- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860086626
作品紹介・あらすじ
家族が生み出すべきたった一つのもの、それは「愛着」である。「機能不全家族」という環境要因と、「発達障害」という認知機能的要因の二つの視点から、子どもの育ちにとって「家族」機能はなぜ必要かを問う。
感想・レビュー・書評
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愛着障害については、岡田尊司先生の本が一番詳しいですが、こちらは有名人や犯罪者についての分析もあったり、全体的に読みやすくて良かったです。発達障害については、人生に大きく関わる事なのにあまり気づかれないままのことも多いので、もっと知られることが大切だし、著者も仰るように自己洞察が鍵だと思いました。
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自己分析をしたいと悩んでいたところ、知人に勧められて読みました。ノウハウ本などではなく、発達障害、知的障害などがどのような環境で歪み、犯罪を犯してしまうのか、過ちを犯してしまうのかなどのお話です。家族環境と密接な関係があるとの説明がされています。
小さい頃に十分な愛情やスキンシップが得られないと 人の役に立って誰かから感謝されたい、自分の存在価値を認めてもらいたいという思いからしっかり者を演じる可能性があることや、最近の若い人は自尊感情が低いということにもつながるのではということがとても納得しました。私もその一人で、兄弟がいるため、下の子の面倒を見る母が自分をかまってくれず寂しい思いをしたことを思い出しました。 -
発達障害の子供が機能不全家族の中で育つと、更に鬱などの病を発症する可能性が高くなるというのは分かる。
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機能不全家族と発達障害が重なったとき、子供が大変生きづらくなる、という主張は理解できるけれど、なぜ母親ばかり責任があるような書き方なのだろうか。もちろん、父親があまり子供と接する機会がないのかもしれないけれど、それはそれで機能不全ではないのだろうか。どうすればよかったのか、が、やはり見えてこない。