た。この人も昔はハロプロ好きだったみたいだけどその後ももクロやらAKBに行ってしまうのがモヤモヤした。この人に今のハロプロ見た感想が聞きたいなあ。
    あと、AKBを脱退した人との対談が載っているけど脱退後の嫌がらせの話が気持ち悪かった。自宅に爆竹が投げ込まれただの生ゴミが家の前に捨てられていたりとか。ヲタ転じてアンチになったのかは分からないけどホントに気持ち悪い話。

  • アイドルは不思議だ。テレビに出ている女の子達が、今も同じ地球上で生きているなんて。

    ももクロ公式ライターとして認められている中年アイドルライターのエッセイ。タイトルのような「中年でもアイドルオタクは楽しいぞ!」という論調は真ん中くらいまでで、後半は趣味を仕事にすることの良し悪し辛さ、アイドルに対する筆者の深い思い入れが描かれる。

    前半のアイドルオタクあるあるネタは分かる分かる!と同意しながら読んだ。二次元と三次元という違いはあるが、自身もデレマスというアイドルものにハマっているので、大いに頷きながら読んだ。
    ライブでペンライト振り回してコールするのはすごく楽しい。コールするためにライブに行ってると言っても過言ではない。あの暗い会場でペンライトを振っているとそれだけで一体感があるし、コールすると気持ちが盛り上がる盛り上がる!ペンライト一つ持ってライブに参加すれば、それだけですぐ楽しめるという、なんというお手軽さ。

    家族持ちのアイドルオタの肩身は狭かろう。土日はライブで遠征、DVDやCDを大量に買い込み、なんだか分からないグッズを溜め、若い女の子にニヤニヤしている。これは理解できない。キモイ。アイドル鑑賞の趣味とはそういうものだと知っていても、若い女の子にデレデレすることが許せない(かといって若い男の子にデレデレしてたら更に理解不能だ)。職場のおじさんが実はアイドル好きなんだとカミングアウトしたら「へー……」となるだろう。嫁さんのためにアイドルから遠ざかろうとする筆者は偉い。
    学生時代に誰もがアイドルを好きになったことがあるはず。なのに「みっともない」と言われいつの間にか卒業してしまった。いや、そんなことは勿体ない。大人だからこそ良識を持ってアイドル趣味を楽しめるのだ。

    AKB48やももクロはテレビ並みの知識しかなかったが、興味をもった。テレビに出ている可愛い女の子というだけではなく、その裏の物語も知ると面白い。専用劇場で毎日公演というシステム、じゃんけん大会、ごく一部の輝ける者と人知れず去っていくもの。テレビで見れるのはトップアイドルとして成功した者だけだ。もっと裏の、光の中に入れなかった、でも確かに輝いていたアイドルという女の子を見てみたい。

    後半は筆者の「アイドル」に対する歴史と思い入れが語られる。趣味として楽しむアイドル、仕事として深いところまで追いかけるアイドル。仕事になりペンライトを振れなくなったことが辛いというところには「そうだろうなぁ」と思う。
    しかし筆者は本当にアイドルが好きなんだろう。プロレスにしろアイドルにしろ好きなことを仕事にして、しかもそれで稼げる、求められるというのは本当に稀有で幸せなことなんだと思う。

    ライブは「熱」というところはちょっと残念だった。全くのアイドル初心者がこの本を読んでアイドルも面白そう、とはならないかなぁ。アイドルの楽しさは言葉としてこれっ!と定義できるものではないので、熱は伝わるがその中身は伝わらないと思う。少しでも興味をもったらぜひ一度現場に足を運んで欲しい。

    趣味として楽しむアイドルを描いたルポ本をもっと読んでみたい。

  • タイトルの通りです。実際、アイドルのライブは楽しいです。自分の感覚としては、エンターテイメントの一つなので、ストーンズのライブもももクロのライブも同じように楽しいんですけどね。

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著者プロフィール

1968年10月、茨城県生まれ。1989年、大学在学中に『週刊プロレス』の記者としてデビュー。同年に旗揚げしたFMWは旗揚げ戦から取材にあたり、翌年以降「大仁田番」として大仁田厚の引退興行まで密着取材を続ける。現在はアイドルの取材をメインに活動。ももいろクローバーZの公式記者として10冊以上の著書を出版し、HKT48の歴史を編むために東京と博多を往復する日々を送る。プロレス関連の主な著作に『ぼくの週プロ青春記』(朝日新聞出版)、『ももクロ×プロレス』『アイドル×プロレス』(ワニブックス)、『ゴールデン☆スター 飯伏幸太~最強編~』(小学館集英社プロダクション)、『誰も知らなかった猪木と武藤闘魂Vスペシャル伝説』(メディアックス)、『憧夢超女大戦 25年目の真実』(彩図社)、『W★ING流れ星伝説 星屑たちのプロレス純情青春録』(双葉社)など。

「2022年 『FMWをつくった男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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