ウソばっかり! - 人間と遺伝子の本当の話 -

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  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847096891

感想・レビュー・書評

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  • 生物学的な話と社会的な話を全く一緒にして良いのか?
    生物学的な特徴を踏まえた上で、良い社会を作るためのシステムを考えなくてはならない。

  • ●イケメンがモテる。免疫力が高い証拠。臭い匂いがしないのも同じ。
    ●人間の交尾はなぜかコッソリ行われる。そこで大きな声を出すのは、別のオスにアピールしているのではないか?競争させるために。
    ●父親に似た男性に惹かれるのは?自分の顔に程よく似ているものに惹かれる傾向。いとこがちょうどいいらしい。
    ●声の良さは、身体のシンメトリーに比例している。また、身体のシンメトリーの良さは、やはり免疫力の影響が大きい。
    ●男女が恋に落ちるのは、吊り橋効果、暗闇効果など、勘違いだらけです。先ずは勘違いがないと始まらない仕組み。
    ●基本女が男を選ぶ。別れるのも女主導。だから未練もない、上書き保存。男から別れるのは、男のスペックが高い場合。男は名前を付けて保存。
    ●スポーツ、音楽、ジョークの才能などは、男性ホルモン代表のテストステロンのレベルと相関関係にある。繁殖能力に関係するのかも。
    ●男には妻に対する嫉妬や束縛の心がより強く備わっている。他人の子を育てるリスクは計り知れない。
    ●イクメンは睾丸が小さい。我が子の世話をしっかりすることで子を確実に生き延びさせる。
    ●2歳児のイヤイヤ期は、次の子の世話に夢中にさせず、自分の世話を忘れさせない為?
    ●毒親。自分の遺伝子のコピーを最大限その次の世代へ残そうとするのは当然の行い。
    ●女はHLAが近いと臭いが悪い、重なりが無いと臭いが良いと感じる。父親とは遺伝子が半分同じだから。臭いと感じるのが普通。言われないなら、実の子では無い可能性が。
    ●審判は赤色を有利に判定しがち。合成映像で色を変えると、判定まで入れ替わる程。黒は暴力的に見られ、ペナルティを課せられがちになる。
    ●体育会系は上下関係に厳しい。テストステロン豊富な場では争いによって力関係を構築しようとする。争いが絶えなくなるので、とりあえず先輩後輩の序列で縛る。
    ●何故手足の指がセクシーなのか?人間の身体の形を作るHOX遺伝子というものがあり、実は生殖器を作るHOX遺伝子と指を作る遺伝子は同じ。つまり指の形で生殖器の出来栄えが想像できる。
    ●ABOABの血液型は免疫の型。血液型によってなりやすい病気が違う。A型はガンになりやすい。O型は梅毒にとても強い。しかし胃潰瘍になりやすい。

  • 進化生物学+動物行動学

    身近な家族や恋愛に焦点を当てていてイメージ・理解しやすい

    その分、説明を端折らざるを得ないのか、
    こういう相関がありました、だからこうです。といっている部分がよくある。
    本当?と思わなくもない。因果にするほどでもないただの偶然の可能性はある

    ハマった人はぜひ「利己的な遺伝子」へ。
    もっとストレートに男女の性に突っ込みたい人は恋愛工学系へ

    男性は父方祖母から遺伝子を受け継いでのは知らなかった。

    赤色は青色よりも強さを示しがち
    赤→女性の排卵期を象徴、男もそれを見抜くために文化とは無関係に注目する
    排卵期の女性は赤系の服を着る傾向→ほんとか

    ある人に付随して暖かいもの(カフェとか )があるとその人の印象が良いと錯覚させる

    血液型→赤血球の糖鎖の型の違い→免疫に差

  • 橘玲の「「読まなくてもいい本」の読書案内」で、酷評だった竹内久美子氏だが、
    本当か?といった内容で、出典が記載されていないので、やっぱりといった感じ。
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    動物行動学の専門家たちも、竹内久美子氏を「エセ生物学」「世界一の悪用」と批判
     実際、こうした竹内氏の“暴走”については、本物の「動物行動学」を研究する専門家の間からも厳しい批判が浴びせられてきた。
     一例をあげると、行動生態学を専門とする粕谷英一・九州大学理学研究院准教授は、竹内氏の著作の全体的な特徴について〈動物行動学や動物の社会生物学からの学問的な根拠があるわけではない〉〈竹内の論法では人間についておよそどんな結論でも導くことが可能〉〈生物学からの議論というよりはオールドタイプの日本人論の新型とでもいうもの〉などと喝破している(「現代思想」1992年5月号/青土社)。
     また、生態学の権威である故・伊藤嘉昭名古屋大学名誉教授は〈世界で一番大胆といえる社会生物学の悪用が日本人によってなされている。これをしたのは竹内久美子である〉と極めて強く批判した(『新版 動物の社会 社会生物学・行動生態学入門』東海大学出版)。
     ようするに、竹内久美子氏という人はまっとうな学問の世界ではとっくに、「エセ生物学」「世界で一番の悪用」と烙印をおされている人物なのだ。

    https://lite-ra.com/2018/03/post-3918_5.html
    2018.03.31

  •  反抗期は自我が芽生えた証拠、成長によるものと捉えていたが、親が次の子供を産むタイミングで見放されないように気を引く行為だと書かれていた。
    分野よって同じ物事でも色々な捉え方ができるんだと感じた。

  • 科学的根拠に基づいた、人間と遺伝子についての雑学が紹介された一冊。「どうして年頃の娘は、父親を嫌うのか」 「体育会系の部活は、どうしてあんなに上下関係が厳しいのか」といった感じの内容が、恋愛・家族・印象・体の4つの章立てで解説される。意外性のある事実がたくさん書かれていたが「第一印象を良くする色」「魅力的に見せる色」などの色に関する雑学が一番面白かった。動物の遺伝子に関する雑学を知りたい人にオススメ。

  • うーん、矛盾を感じた

  • 竹内久美子の本は前々から興味がありましたが、ようやく読めました。

    どなたかが、竹内久美子に対して、「科学の濫用」という表現をしていましたが、その表現がピッタリな内容でした。
    が、その分、キャッチーで面白い内容ではあります。

    中には、「おそらく正しいだろう」と思われる部分もありますが、基本的には、「話半分」で読むのがオススメ。

  • いい声の人に惹かれるのはなぜ?どうしたら第一印象をよくできるの?どうしてデートで夜景を見に行くの?体育会系は、なぜ上下関係が厳しいの?なんで毒親っているの?マッサージが気持ちいいのはなぜ?年頃の娘が父親を嫌うのに、理由ってある?火事場の馬鹿力って、本当にあるの?今まで考えたこともなかった私たちにまつわる“なぜ?”“どうして?”を動物行動学研究家が遺伝子レベルで解明。

    今まで何となく常識と思っていたことを、改めて生物学の観点から分析しており、目から鱗だった。
    赤ちゃんの頃から美人が好き、とか、自分の子育ての経験から「不思議〜」と思っていたことも、強い免疫を持つ人に魅力を感じるからだ(自分の遺伝子を残すため)と説があると知って、人間(広くは動物)ってよく出来ているなぁ〜と感心。
    学生の時には生物学を楽しいと感じなかったけれど、そんな私でも面白く読めた。

  • 最近、ちょっと流行りの遺伝子関連の内容ですね。

    人間の行動が遺伝子によってどのように影響しているのかがわかって面白い。

    血液型による病気のリスクは興味深かった。

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著者プロフィール

竹内久美子
1956年愛知県生まれ。京都大学理学部を卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。著書に『そんなバカな! 遺伝子と神について』『シンメトリーな男』(ともに文藝春秋刊)、『女は男の指を見る』(新潮社刊)、『ウソばっかり! 人間と遺伝子の本当の話』(小社刊)、『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』(ワック刊)など。

「2022年 『66歳、動物行動学研究家。ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内久美子の作品

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